処暑のはなし
8月23日から、二十四節気の一、処暑に入りました。
今年の夏の暑さは特に酷く、自分の中では生き地獄を味わいました。
百年ぶりの猛暑というのは頷けて、コロナ禍以上にStay Homeに成らざるを得ませんでした。
一ヶ月前の今頃は、退勤時の午後5時をもってしても、西日が容赦なく照りつけ、喫茶店に避難して、太陽が鎮まるまで、帰れないくらいでした。
そして一ヶ月後の昨日。
久しぶりの雨のせいか、曇っていて気温も上がらない、退勤時に爽やかな風が吹いている~、
涼しい。通勤路の花を見る余裕もある、(ヘッダーの花がそれです。)
季節通り夏が処されたのだな~、と思いました。
だがしかし、明日25日はまた猛暑に逆戻り。
季節の変わり目はこのような寒暖の綱渡りを日毎に繰り返し廻ってゆくのと思いつつ。
次に二十四節気を更に三等分した七十二候というのがありまして、それの話です。
この七十二候ももとは中国由来なのですが、その中で、日本独自に制定された物もあります。
天気や動物植物をテーマにした物が多いです。
処暑の初候は、
綿柎開 わたのはなしべひらく
といいまして、綿帽子の材料となる綿の実が開く頃。
七十二候では数少ない繊維となる植物がテーマ。
綿イコール初秋の幕開けとなるわけです。
この七十二候には、兄弟のように対になる表現がありまして、この候にもあります。
実はこの前に繊維となる植物が出てくる候はこちら。
小満初候、
蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ
蚕が生み出す絹は、綿と並んで人々の生活に欠かせない繊維です。
そして、これこそが、初夏の幕開けを象徴しています。
絹は初夏、綿は初秋。
昔の人の知恵はすごいですね。
何れにしても農家はむちゃくちゃ忙しいんだろうな。
そしてイラストのように、赤子がすくすく育つ指標となるものに違いない。
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