玄界灘とオペラ

先週、
福岡県の宗像(むなかた)市に
行ってきました。

玄界灘に浮かぶ
大島に行きました。

大島では
”砲台跡(日露戦争の時、
ロシアのバルチック艦隊が
ウラジオストクに向かって
航行するルートのうち、
九州本土近くを航行することを
想定して設置された砲台の跡)
にも行きました。

結局、
この砲台は
日露戦争の時の
日本海海戦では
使われませんでした。

中に入ると
いくつかの部屋がありました。
弾薬庫だったんでしょう。

その砲台跡の中に入って

◆110数年前。 
 ロシアのバルチック艦隊が
 大島沖を航行することを
 想定して
 当時の軍人さん達は
 ここから
 大島沖に
 目を凝らしていたんだろうなあ。

と思いました。

日本海海戦の時
この砲台は
使われませんでしたが
この大島から
遥か70kmぐらい先の
対馬海峡あたりで
日本海海戦が
行われたんだなあ。

そんな思いに
ふけっておりましたら
近くで
秋桜(コスモス)が
大島の風に吹かれながら
ゆらゆらと
揺れてました。

当時の対馬海峡での
日本帝国海軍と
ロシアバルチック艦隊との戦闘は
遠い昔。

松尾芭蕉の

◆夏草や
 兵(つわもの)どもが
 夢の跡

を思い出しました。
秋桜(コスモス)は
夏草じゃないですけど。

その後、
晴天の中、
フェリーに乗り
神湊港を
目指しました。

晴天でしたが
フェリーは
大きく
揺れてました。

そして
この曲を
思い出しました。

チューリップの
◆博多っこ純情

男達は
とても見栄っ張りで
気が強い
海の風に
吹かれるから
だけど
みんな
すぐにもらい泣きするよな奴
酒を飲んで
肩をたたく

宗像で
お会いした方々も
そんな方々だと
思いました。

そして
その翌日。

宗像大社の
祈願殿で17:00から
オペラが
ありました。

丹治富美子さんという
古典研究家脚本の
◆みづち
と言うオペラ。

私は
野外オペラは
一度だけ
見たことはありましたが、
その時は
なんとも
思いませんでした。

だけど
この時の
オペラは
違いました。

丹治富美子先生の
脚本がよかったのは
もちろんのこと、
テノールとバリトンの
お二人の男性オペラ歌手の声、
ソプラノの
お二人の女性オペラ歌手の声。

伸びやかで
透き通る声でした。

さらにまた
その4名のオペラ歌手の方々の
表情も素敵でした。

全身で
自分の役を
演じていらっしゃいました。

ちょっと
目が
うるうるしました。

と言いますか
正直、
泣いちゃいました。

その
◆みづち
という
ストーリーの現場に
自分がいるようで。

人の声、
人の表情って
こんなにも
人を感動させるものなんだなあ、
と思いました。

充実した
宗像出張でした。

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