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「よーく、覚えておくんだよ。こうして久しぶりに家族全員でいられること。」

映画『ラーゲリより愛をこめて』を見ました。
1年ちょっと前の映画ですが、Amazonプライムで遅ればせながら見ました。

終戦とともにシベリアの収容所(ラーゲリ)に抑留された日本兵・山本さんが、過酷な生活の中でも家族に会える希望を捨てず、人間らしさを保って生きていく、悲しいお話です。

私が心を打たれたのは、主人公が収容所に入るよりも前に、家族と食事をしているシーン。

子供たちと食卓を囲みながら、幸せそうな笑顔を見せ、家族に向かってこう言います。

よーく、覚えておくんだよ。
こうして久しぶりに家族全員でいられること。
みんなの笑顔。美味しい食べ物。
ハルビンの午後の日差し。

『ラーゲリより愛をこめて』より

その後、収容所で10年以上にわたって家族を思い続ける主人公の想いを考えると、この穏やかな家族団らんのシーンは実に対照的で、何とも胸に来ます。

主人公の奥さん(北川景子)が、「夫はきっと生きている」と希望を持ち、10年以上も帰りを待ち続ける様子も、見ていてなんとも胸が痛いです。

一緒に見ていた妻に「俺がタイで消息不明になっても、1年以上待たなくていいから」と言ったところ、「うん!わかった!(ニッコリ)」というリアクションで、また違う意味で胸が痛かったです。

、、、とにかく「家族愛」について考えさせられる映画でした。

ーー

ちょうど自分も、この土日は伊豆に家族旅行に行ってきました。
家族で河津桜を見て、旅館に泊まって魚料理を食べて、のんびりした時間を過ごしました。

大浴場では、ひさびさに男子3人でお風呂に入りました。我が家のほかにお風呂に人がいなかったので、次男はプールでクロールとバタフライしました。ふとタイで毎日プールに入っていた頃を思い出し、すごく懐かしさを覚えました。

ちょうどそんな体験とこの映画が私の中でリンクし、「こんな風に家族旅行ができている日々を、後から本当にいとおしく思うんだろうな」としみじみと思いました。

"ふつう"の日々は、目の前にあると何とも思いませんが、その美しさは後になって気づきます。

今回の旅行も3連休の渋滞で大変だったので、ともするとイライラの連続だったのですがw、将来この渋滞の時間すら懐かしく思うのでしょう。

今、この時間を「よーく、覚えておく」こと。

主人公の山本さんから、生きるとはどういうことかを少し教わることが出来ました。

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