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大切なのはタイミング

先日、タイの起業家を特集するメディアに撮影およびインタビューをして頂いた。ちょっと恥ずかしいのだが、自分について振り返り良い機会を頂けたとも思う。

正直、何度もこの撮影は辞めようかと思った。なぜなら、ちょうどタイでもコロナ問題が顕在化し、非常事態宣言や外出規制が出始めたところだった。

撮影しても、殆んどがWeb会議の画になってしまう。メンバーへのインタビューもZoomだし、「仕事をしている様子」を撮影するはずなのに、肝心のお客さんとのMTGや研修などは全く撮影できない。いわゆる全く”画にならない”状態で、本当に撮影します?という心境になった。

ただよくよく考えると、「こんな状況をビデオに残しておけることにも何か意味があるだろう」と思うようになった。実際、コロナを生き抜く自分の決意だったり、離れているからこそどういうチームしたいかという思いが湧いて来て、その想いを語れる機会にもなった。

恐らく後から見たら、「コロナの時は大変だったんだけど、こういう気持ちだったんだな」と振り返れる貴重な記録となるだろう。「その時にしか撮れない画」「その時だからこそ聞ける声」というものがあるということに今回のビデオは気づかせてくれた。

今しかできないことがある

新しい動きの一つとして、今回「オンラインコミュニティ」を立ち上げてみることにした。これも、何となく「今やっておきたい」ことだと思い、ひらめいてから3日くらいで一気に立ち上げてみた。

私が言うまでもなく、世界はいま大きく変わろうとしている。コロナをきっかけに世界に対立が深まっている。日本人の仕事の在り方、日本企業の戦い方も、大きく変わっていくことは間違いない。しかし今後はきっとこうなる、という確かな未来予測が出ているわけでもない。

暗闇の手探り状態の中で、何を信じて生きていくのか。そんなことをぼんやりと考えていた時に、とにかくいろんな人と語り合ってみようと、思い切って立ち上げたのがこのコミュニティだ。

今までの自分ならこのコミュニティは立ち上げなかったと思う。ターゲットは?コンセプトは?既存ビジネスとの関連は?やる時間あるの?と考えていたかもしれない。

でも今は、そういうロジックをすっ飛ばして「とにかくやりたい。今やるべきだ」という衝動だけで立ち上げた。そういう意味では「今だからこそできた」ことであり、タイミングが自分に力をくれたともいえるだろう。

コミュニティは、みなさんに「今だからこそシェアできる想い」をたくさん拾い集め、それを伝えていける場に育てていきたいと思う。

今やりたいことを、来週もやりたいとは限らない

このnoteを始めとして、文章を書くというのは自分の恒常的な活動の一つなのだが、最近気づいたことがある。それは、

「時間をかけてじっくり書いた記事ほど読まれず、短い時間でササッと書いた記事ほどよく読まれる」

という法則だ(涙)。例えば比較的好評をいただいたこの記事なんかは、たまたまその日あった出来事をきっかけに、30分くらいで一気に思いつくままに書いた。

この「かけた時間」と「読まれる率」の逆相関関係は、相関だけではなく因果関係もあると思う。つまり、時間をかければかけるほどコンテンツの質が下がってしまうということが起きうるのではないかと思っている。

時間をかける記事というのは、色々と関連記事やソースを探したり、論理構成を見直したりする中で、込めていたパッションや感性がだんだん薄まってしまうことがある。対して、短い時間で書いた記事というのは心のおもむくままに書いている。それゆえ、人の心に届きやすいんじゃないかと思う。

ゆえに、ナレッジ系の記事やビジネス系のレポートは別として、気づきやエッセイ程度のnoteであれば、短い時間で書いた方が自分の場合は良いと思っている。

つまり、「今書きたいと思ったものは、今書いてしまう」ということだ。今書きたいものを、来週の自分も書きたいと思っているかどうかはわからない。

自分の下書きボックスには「もう少しリサーチしてから清書しよう」と思っている残骸ブログがいくつもあるが、そういう記事はほとんど陽の目を見ない(涙)。あるいは、むりやりアウトプットしてもクオリティが上がらない、というパターンに帰結することが多い。なので、そのタイミングで仕上がり切らなかったネタは、「書くタイミングでは無かった」と思ってボツにしてしまう方が精神衛生的にも良いだろう。

以上、とりとめないですが、「タイミング」って大事だなと思う今日この頃です。

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