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「違う仕事をするかもしれない」と考えてみる

バンコク封鎖日記29日目。今日は春の陽気で気持ちの良い一日だった。

どうもStay at Home生活を始めてから「眠気」が凄くて、昼寝をかなりしてしまうのだが(比較的仕事を夜中にしがちというのも理由の一つ)皆さんはどうだろうか。そろそろ精神的なストレスも徐々に積もってきている人も多いと思う。長期戦になる可能性も想定しつつ、息抜きしながらやっていくしかない。

「違う仕事をするかもしれない」と考えてみる

テレビはコロナ関連ばっかりなのでついつい見てしまうのだが、今日思ったこと。

あるコメンテーターが「自粛が続くと、仕事が無くなる人もいるかもしれない。そういう人は、仕事を変えなくてはならなくなる、そんな可能性も想定してもらいたい」ということを言っていた。つらい現実だが、そうした不都合な現実もきちんと伝えようとするコメンテーターはなかなか良いな、と一方で思った。

あと1~2か月でコロナが終息して世の中が元に戻るという楽観シナリオもあるが、どちらかというとコロナとの戦いは2~3年続くという悲観シナリオが語られることが多くなってきた。そうなると、一部の業界や企業はドラスティックな方向転換を余儀なくされる。以下にちきりんさんの影響度の高い業界リストがまとまっているが、イベント、エンタメ、観光、旅行系などはその上位に来るだろう。

我々は今、現代人が経験したことのない変化に直面している可能性がある。そうした場合、我々の少なくない割合の人が、「3年後、違う仕事をしている」可能性もあると思っている。

決してそれはネガティブな意味で失職した結果とは限らない。環境変化に対応した上での、前向きなジョブチェンジや新規ビジネスも沢山あると思う。時代が変われば、仕事も変わるというのは当たり前だからだ。

例えば、江戸時代から明治時代になった際、明治政府が廃刀令を出したことで、「刀鍛冶」という仕事は殆ど失われた。そのうち、変化に対して柔軟に自らをアジャストできた人は、家庭用の包丁や工業用の刃物を作る仕事を新たに手にした。「刀鍛冶」という仕事にこだわっていた人は、恐らく仕事を失ったままだっただろう。

このように、変化を恐れずに「新しい仕事」に自分をシフトできるレディネスを持ちたい。そのためにはどうしたら良いのか。3つほど考えてみた。

環境変化にスキルをマッチさせる

変化について行けない人は、「変化に恐れをなす人」「変化が起こらないことを願うだけの人」である。江戸時代を懐かしむだけでは、明治の新しい社会で機会を掴むことはできない。

今の新しい時代に、自分のスキルがどう生かせるかを考え抜ける人が、価値を提供できる。エンタメ業界の人であれば、大会場やコンサートホールでの今までのような公演は当面難しいかもしれない。一方で、いままさに各家庭ではエンタメが求められている。そこに、それぞれのスキルの転用の仕方を変えて価値が提供できれば、大きなチャンスが広がっている。

ここで大事なのは、「違う仕事をする」というのは全く異なることをするのではなく、自分の得意な能力はあくまで生かしつつ、違う発揮の仕方をするいう事である。全然違うことをやっても人間あまり上手くいかない。ゆえに、自分のコアの能力は何かをよく理解しておくことも大事である。

何でもやってみる

こうしたチャレンジは、「やってみないとわからない」ことが多いし、「やってみたら意外と良かった」ということも沢山ある。「Webで飲み会なんて・・・」と言っていた人の多くが、「やってみたらスゲー良かった」と言っているのと同じで、我々人間が「やる前」に立てる予想というのはあまり正しくない。

いち早くトライした人にノウハウは溜まっていくし、先んじて実績を作った人は先行者利益を手にすることができる。美意識や固定概念が邪魔してチャレンジを遅らせることはどちらかと言うとマイナスに働くかもしれない。どんどんフットワーク軽くやってみる方が成功には近いだろう。

アンテナを立てる

スペインでは犬のレンタルビジネスが伸びていると聞いた。なぜかというと犬の散歩は「必要な外出」だと認められているためだ。さらには、外出自粛が続くと恐らく精神的な癒しが必要なので、ペットの販売自体もすごく伸びるかもしれない。そうするとペット関連用品、また関連するビジネス全般が盛り上がるだろう。

もしそういう流れが来るとすれば、あなたが旅行業界に勤めていてペットが好きであれば、伸びていくペット業界への転職もありかもしれない。あなたが旅行会社の経営者であれば、海外旅行は落ち込んでも、ペット同伴の付加価値を付けた旅行やペットホテルの需要を作り出せるかもしれない。

コロナ不況と言っても、落ち込んだ業界がある半面で盛り上がる業界が必ずある。そうしたところにアンテナを立てておくのが大事だ。そうすることで、いざチャンスが顕在化するまえに先んじてアクションを取っておくことができる。そういう意味でも、日々様々な情報に触れて自分なりに考えておくことが大事だろう。

ここに書いていることはそんな大げさな、と思われるかもしれない。でもこうした大変化が「起きるかもしれない」と想定しておくことは、変化が起こらなかったとしても役に立つと思う。(少なくとも自分は毎日そんなことばかり考えて過ごしている。)

今日は以上です。そんじゃーね。

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