「子供は手をかければかけるほどダメになる」~岡田監督流の子育て論

これは全親に見てもらいたい動画だなと思いました。

サッカー監督を経て、教育業界に身を転じた岡田監督は、口を出しすぎる親が子供をダメにしていると言う。

・子供は手をかければかけるほどダメになる。親は自分の子に対しての愛情が強い。(岡田監督も)ほかの子ならサッカーを教えられるが、自分の子だと教えられない。自分の子だと「何とかしよう」と思って教えすぎてしまう。そうして子供はサッカーが嫌いになる。

・子供同士で解決できることでも、親が口出してしまう。親は「どんなことがあっても助ける」という最後のセーフティーネットだけに徹する。

一方、先生は「途中のセーフティーネット」としてかかわるべきだとして、教えすぎない指導方法を語る。

・先生は3つの質問を繰り返すべき。「どうしたの?」「それで君はどうしたいの?」「先生に手伝えることある?」

・先生の考えは言わない。正解はないから、先生も一緒に考える。先生も一緒に成長しないといけない。「エラー&ラーン」の時代。正解が無い時代だから失敗しながら学ぶ。

・会社も同じ。社員のミスでつぶれた会社は無い。経営者のミスでつぶれる。

・指導者に大事なのは、「存在を認める」こと。監督と選手の関係なら、一年間一回も使わないけど「ちゃんと見てるよ」ということが大事。「あのシュート見てたぞ」「子供幼稚園行くんだよな」「元気そうだな、今日」などの会話をすることが、存在を認めるということ。これがWebではできないことであり、現場の先生にそれが求められる。

最後に、我慢できずつい口を出してしまう親へのメッセージとして「子供を大人として認めてあげる」ことの大事さを説く。

・小学生くらいは、守破離の「守」の段階。そこは、ある程度教えてあげる必要がある。しかし、その後は徐々に「信じて見守る」。
・中学生はメンタルの上下が激しいから、サポートが必要。ただ、高校生くらいになったら、大人として扱うことが大事。
・昔は子供がたくさんいたが、今は一人か二人しかいないから親の愛情が集中してしまう。
・「いい大学に行った方が安心」と親は思っているが、「子供が本当にどう思っているか?」を見てあげてほしい。中学生くらいになるとはっきりと自分の意志を持っている。
・子供を育てるなんておこがましい。子供が育つのを邪魔しない。育てようとするほどうまくいかない。「頑張れ、頑張れ」と見守るだけ。

「愛情があるあまり、口を出してしまう」というのは多くの親にとって耳の痛い話かもしれない。中学生から高校生くらいになると、子育てというのは「いかに親が子供を手放せるか」という親側の課題なんだなということを改めて認識しました。

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