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Zoomは顔出す?顔出さない?

バンコク封鎖日記Day32です。

今週から、顧客MTGがある日は通信環境が安定しているコワーキングオフィスにお邪魔している。ワークフロムホームは通信環境が命。特に研修とかPJTミーティングだと通信品質も含めてサービス品質なので、お金をかけてでも良い環境を作る必要がある。ちなみに「ルーターに段ボールとアルミホイルを巻く」という方法で自宅のWifiが速くなるらしい。うちはホイルが無いのでまだやってないけど、今度やってみよう。

Zoomで顔を出すか、出さないか

さて、よくリモートワーク話をお客さんと話していて出るちょっとした話題に、「Zoomで顔を出すかどうか」という話がある。

「こないだZoomでチームキックオフをやったんだけど、私以外誰も顔を出さないんですよ。カメラONにしてよ、と言っても嫌がられてしまって、逆に気まずい雰囲気になっちゃいました。」

みたいな話をリアルに聞く。せっかくオンラインでコミュニケーションを図ろうとしているのに残念な話だが、こういうことは結構少なくないチームで起きているのではないだろうか。

確かに、話し手の立場になると相手の反応が見えないのは不安なので、できればカメラは「ON」にして聞いて欲しい。一方、参加側の立場だと、「この会議はちょっと音だけ聞いてたいな」と思うこともある。また、自分だけ顔を出していて他の人が顔を出していないと、気まずくて消してしまう、という事もある。

色んな心理が渦巻いて、カメラのON/OFF問題は微妙なストレスを生んでいるかもしれない。

カメラON/OFFのルールは、場のオーナーが責任を持って決める

問題の原因は、ON/OFFの判断を個々人に任せていることにある。そうではなく、場のオーナー(または進行役)が意思と責任を持って決めるべきだ。個々人の判断にしているので判断がバラつき、気まずさが生まれてしまうのだ。

カメラをONにすることの効果は、
・お互いの顔を見ることによって関係性を作る
・場への参加意識を高める(傍観者を減らす)

といったことがあるだろう。

ゆえに、チームビルディング的な場であれば当然カメラONだし、通常の会議も基本はカメラONが望ましい。参画意識が低くて良い会議は通常はあまり無いからだ。傍観者がいるとしたらそれは司会進行役のスキル不足かもしれない。全員に顔を出してもらい、発言をなるべく多くの人から拾っていく進行(ファシリテーション)をするのが、良いオンライン会議だろう。

しいて言うと、参加者が大人数でスピーカーが限定され、情報伝達を主な目的としている会議であれば「カメラOFF」で良いケースもある。ただ情報伝達が目的であれば、そもそも双方向形式のWeb会議で無くてもメールや動画で良いのではないかという考え方もある。

ルールを「目的」と共に、「事前」に伝える

ただし、単に「みなさん、カメラをONにしてください」と言っても、嫌がられてしまうこともある。大切なのは、ちゃんと「目的」を相手に伝わる形でコミュニケーションするということだ。

今回の会議は、「カメラON」でお願いします。その方が発表する方も相手の顔が見えて話しやすいからです。また、今回はなるべく皆さんの意見を拾いたく、たくさん発言して頂けるよう進行しますので、是非顔を見せて参加頂くようお願いします。

と言った形で、せっかく時間をもらうのだからその場を良い場にしたい、という主催者としての「目的」をきちんと誠実に伝えれば、頑固な人を除いては協力してくれるのではないか。

注意したいのは、これを「事前に」伝えておくことである。ワークフロムホームの場合、どんな服装やメイクで会議に臨むかも人によって様々である。また、ご家族やご自宅の状況から、あまり映像を映したくない人も居る。そういう人にいきなりお願いすると嫌がられてしまうので、会議招集時にアナウンスしておくことを意識したい。

ワーク・フロム・ホームでの会議は、もちろん就業時間中つまり「オン」の時間なのだが、場所が自宅という意味では空間は「オフ」である。こうしたオン・オフの微妙な間であるからこそ、相手に気持ちよく参加してもらえるような配慮をしておきたいものである。ちょっとしたことだが、一つ一つのコミュニケーションの場の価値を高めることになるのではないだろうか。

今日は以上です。

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