Steamで急激な盛り上がりを見せている工業系マイクラ、”Scrap Mechanic”を君は知っているか

2020年5月8日、Steamの売り上げでいきなり上位に食い込んできたゲームがあった。それは”Scrap Mechanic”というゲームだ。

このゲーム自体は2016年1月20日に発売されており、発売当初も話題になったことから購入、プレイしたことがある人もいるだろう。しかし、Steamのストアページのカスタマーレビューを見てみると5月8日以降、急激にレビューが増えていることがわかるだろう。それぐらい盛り上がりを見せているのだ。

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筆者はまだ27時間ほどしかプレイしていないので全容を語るにはあまりに”未熟な新人エンジニア”だが、ぜひこのゲームの面白さ、なぜ盛り上がっているのかを知ってもらいたい。

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ゲーム内容としては様々なパーツを用いて乗り物などを作るサンドボックス系のシミュレータゲームだ。マインクラフトのようなイメージをしてもらえるとわかりやすい。ただし、マインクラフトよりもより”工業的な”パーツが充実している。

ではなぜそんなゲームがいま盛り上がりを見せているのか。それは5月8日に追加された大型アップデートで「サバイバルモード」が追加されたのだ。もともと本作にはクリエイティブモードという自由にブロックを配置し、自由に乗り物を作成することができるモードがあった。

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今回追加されたサバイバルモードはその名前の通り、HPや空腹ゲージ、水分ゲージが表示され、ロボットのような敵がポップし襲い掛かってくる。その中で乗り物を作り探索したり、農園を作って食料を確保したりといった生き残り要素が追加されたものだ。

ある一定の大きさ以上の農園を作ると今度は夜に敵が農園を破壊しようと襲撃してくるようになり、迎撃しないとせっかく育てた食料や農作物が荒らされてしまう。

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ここまで聞くとすでによくあるサンドボックス型のサバイバルゲームと同じように聞こえる。しかし、本作の特徴はオートメーション化自由な発想にある。

最初期はマインクラフトやARK: Survival Evolvedのように地道に木材を集め、車を作ったり、農園を守る柵を作ったりする。しかし、資材がそろうとベアリングやそれを制御するコントローラ、オンオフを切り替えるスイッチなどが作れるようになり、木材を集める速度も一気に上がる。

下記のURLはソーシャルニュースサイトredditに投稿された記事だが、車の前部に木を囲うような柵をつけ、柵の下部に”のこぎりの刃”をつけて回転させることで木を削っていき、上からどんどん木が落ちてくるため簡単にそして大量に木材を入手することができるというものだ。

さらにアイテムをクラフトするためのツールもパイプをつないだり、チェストをつないだりと拡張していくことでより自動化が進み、利便性を高めることができる。例えばここに先ほどの木材を置くと自動で加工されチェストにしまわれるのだ。

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またオートメーション化や車の燃料としてガソリンやバッテリーが必要になることも多く、「遠出をしたら帰りの分のガソリンがなくなった…」なんてことはよくあることだ。Steamのコミュニティではガソリンの入手難易度を下げるような意見を送るプレイヤーも少なくない状態だった。

しかし、とある動画が出現しこの状態が一気に変わることとなる。その動画はこれだ。

つまり「センサーやピストンといった”燃料を使わない”パーツを組み合わせて回転機構を作ってしまえばよいではないか!」という動画だ。これは実際にサバイバルモードでも作成可能であり、筆者も重宝している。このように自由な発想と工夫次第では燃料や資材を節約することができるのだ。

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また、農園に水やりをする機構を自動化したり、敵の襲撃に対して攻撃する柵を作ったり、自動ドアを作ったりとやれることはかなり多い。

まだサバイバルモードの情報が少ない現在はこのようにSNSやYoutubeなどの動画サイトでやり取りが行われており、マインクラフトの黎明期を彷彿させる。プレイヤーたちはこぞって「自分はこんなものを作ったよ!」「こんな発想はどうだろう?」「こんな強い敵がいるところを発見した!」などと情報を共有しているのだ。

サバイバルモードは最大4人のマルチプレイにも対応しており、協力してものを作ったり、敵と戦ったり、あるいはレースなんかをしても面白いかもしれない。マルチプレイをするにはSteamのフレンドにゲームへの招待を送るだけでいいので簡単だ。

本作は早期アクセスゲームとなっており、この記事を書いている現在では、まだ「日本語が文字化けする」「ウォーターポンプをつけっぱなしにするとマルチプレイ時にラグが発生する」といったバグがあったり、チュートリアルがないため初見では「なにからやればいいのかわからない」といったことが発生するかもしれない。しかし、そんな状態もある種、Wikiも満足に情報が記載されていない黎明期な今だからこそ発生するものなので、このタイミングで1度プレイしてみることをお勧めする。

価格と対応機種は次の通りだ。

対応機種:PC(Steam)
価格:1,980円

PS.YouTuberやVtuberにも大変向いているゲームなのでぜひプレイを検討していただきたい。

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