愕然!大学生との交流イベント
みなさん、こんにちは。
事務所のマリーアントワネットこと、桜井ひまりです。
今回は、事務所にお世話になるようになって2年目の夏に行ったイベントのことを書いてみます。
当時はまだコロナ前だったので、毎月2回の公民館等での会員向け終活講座をはじめ、老人クラブや自治会・町内会や病医院への出張講座等々、年間50本以上のリアルイベントを開催していました。
そんな中でも、ボスが特に力を入れていたのが重陽の節句(9月9日)。母の日、クリスマスとあわせて3大イベントでした。あの年は、『吉永小百合なら絶対にしない、目につくシニアのあんなこと』というお題で講演会をやったのですが、共催者の老人クラブ連合会の事務局からのリクエストに応じた企画でした。ねらいとしては、何歳になっても見苦しくない、ちょっと可愛くてお洒落なシニアレディを目指すべく、若い世代のシニア評を聴きたい…というものでした。
私を含め当時のスタッフ4名で準備する過程で、「地域の大学生に協力してもらって、彼らがシニアをどう見ているのかをテーマにディスカッションしてみない?」ということになりました。というのも、スタッフのひとりの出身大学にジェロントロジー(老年学)研究会というサークルがあって、現役の女子大生に力を貸してもらえそうなアテがあったのです。
ボスに話したところ、「いんでね」ということになって、横浜でもハイクラスのホテルの個室を借りて、アフタヌーンティーセットを楽しみながらざっくばらんな環境で討論会を行うことになりました。ただ一点、重陽の節句イベントに実際にやってくるのは8割がた女性ということで、「男子学生の支店も必要不可欠でしょ?そのジェロ研の女子5名と、ジャニーズ系5名。合計10名の大学生とキミら4人。その予算枠でやってみてよ」という条件を指定されました。
さて困ったのは、私たち全員、現役男子大学生のツテがなかったのです。ふつう、ないですよね? そこで結局ボスが、日吉にある出身大学の出身サークル(軟式野球だったかしら?)に出向いてイケメン5人を用立ててくれたのでした。
ほとんど合コンのような討論会となりましたが、出るわ出るわ、20歳前後の大学生たちが『吉永小百合&高倉健なら絶対にしないであろうシニアの醜態(?)』を、これでもかというくらいにノミネートしてきました。中には、「これ。ウチの親なんっすけど」なんて話も出てきて、かなりの盛り上がりでした。終了後には、両大学の女子と男子は二次会に行ったそうです。高級シティホテルでアフタヌーンティーセットを飲んで食べて、ギャラを5,000円ももらって合コンやって…、大学生っていいなぁ~って4人でスネながら帰社したのを覚えています。
ただネタとしては想像以上の取れ高だったので、結果を聞いたボスも大笑いでした。ただ、ここでもひとつ指示が出ました。
「さっすがにこのままじゃ、参加者たちが傷つきかねない。どうだろう。4人で川柳形式に置き換えてさ、その上で投票してトップテンに絞り込んでほしいんだけど。どうかな?」
なんか楽しそうだわ…と思っていると、いちばん先輩のスタッフが、「日中はそれぞれの仕事があるじゃないですかぁ。だから必然的に就業時間外になりますよねぇ。ちょっぴりおしゃれなディナーなんか戴きながらやったらパフォーマンス爆上がりなんですけどぉ~」と。
ボスはその場で財布を取り出して、「じゃあ、こんだけ。これで手を打って!」と言って福沢諭吉さんを3枚、渡してくれたのでした。
「ひとり7,500円か…。ま、いっか」と言ってウインクした彼女、圧巻でしたよ(笑)。
とはいうものの、結局私たちはそれからの三日間、仕事中に川柳ばかり作ってました(爆笑)。ひとりあたり6個でしたから、かなりの作業でした。頭の中でいつも川柳を作りながら仕事していた気がします。できあがったらグルーブラインで共有して、全24作品が揃ったところで各自トップ3を決めたて、そしてディナーの席で集計することにしたのでした。
以下が、そのアウトプットです。実際にこれを使いながら、重陽の節句に講演会をやったわけですが、事前の心配もなんの、かなりウケていたのでホッとしました…。
いかがですか?
「私たちも気をつけねば…」と自分に言い聞かせた4人でしたが、それよりも「いいねぇ~、この川柳たち。センスあるわ。いろいろ応用できそうじゃない?すばらしい!」と、お褒めの言葉をいただけたのがうれしかった…。なつかゆい思い出ですね。
いまでも「今の若い人たちは…」などとグチるシニアをたまに見かけます。でも、そういう人たちが(若者から)「あんなふうにはなりたくない」と見られているのもまた事実なのかもしれません。
子ども𠮟るな来た道だ
年寄り笑うな往く道だ
京都に旅行した時、化野(あだしの)念仏寺で見かけた言葉です…。
ところで、重陽の節句イベントのあとの懇親会もそうでしたが、シニアのみなさんは、若い世代との交流を本当に楽しんでくださいます。コロナで自粛生活になった時など、「次はいつやるの?」という問い合わせが殺到したくらいです。年齢的には孫世代。私たちもギリ、間に合ったかもです(笑)。
娘さん息子さんは大体が50代で、仕事に家庭に多忙な毎日を送っていて、実家に帰ってくるのも年に2回。お盆休みとお正月くらいだそうです。でも、仕事と家庭をうまくやりくりすることこそが幸せなんだからと、グッと我慢しているのが親なのかもしれません。
そういう話を聞くと、たまには親に連絡しなきゃな~なんて反省したのを覚えています。
読者のみなさんはどうですか?
親御さんとコミュニケーション、とっていますか?
いまはLINEとかあるので、「寒くなってきたけど、風邪とかひくなよ」とか「暮れに帰るからご馳走よろしく」とか「出張で大阪。これからたこ焼きだ!」とか、何でもいいと思います。
わが子が今どこで何をしているのか。それがわかるだけで親はうれしいはずです。私たち子どもの側も、電話となると気が重い場合もありますが、LINEやショートメールなら気も楽ではないでしょうか。ワンメッセージでいいから、気にかけてあげたいものですよね。
ということで、今回も読んでくださってありがとうございました。
それでは、また次回。
ごきげんよう。
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