認知症の予防策???…そうだ!愛が在る!

私の会社では、毎年正月に「初詣客100人に訊きました!何をお願いしましたか?」というアンケート調査をやっています。70代以上の人の願い事は、2015年以降ずっと、「認知症だけにはなりたくない」が断トツのトップです。そして、50代と60代の人の場合は、2018年以降、「自分の親に認知症だけにはなってほしくない」といった具合に表現が変わります。つまり、四捨五入百世代(50歳以上)にとって、この世の中でもっともこわいのが認知症というわけです。

脳という臓器ですが、前頭葉から老化が始まると言われています。物忘れでは海馬が注目されますが、海馬よりも先に縮むのが前頭葉です。症状としては、とにかく意欲が落ちます。で、アタマもカラダも使わなくなって認知症が進んでいきます。だから、認知症になりたくなければ、速攻で前頭葉の老化を防がねばなりません。

それでは、どうすれば前頭葉の老化を防ぐことができるかというと、ズバリ、ハラハラドキドキ・ワクワクウキウキの感情を掻き立てることです。となると、もっとも効果的なのがギャンブルとロマンスです。でも、ギャンブルの高揚感は一過性のものですし、確実におカネをロスしますからおすすめはできません。

ということで、私のおすすめは、ズバリ、老いらくの恋をすることです。年齢を重ねることで生殖機能はなくなりますが、一方で、男女とも性欲はなくならないことがわかっています。これ、高齢になればなるほど好都合です。避妊しなくても、妊娠のリスクがありませんからね。ありのままの自分で、思う存分に励むことができますからね。

恋愛に触れると誰しも詩人になるものです。想いを寄せる人のたったひとつの眼差し、たったひとつの言葉、たったひとつの微笑によって瞬時に勇気づけられる世界。そこに意中の人がいるだけで、それ以外の景色などまったく眼中に入らなくなってしまう世界。この忌まわしくて穢らわしい人間界において、唯一無二の汚れなき神聖な世界。それが純真無垢な人間性に宿る恋愛の世界に他なりません。

アダムとイヴ、イザナキとイザナミから始まって、万葉の時代から今日に至るまで、人間がもっとも心ときめく行為は、オンナとオトコの恋愛です。異論をはさむ余地はありません。この世には、オンナとオトコしかいないのです。男は女によって生かされて、女は男によって生かされるのです。女を女らしくできないような男は男じゃありません。男を男らしくできないような女は女じゃありません。恋愛をしてこその人生なのです。

ならばもう一度、認知症にならないために、恋愛してみませんか?自分はもう、そんな歳じゃないよなんて、言ってる場合じゃありません。肝心なのは、実際の年齢ではなく精神年齢です。美しき若葉の頃に立ち戻って、私たち人間にだけ与えられた崇高で荘厳なる恋愛の世界で、今一度、炎の薔薇を咲かせてみようじゃありませんか。シニアのみなさんがもっとも怖れている認知症を回避するために。

恋愛をすれば、確実に感情のテンションが保たれ、成長ホルモンがギンギンに分泌され、免疫力が高まります。ボケてる暇なんかありません。本当はシニア向けのキャバクラやホストクラブがあったっていいくらいです。残念ながら、現在のところ、そういうお店は見当たりませんから、まずは自分で何とかするしかありません。

そこで、この冊子では、ステップ・バイ・ステップで人生さいごの恋愛を堪能できるよう、具体的なアクションプランをまとめました。バカにしないで、是非とも実践してみてください。天に星、地に花、人に愛です。認知症という呪縛から逃れて、老いらくの恋の世界を風のように颯爽と駆け抜けましょう。

さあ、四捨五入百世代よ。恋せよ、愛せよ、そして生きよ!

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