魔法の終活のはじめ方

目の黒いうちに資産継承するのが親の使命

人生は紙オムツから紙オムツ。子の立場からすれば、親が自分に何かを遺してくれるのか、どれくらいのものを遺してくれるのか。それが不透明なまま介護などの作業負担だけを求められてもやりきれないものがある。ではどうするか。

いわゆる老老地獄に陥らないためには戦略が必要だ。それも若くて元気なうちから。概ね50歳くらい。第一子が成人するタイミングが妥当だと思う。子が一人前になった時点から、親子の主従関係を漸次逆転していくべし。老後のライフケアを託すことと引き換えに、生前から親の資産を子に継承していくのだ。親子と言えども、ギブ・アンド・テイクなのだ。

親が心身ともに自律しているうちに、子に与えるお金と委託する役割について明確にしてくれれば、子にも親への感謝と覚悟が芽生えるものではないだろうか。親がいつまでも資産状況や遺産分割の方向性を示さないでいるから、示さぬままに心身がボケてしまうから、世の中に老老地獄問題(介護虐待、介護自殺、介護心中、介護殺人、相続争い、相続殺人など)と揶揄される厄介な問題が起きてしまうのだ。
 
生前の資産継承は、結果的に親子間の信頼と絆を強めるものである。多くの高齢者が望む良好な親子関係を維持するための唯一の方法と言えるかもしれない。
これによって、『子に媚びず気を遣わず、誰に負い目も引け目もない』。そんなクールな老後を実現できるのだ。

縮めて、伝えて、頼んで、渡す……。
縮伝頼渡、縮伝頼渡、縮伝頼渡、縮伝頼渡、縮伝頼渡……

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