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老親世代に読んでほしい本

過去20年間に1万件超、老後問題に係る電話相談に対応してきました。そのうち2千件は、電話相談の延長線で、実務代行等の個別支援を行ってきました。活動を通じて絶えず思うこと。それは、みなさん一様に、老後のさまざまなリスクに対する問題意識・当事者意識・危機意識が低いということです。

人生100年時代とは言いますが、どんなに元気で健康な人であっても、エンディングを迎えるまでには必ず通る道というのがあります。長い人生において、老後リスクはほぼ確実に現実のものとなるのです。

にもかかわらず、仕事ではリスク管理をキチンとしている人でも、プライベートでは老後のリスク対策ができていません。理屈ではわかっているのに、ただ漫然と先送りしているようなところがあります。

また、本人はリスク管理をしている気になっているものの、客観的にみると明らかに履き違えている人がたくさんいます。そして、いざ本当に老後の諸リスクが起きてしまった時、厄介や面倒を背負いこむのは、決まって子どもたちです。


わかっているのに老い先にそなえられない50歳以上の人たちに向けて、
自分の老後のことで子どもたちに不便や不利益を被らせないために、
わが子のサポートをもらいながら自分らしい人生をまっとうするために、
生前も死後も子どもたちに感謝される親になるために、

何をどうすればいいのかを具体的に整理してみました。

50歳になったら知っておきたい終活の知恵 | 山崎 宏  | Kindleストア | Amazon


ところで、あなたは、「まさかの三原則」って、ご存知ですか?

まさかは突然やってくる。
まさかは必ずやってくる。
親のまさかは子のまさか。

なのに、どうしてそなえないのですか?

くどいようですが、繰り返します。
老後問題や老親問題は、誰の身にも100%起こることです。でも、ほぼ100%、キチンと対策を講じておく人がいないのです。理屈ではわかっていても、いたずらに先送りして、ただ漫然と日々を送ってしまいがちです。そして、ある日突然、事は起きるのです。

でも、当事者はまだいいのです。そのまま意識不明になっても、判断能力がなくなっても、最悪、命を落としても……。多くの場合、本人はもうわからないですからね。困るのは子どもの側です。親がそなえぬままに「まさか」が起こったら、不便や不利益を被るのは子どものほうです。仕事や家庭でてんてこ舞いしているさなかに、突然厄介なことが起きるのです。

親のことを厄介などというと不謹慎だという人もいますが、現実にはめんどくさい。これが真実です。これを回避しようと思うなら、親はそなえておかねばなりません。親がそなえないようなら、子は親をそなえさせるように誘っていく必要があります。

人間50歳ともなれば、明日の朝、今日と同じように元気に目覚める保証はありません。一瞬先は認知症です。一瞬先は感染症です。一瞬先は寝たきりです。

十の位を四捨五入して100歳になるみなさん。
自分の老い先のことで子どもたちに負担をかけたくないのであれば、即刻そなえてください。これ、親世代さいごの大仕事です。

あなたがいなくなってから、子どもたちの記憶に、親に対するネガティブな感情を刻みたくないのであれば、即刻そなえてください。親子関係を良好に保ちつつ、円滑に子どものサポートをもらいながら、あなたらしい老後を過ごしてください。その方法は、すべてこの本の中に詰まっています……。

どうか、私が本書にこめた想いを受け取ってください。

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