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【ドクトルJの告白022】生活習慣病の真犯人は製薬メーカー

もうひとつ、薬については、こんな話もしておきましょう。インフルエンザの治療薬とされるタミフルについてですが、大学や大病院の医師たちには、製薬メーカーから研究名義の大金が支払われています。ぶっちゃけた話、医療も商売なのですね。だから、病人を治療するのみならず、作り出すのも当然と言えば当然のことかもしれません。病人が増加した結果、わが国の国民医療費は33兆円を超えました。

さて、このお金はどこに行くのでしょうか。医師の他、製薬メーカーや卸、医療機器メーカー、看護師・薬剤師などの医療従事者、調剤薬局、介護福祉関連の従事者などに支払われるわけで、多くの人が医療によって生計を立てているわけです。

服用による死者が出たとして米国ではすでに製造販売が中止された薬が、日本ではいまだに出回っていたりもします。C型肝炎薬害のケースを見ても、どうもわが国では、薬や食品添加物への対応に甘さが見られます。無責任といってもいいくらいです。

こうしたことをひっくるめて考えるに、誤解を恐れずに言ってしまえば、医療の世界は癒着産業なのです。新薬で大当たりを目論む製薬会社。そこへの天下りを狙う厚生官僚。研究費という名目で寄付金をもらい論文を作文する研究者…。まさに政官財の癒着構造です。「財」であるところの製薬会社は、官である厚生労働省からの天下りを受け入れ、政界に多額の政治献金を行い、薬漬け医療を展開する牽引役と言ってもいいでしょう。莫大なお金が、医療の発展という大義名分の下で費やされているのです。そこに利権が絡むとなれば、実際には大して効果のない薬が承認されたり、以前のものより効能が劣る薬が承認されたりすることもあり得ると考えた方がいいかもしれません。

実は、今日の生活習慣病は、ある意味では薬害と言っていい側面があるのです。薬の有効性に対する疑問や薬剤費の無駄遣いは長いこと指摘されてきました。効きもしない薬で患者に経済的負担を与えたり、有害な薬で身体的障害を与えたり…。そんなことは一度や二度ではありません。無意味な薬の最たるものは脳代謝賦活剤と認知症改善薬で、全国的に使用され製薬会社に莫大な利益をもたらしました。中外製薬のタミフルと横浜市大教授の研究費問題も許してはならないことです。タミフルでは何人もの患者さんが命を落としているのです。

ですが、医療医薬業界の体質改善は遅々として進まずに今日まで来てしまったのです。医師と製薬会社の間には、いまも馴れ合いと便宜に対する金銭的見返りが既成事実となっています。多くの薬は偽りの有効性が作り上げられ、研究にも誤魔化しが多々あります。結局は、行き過ぎた医療の産業化と商業主義が国民に害を及ぼしているということです。

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