【告百013】患者第一のウソ
院内によく掲げてある『患者第一』。あれ、嘘です。患者側が病医院に改善してほしいと願っているひとつに診療時間の問題があります。これは、待ち時間の割りに診療時間が短いということではなく、診療時間の融通性のこと、つまり、休日夜間も含めた診療時間の設定のことです。例えば私が社会人になった30数年前、大手のコンビニは文字通り夜の11時までしか営業していませんでした。それが今や全国津々浦々、どんな片田舎に行こうがコンビニは24時間開いています。百貨店、量販店やスーパーマーケットだって同様に営業時間を延ばし、休業日を減らしています。それなのに、今日でも医療機関の対応する時間帯は変わっていません。いや、それどころか、開業医の休診日が増えています。他にも、自分の子が生まれて面会に行くのに、厳しく面会時間制限が設けられているのも欧米との大きなちがいです。サービス業と言われる各企業が顧客サービス向上を叫び、利用者の便宜を図るべくさまざまな経営努力をしてきたのに対して、医療機関は何の努力も創意工夫もしていない…と言ったら言い過ぎでしょうか。
教訓。患者第一のウソ ⇒ 病医院側の都合第一とクールに受けとめておく
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