終息を迎えた時

高橋洋一内閣官房参与のツイートが随分と問題視された。

実際にはオリンピック開催中止についてのツイートで、世界的に見て『感染者数』について『さざ波』程度だと言う発言である。

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グラフを見れば明らかに『さざ波』程度である。何の問題があるのだろうか?

そしてよく見れば、イギリスの感染者数は一気に日本並み、或いは日本を下回っている。

この原因は明らかにワクチン接種による影響であるのは間違いない。世界的にもワクチン接種が進んでいる国は感染者数が下がり、海外渡航や飲食店での会食の解禁。マスク着用義務の解禁等と日常生活を取り戻しつつある。

新型ウィルスには、集団免疫獲得やインフルエンザでのタミフルの様な薬が開発されなければ『終息』を見ることはない。

更にウィルスは消えて無くなる事はなく、変異しながら平素我々が罹患する風邪やインフルエンザの様になる。

その上で現在は集団免疫獲得にはワクチンしかない。それ以外の集団免疫獲得には国民の例えば6割が罹患でもしない限り獲得出来ない。

そうなれば他国で見る爆発的な感染者数を出すか、日本程度のさざ波ならダラダラと感染者数を出して行き、いつまでも現在の様な対策を長期間やるしかない。

例えばイギリスを見ればワクチン接種による感染者数激減は明らかで、これが有用である事は疑う余地はない。

ワクチン接種は任意である。打つか打たないかは個々人の考えで良いだろうが、世に出る反ワクチン派が出すevidenceにはあまりに嘘やデマ、認識不足が明らかだ。

先ず RNAとDNAの違いがわかっていない。このワクチンはDNAには影響しない。またワクチンに用いるmRNAは役割を終えた後、体内に残らず分解されてしまう。

 RNAからDNAに転写される事はないので、世に実しやかに流れる遺伝情報の書き換えなどはありえない。更にワクチンには確かに副作用はある。しかしその副作用を上回る効果があるならば明らかに有用である。またmRNAワクチンは非常に脆く、それが故に−70℃という低温で保存しなければならない。

元来、薬品は毒である。毒の効果で治癒できるのである。抗がん剤等も毒の効果でガンを治癒できるのである。抗がん剤の副作用で髪が抜けたり嘔吐や発熱などの体調不良を起こす。

逆に言えば、髪が抜け発熱嘔吐を起こす副作用としてガンに効くと言う事である。

なので適量を的確に接種することが肝要なのである。

話しは少しそれたが、先のグラフの事実を見ればワクチン接種が有用であるのは間違いない。

ワクチンが有用である事は否定できない以上、集団免疫を獲得する手っ取り早い手段である。

集団免疫獲得が長引けば、当然ながら現在の様な緊急事態宣言の発出を繰り返し、経済的疲弊を長々と続けるしかない。そうなれば今現在でも増えている自殺者を更に増やし、ウィルス関連死を上回る死者を出さねばならない。それに我々耐えなければならないのか?反ワクチン派に問うてみたいところだ。

ワクチン接種をしないのは個々人の選択で結構であるが、間違った論旨、明らかなデマを流布するのはやめていただきたいものだ。

反ワクチンの人間と随分議論したが『ならばどうするのか?』の問いに明快に論理的に答えた人に未だ出会わない。

例えば、農薬やその他薬も否定する人はいるが、必ず問いかける質問に答えた人はないない。人はトライアンドエラーを繰り返し現在に至っているのである。現在の農薬や薬がそれ程に人類にとって脅威ならば『何故、我々はこれ程の長寿を手に入れたのか?』。

また『製薬会社は金儲けの為に我々に人体実験をしている』等と言う論調も同じだ。製薬会社は民間企業で、薬品を作り供給する事で利益を得ているのである。それを悪と言うならば自由主義、民主主義、資本主義を否定せねばならず、全てを国家、官制で行う共産社会主義を主張しなければならない。共産社会主義を是とするならば勝手だが、共産社会主義が実際にウイグルの様な国で行っている事を見れば、どちらが人体実験をやっているか明らかである。

製薬会社が民間企業である以上、人が死ぬ様な薬を故意に作り供給すれば企業として立ち行かなくなる。

そして現在、我が国はワクチン接種を開始している。イギリスの感染者数を見ればワクチンが一定数国民に接種されれば『さざ波』は更に凪になり社会生活は日常を取り戻す事は明らかだ。

その時、反ワクチン派はどう考え、どの様に主張するのであろうか?

取り戻した日常は、ワクチン接種が原因で、その取り戻した日常を反ワクチン派も享受する。その享受する日常を否定するのであろうか?

反ワクチン派がどこか離島にでも行き、取り戻した日常を享受せず生きて行くならば好きにすれば良い。

しかし取り戻した日常が、明らかにワクチン接種によるものであれば、その取り戻した日常で生活するならば必ず『総括』して頂きたいものだ。

そして反ワクチン派が何を言おうと、取り戻した日常により経済的理由から死ぬ人を救う事になるのは明らかである。

ワクチンをデマや認識不足をで反対して来た人々が享受する取り戻した日常は正にワクチンを接種した人々が取り戻す努力をした結果であり、反ワクチン派は『他人のふんどしで相撲を取る』と言う様な話しではないのか?

さて、ワクチンを打つか打たないか?

そんな事は体質などもあり、接種出来ない人もいる訳で個々人の判断を否定するものではない。

しかしデマ、嘘、認識不足による反ワクチンは他者の死を見ても我が主張を是とする、全体主義に他ならない。

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