内部人事抗争

一連の黒川高検検事長問題。此処へ来て更に見えて来た。

文春へのリークは検察内部からだった様だ。あれほど細かく黒川氏のスケジュールを把握出来るのは『検察』以外にはない。

しかも文春側は24時間10人以上の体制で張り込んでいたのだから、その意味気込みは凄まじい。更にこのリークに対する信憑性が高くなければ、そこまで経費を注込めないだろう。

一つ言えるのは内部抗争。

検察内部の人事抗争であると言うのは確かだ。その人事抗争に自ら終止符を打つことが、今般のリークだろう。

黒川高検検事長と名古屋高検検事長の林氏は同期だ。35期生と呼ばれる。今般これにより35期生を飛ばして36期生が検事総長に就く事になる。検察は35期切りをやったのだろう。

林氏は刑事局長を4年務めている。これは異例である。通常検察人事では2年だが、林氏は4年も務めた。つまるこれば塩漬けにされたのだ。その上、刑事局長からは通常、法務省事務次官になるのだが名古屋に飛ばされている。林氏の恨みやいかほどか。

名古屋高検検事長から『次こそ自分だ』と考えただろうが、黒川氏に出世の道が開かれてしまった。この様なドロドロとした人事抗争に対し、次の世代から切られたのだろう。

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