見出し画像

新潟記念・雑感

 気温32度、大いに残暑、夏のオーラスに集う盛況の越後路
日本一のワンターン、秋への脚どりを確かにしたい14頭、それは大舞台なのか、裏舞台なのか、約2分後の未来像

 スタートでサリエラ、インプレスはいつもの出負け、先行馬不在、大方の予想を裏切るフラーズダルムの先手、策士・松岡正海が腹を括る。サトノルークス、ブラヴァスが2、3番手で進み、逃げと思われたバラジが中団、騎手の思惑面白き、サリエラも中団まで押し上げ、ノッキングポイント、プラダリア、マイネルウィルトスは彼女の1・2歩前にいる。

 1000㍍60秒6、想定内のペースで直線手前まで各馬は動かない、600㍍手前でフラーズダルムが急加速、付いていく後続、サリエラは加速に手古摺る。横一戦の光景、ノッキングポイントは内、プラダリア、マイネルウィルトスは外、サリエラは進路選択の暇なし、スピードに乗れない。

 残り200、ノッキングポイントが抜けてくる、切れから持久に切り替わる地点、後方外から古豪ユーキャンスマイル、実績最上位、昨年2着、さすがの脚を繰り出す、内からは伏兵のインプレス、迫るアイビスのゴール板。

 1着で駆け抜けるはノッキングポイント、2018年ブラストワンピース以来の3歳馬による制覇、後に当年の有馬記念を制す。シンコウラブリイから続く日本競馬史を彩る血を持つが、この一族、まだ大望には至らず。菊か、同厩イクイノックスが出るであろう盾か、木村師の選択は

 健在を大いに示した2着ユーキャンスマイル、左回りならまだまだやれる、ブラストワンピースと同世代、見えざる念力を少々感じる

 インプレスは菅原明良、さすがの大胆さ、本馬経験なしのイン突きで3着の導き、この度胸、秋の大舞台で幾度拝見できるか

 サリエラは展望に暗雲、今回も勝負どころの反応が渋い、見せ場なしの7着、誰もが認める名血の才女の次なる行先は

 夏から秋の移ろい、来週から着実進む大舞台のキャスティング、待ち構える無数のパラレル、それぞれの絵空事に思いを馳せて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?