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たかお

最近もやもやしたり、些細なことにいらいらしていた。
原因は分かっている。
本が読めていないのだ。

でも家にある小説は全部読んでる
積読してるのは一部のビジネスとかエッセイと
哲学書。これはほとんど。

そんな気分ではない。
でも麦元三歩はもう読み過ぎだし
次に進みたいのにブックオフに行くのが遠のいていた矢先

「毎日彼らを見なきゃ寝れなくなった」
というコメントを見て、流石に盛りすぎだろと思ったのも束の間、私も
「毎日彼らを見なきゃ寝れなかった」

なにってお笑い芸人レインボーのコントYouTubeである。

本の話と彼らの話はどういうつながりでしょうか。
話飛躍し過ぎでは、
と思うかもしれないがみんな落ち着け。

我らがレインボージャンボたかおは
小説家デビューを果たしたのだ。

もう一度言う。
レインボージャンボたかおは
小説家デビューを果たしたのだ。

「説教男と不倫女と今日、旦那を殺すことにした女」

タイトル長すぎるし、表紙の情報量多すぎだし(中村佑介先生とそのファンに怒られろ)
でも読むしかないじゃん。

9月半ばに差し掛かるこの頃、
また夏戻ってきたんかいい加減にしてくれ
と気候にさえもうんざりしていた

久しぶりに生きる楽しみを感じた。

今週の水曜日に初版。
少し出遅れたが3日後の今日本屋に足を運ぶ。

私は本を買うときにこだわりがあって
とにかく店舗に行きたいのだ。
本屋が好きだということは勿論なのだが
自分で本を探して物理的に手に取りたいのだ。

ここは京都市、四条
京都で一番栄えていると言っても過言ではない。
とりあえず近くから攻めようと烏丸駅地下鉄から直通くまざわ書店へ速歩き。

久しぶりこの感じ。
心のなかで自分と対話する。
新しい本はどこに並ぶか、単行小説はどこか
全てインプットされている。

ない。
ない。
見当たらない。
蔵書検索も見当たらず、店員さんに聞こうとするも
本屋の店員さんって多忙だから気が引けるのよね

まあここ小さい店舗だし
大きいとこならあるか、と少し歩いて大垣書店京都本店へ向かう。
今日は土曜。
人混みの苦手な私は、少々頭が痛かった。

案の定人人、人人。
みんなが本のお目当てならいいんだけど
そんなんじゃないのが個人的に、うっとなるところ。(ごめんな)

直ぐ様蔵書検索。

「じゃんぼたかお」検索。

残りわずか。
残りわずか?!さすがたかお。やるじゃんたかお。

しかし指定されたところに行くも見つからない。
ちなみにこの日はもう一冊本を探していて、それも見つからない。
こんだけ大きいのに見つからないなんて、、
お取り寄せになります、という言葉が好きじゃない私は、それよりあることに賭け、店員さんへ声をかけた。

少々お待ちください。

待った。それなりに。
忙しいところありがとうなお姉さん。
こっちも健気に探してたんよ。

引き出しの中を探すお姉さん。
見覚えのある表紙が見える。高鳴る。高鳴る。

一冊はありましたが、
もう一冊はお取り寄せになります。

はいいいです
たかおに会えたんでいいです。ありがとうお姉さん
じゃ!
と言いたいとこだったがちゃんとお金は払った。
たかおのご飯代の足しになりますように。


続く

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