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日商簿記3級について【メリット】


はじめに

私は今まで、IT系のキャリアを築いており、過去にIPA主催の国家試験である、基本情報処理技術者試験、応用情報処理技術者試験に合格をしてきました。

今回は普段のIT資格とは異なり簿記について語りたいと考えてます!実はエンジニアこそ簿記を取得するメリットがあったりすると思ってるので、その辺を緩く語らせてください!

日商簿記3級について

取得した経緯、受験履歴について

<取得した経緯>
・2014年の冬、大学1年次の春休みの頃だったと記憶してます。簿記3級を取れば、大学2年次前期に開催される授業「簿記、原価計算」の出席が免除されるとの話を聞いたのがきっかけとなりました。(不純な動機ですね。。笑)

<受験履歴>
・春休み中大きな予定が無かったので試験前3週間程度実家に引きこもり、勉強した結果、一発で合格しました!確か9割くらい取れて比較的余裕を持って合格できた事を記憶しています。
・学習時間は50〜60時間程度だったと記憶してます。

この試験について思う事

試験問題について

・簿記3級は会計の登竜門と呼ばれてますが、登竜門の難易度としては、丁度良いなぁと感じました!ITの登竜門と呼ばれる基本情報処理技術者試験は200〜300時間程度の学習時間を必要とし、かつ初学者にとって、比較的難易度の高い試験となってます。
※基本情報処理技術者試験については以下を参照

・簿記3級では仕訳問題、財務諸表(P/L、B/S)の作成問題が問われますが、どれも基本的な知識があれば解けるレベルと感じました。しっかりと勉強した人は報われる類の試験と思いました!

資格取得のメリット

①お金の流れが理解できること
②財務諸表が、読めるようになること
③大学の授業が免除になる可能性があること

①については以下2点のメリットがあると感じている。
<汎用的なメリット>
例えば商品を売ったり、備品を購入したりと、日常的な企業活動で行われる、金銭の動きが発生する取引があります。各取引に応じた仕訳の起票から、その仕訳が集計されて、財務諸表が作成されるまでの簿記一巡の流れを50時間程度の労力で理解できることは大きなメリットと感じます。

<SE向けのメリット>
基幹システムや会計システムを構築、改修する際に簿記の知識を活かすことができると感じてます。

例えば販売プロセスを想定すると、次の通りのプロセスで月次の売上が集計されると考えられます。あくまでも1例です!
STEP1
出荷実績に紐付き、都度販売システムで売上が計上される。
STEP2
売上データを元に仕訳が起票され、日次で会計システムに連携される。
STEP3
会計システムに連携された仕訳データが集計され、月次で試算表が作成される。

STEP2では、簿記で学習した仕訳のルールに従い、システム上で自動仕訳のパターンを設定する必要があり、こういった場面で簿記の知識が活きてきます!

STEP3でも、簿記で学習する手順に従い、仕訳を集計する必要があり、ここでも簿記の知識が活きてきます!

特に販売系の基幹システムは売上に直結する重要なシステムの為、改修や刷新が都度行われるものです。長年IT関連業務に従事していると、これらのPJに関与する機会はきっとどこかで発生すると思います!

②については財務諸表(特にP/L、B/S)をある程度読めるようになります。それにより企業がどの程度売上が上がっているか?原価を差し引き、利益がどのくらい出ているか?等を読み解けたり、財務状況の安全性などを試算する事ができるようになると思います。

就職活動時に、有報から志望企業の財務諸表にアクセスし、財務状況を分析することもできると思います!

③について、これは言わずもがなですね。笑
これ以上深くは語らないことにします。笑

最後に

・上記の通り、簿記3級は入門レベルである事から比較的ハードルが低い試験です。その割に初学者として得られるメリットは非常に大きいので、万人にお勧めできる資格と考えてます!

・その一方で、あくまで入門レベルの資格なので、経理の実務を想定すると簿記3級の知識では足りないと思います。

・簿記3級の取得が直接的に就職時の評価指標となるケースも少ないと考えています。経理担当者としては簿記2級レベルの取得が望ましく、財務会計分野の専門家を想定すると、公認会計士、税理士等の国家資格の取得が一般的なようです。

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