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介護は、多様性を受け入れられる素晴らしい仕事~外国人介護人材の教育現場からの想い~

メイドさんの採用面接で不合格になった彼女たちに、ケアワーカーとして来日のチャンスを与えたい。GSC(Grasp Secand Chance/セカンドチャンスを掴め)のご報告です。

最終試験の結果発表を行いました。年齢、学歴、職業、既婚未婚など一切関係なく、上位7名を選び、来年から始まるオンライン日本語クラスに招待します。


オンラインでの結果発表

次のステージでは、プロの日本語の先生が指導する本気の日本語クラスです。教える方と教えらえる方とが、同じ熱量をもって初めて良い教育ができると思っています。

その意味で、ファーストステージの3か月間は、教育というよりは、むしろフィルタリングの要素の方が強かったです。強い覚悟がなければ、新しい言語を習得して、異国の地で、しかも介護の仕事に就くのは難しいでしょう。

逆に言えば、強い覚悟さえあれば、年齢も学歴も性別も関係ない、ダイバーシティ(多様性)に富んだ人々を受け入れられる懐の深さが、介護の仕事にはあります。

半年前まで、現場の第一線で働いていた私の目から見ると、ある程度人生経験を積んだ人の方が、介護職には向いていると思います。しかし、それとはまったく別軸で、日本語学習が絡んできますので、基礎学力がないとスタート地点にすら立てないのも事実です。


ヘルパーなので料理もしました
日本に住む外国人の利用者さん

介護の適性と基礎学力との双方を見極める目が、ケアワーカーの送り出しを生業にする者には求められます。

今回、素人ながら彼女たちの日本語教育に関わり、教材の開発まで行いました。改めて、日本語の習得は大変だというのがよくわかりました。外国人向け介護教育を専門にする私にとっては、非常に大きな学びに繋がりました。

介護は、多様性を受け入れられる素晴らしい仕事です。だからこそ、日本語が不自由であっても、その懐の深さで、これから本気で日本語を勉強する彼女たちを応援してほしいです。


これからが本番だ!

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