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フィリピン面接会での一コマ、年齢は気にしない、大切なのは情熱だ


日本の家事代行サービス会社への就職面接会にて

この写真を見ると、あたかも採用面接に合格した喜びのイチシーンのようです。

実際は、最終面接で不合格を告げられ、荷物をまとめて帰ろうとする候補者たちを引き留めて撮った一枚です。

1カ月前に開催された1次面接、その2週間後の2次面接を経て、やってきたこの日。期待と不安を抱えながら臨んだ雇用主との最終面接です。


正午から始まった今回の面接会。終わったのは午後8時です。長い間待合室で待たされ、出された結果が、不採用。失意のどん底であろうその10分後に撮った写真がこれです。この写真に、フィリピン人女性の天性の明るさと、楽観性が凝縮されています。


不採用後の写真とは思えない明るさ

もちろん、「不合格おめでとう、一緒に写真を撮ろう」と誘ったわけではありません。彼女たちに負けないくらいポジティブな私は、次の希望を示しました。「家事代行がダメでも、日本で働けるチャンスはまだある」と。

パンデミックを経て本格的に経済が回りだした日本では、どの業界も人手不足が叫ばれています。その中で、私が専門の介護のみならず、宿泊、外食、食品加工、ビルクリーニングなどなど、特定技能制度による外国人労働者の受け入れが、いよいよ加速してきました。


特定技能制度の14職種

これらの職種は、家事代行と違って日本語の試験に合格しなければなりません。しかし、逆に言えば、日本語の試験にさえ合格できれば、職種問わずいくらでも日本で働くチャンスはあります。

そのことを端的に彼女たちに伝え、彼女たちの笑顔を取り戻しました。すると、今度は彼女たちから様々な質問が出ました。一番多かった問いは、「年齢制限はあるのか?」でした。

国民の平均年齢が24-25歳と若いフィリピンでは、年齢でふるい落とされることが多々あります。しかし、我々日本人の平均年齢は47-48歳。70代、80代であっても戦力としてカウントされる超高齢社会です。だから私は彼女たちに、こう伝えました。

「I don't care for your age, but I care for your passion. 」(あなた達の年齢なんて気にしない。私が気にするのは、情熱だ)と。

ここから、また新しいドラマが生まれます。


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