好きな音楽でマウントを取るって…

こんばんは、ジャッコです。
40過ぎて就活しながら非正規雇用で飲食店でWワークをしている最中なのは変わりません。
そして、書類選考も落ちてばかりで面接にも届かないと言う状況も相変わらずです。
現在は飲食店に勤めつつ、たまに実家に帰省して、自分の物と両親の物の整理などもやっています(今年の春に母が亡くなった為)。
そんな毎日が続いている今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
例のアレは一旦下火になりましたが、冬に向けてインフルエンザとの合併症も不安視されてるとかなんとか。
体にも気を付けて生活していきたいですね。

さて、本題へと。
自分が高校生だった頃、電気グルーヴやスチャダラパーなどを聞き始めました。
それら周辺の音楽を聞いて自分なりに掘っていったら辿り着いたのが、当時その界隈で言われていた「渋谷系」と呼ばれる音楽でした。
ですので、自分が所持しているCDやレコードも渋谷系絡みが多いです。
田舎の工業高校で男臭い中、周りは皆こぞってロックンロールばかりで着いていけない自分もいたし、音楽を共有しようとしても向こう側も自分も拒否状態でした。
ですので周りからは「変な音楽ばかり聞いてる人」に思われていたのは事実です。
90年代半ば、田舎、ヤンキーの塊と言うのも特徴的な訳でして「横浜銀蝿かっけー」とか「B’zって良いよな」的な空気には自分は入り込めませんでした。

最近、こんな記事を目にしました。

結構前の記事になりますが、この記事には共感できる部分もあるし、出来ない部分もあります。
正直に言うと、当時、ヒットチャートで100万枚超えしたアーティストは淘汰され「ただの懐メロ」に成り下がって音楽的に評価されていないのがほとんどです。
ただ、カラオケに行って歌えば皆が知っているので盛り上がるのは間違いありません。
自分だって「時には起こせよムーヴメント」は好きで歌ったりします。
そして、音楽的評価となると偶然の産物なのか「渋谷系」で盛り上がりを見せた人達の音楽は今でも高く評価されている現状があります。
フリッパーズギター「ヘッド博士の世界塔」、小沢健二「LIFE」、コーネリアス「FANTASMA」、サニーデーサービス「東京」…
上げればきりがないですし、自分だってその名盤と呼ばれているアルバムやシングルを持っている訳ではないので「評価」に対して突っ込んで物事を言える立場ではないです。
ただ、音楽に対する対立というのは実際、昔の職場で見ています。
「カラオケに良く行く人」vs「歌なんかいらねぇ!テクノが最高!カラオケ?くだらねぇ!」
完全なテクノ好きな人がカラオケをコケ落とし、カラオケファンをへこませてました。
紹介した記事では「渋谷系好きが上司になると辛い」とありますが、ジャンルは違えどこれと同等のレベルかと思います。
テクノ好きはジェフミルズのDJの凄さや、デリックメイのストリングスオブライフの素晴らしさを延々と語り、カラオケ好きな人は( ゚д゚)ポカーンで聞いてました。
ついでに歌(または歌詞)の必要の無さまで持論で語ってました(すみません、これ覚えてないです)。

個人的に「最初に聞いた音楽の入口がどこなのか?」なのかと思います。
冒頭にも記載しましたが自分は電気グルーヴとスチャダラパー辺りからで、
この二組も本人たちは完全無視を決め込んでいますし、言われたくもないであろう「渋谷系」の人達です。
また、クラスメイトに関してもおそらくヒットチャートやテレビ、ラジオなどで強く影響を受けたであろうロックンロールが入口で、それが自分が好きなロックとは違っていた所。
カラオケ好きな人も色んな好きな曲を覚えてカラオケで歌ってますが、どのミュージシャンが好きなのかは聞かなかったです(ただ、声優の花澤香菜さんがお好きとは聞いています)。
テクノ好きの人はテクノと言うより、打ち込み系ハードコアが好きでBPM160以上の曲で、ドラムマシンだけの音だけで十分だそうです。

渋谷系に関してざっくり記載しますと…
渋谷区宇田川町界隈の外資系レコード店(特に今は無きHMV)でオリコンチャートとは違うランキングになり、渋谷界隈で売れている物をピックアップされたミュージシャンの事を指します。
例えばオリコンチャート1位「B’z」2位「globe」3位「華原朋美」だったとして、渋谷では1位「B'z」2位「オリジナルラブ」3位「ロボショップマニア」なんて訳の分からない順位になったので、最初は「渋谷モノ」とか「渋谷界隈で流行ってる音楽」と言われていたのが「渋谷系」と総称として呼ばれる様になりました。
詳しくはWikipediaで閲覧してください…

渋谷系は1つの音楽のジャンルではなく、ジャンルレスで様々な音楽が広がってます。
自分はそんな音楽に触れてきて、ポップスからノイズまで幅広く音楽を聞く事が出来たのは感謝しています。
ただ、当時渋谷を歩く人たちみたいなお洒落な服には興味がなかったので常にジャージにTシャツとかトレーナーでした。
お洒落しなくても、良い音楽に出会えて何より嬉しかったです。
そして、自分はこの「渋谷系」界隈の音楽ばかり聞いていたので、逆にハブられる存在となり、紹介した記事の真逆を走っていました。
「もっとメジャーな音楽を聞け!」「なんで面白可笑しな歌ばかりなの?」
「歌詞に意味が無さ過ぎて聞いてて飽きる」などなど…
硬派にキメて、かっこいい男(漢?)道を進むのは生に合わないので自分には丁度良かったです。

最後に。
自分がどこかの会社の上司になり、カラオケに行く事になっても絶対に盛り上がらない曲ばかり選曲するのは確かです。
「時には起こせよムーヴメント」も懐メロも良い所ですし、ミリオンセールスした曲はほとんど手元にないです。
そして、音楽の好みはそれぞれですので、上から目線で音楽を語る醜さも見てきたのでそれも絶対にしません。
音楽でマウント取っても、結局は「聞いた音楽の入口」が人それぞれ違うので、それに対して相手の音楽性まで否定するのは酷い話かと考えます。
音楽は空気振動を変えた物。その変化をどう楽しむか。どんなミュージシャンでも良いので、好きになったミュージシャンをそのままがむしゃらに応援して、歌って踊ればいいかと。
そんな風に思っています。

いつものバイトの愚痴日記から路線変更した訳ではありません。
iPhoneで消去されてしまったアルバムを再度入れなおして「渋谷系ってなんだったかなぁ」と考えて色んな記事をネット上で読んでいました。
私にとっては「地元で誰も理解してくれなかった音楽」という暗い思い出でしかないですが、ずっと聞いてて色んな意味で間違いはなかったと思います。
(間違いないです!と断言は出来ません。それ以上に良い音楽があるかもしれませんから)

と言った訳でたまには違う内容の日記を書いてみました。
今日はここまでです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

※2023/2/21にタイトルを変更しました。

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