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サウジ短期留学記:プログラムの参加者



ジェッダに到着


プログラム主催者側の説明では、プログラムの前後2日間ずつ宿泊地のホテルに無料で宿泊できるとのことだったので、早めに到着してプログラム期間プラスアルファで滞在する参加者も多かったようでした。

私は仕事もあったので、プログラム開始日の前日夜入りし、最終日の夜に帰国というギリギリの日程で予定を組んでいました。後になってみれば、どうせ1か月も仕事を休むなら1日~2日伸びたところで大して変わらなかったので、もう数日伸ばせば良かったかなとも思いました。

というわけで、プログラム開始の前夜にジェッダに到着したわけですが、遅い時間にもかかわらず、ちゃんと出迎えの人は来てくれました。車の中で出迎えの人と、「ジェッダに来るのは初めて?」「いえ、実は仕事で一回来たことがあります」「東京は今暑い?」「暑いけどジェッダほどじゃないですね」などと雑談しているうちに30分ほどでホテルに到着しました。

ホテルに着くと直前のZOOMミーティングにいた先生と学校関係者3人ほどが出迎えてくれ、ひととおりの挨拶をした後に「君はもう一人の日本人参加者と同じ部屋だよ」と教えてくれました。

ルームメイトはカザフスタン人

部屋へ行くと、実際にはルームメイトはカザフスタン人の女性でした。先生の勘違いなのかホテル側の間違いなのかはわかりませんが「初っ端から適当だなw」と思いつつも、気を取り直して自己紹介しあうと、アルマトイ在住の大学院生で博士論文を執筆中とのことでした。

結論から言うと、ルームメイトがこの方でとても良かったです。もしルームメイトが日本人だったら日本語ばかり話してしまったと思いますし、彼女とは年齢も近かったのと、アラビア語のレベルが同じくらいだったのでコミュニケーションに困ることはあまりなく、お互い率直に物申せたのでストレスは比較的少なかったと思います。

どんな参加者がいたか

私が参加したプログラム期間には、18か国から総勢41人の参加者がいました。

国籍は日本(2)、韓国(5)、シンガポール(1)、キルギスタン(1)、カザフスタン(5)、ウズベキスタン(3)、トルコ(3)、インド(2)、ウクライナ(1)、ロシア(1)、コソヴォ(1)、ポーランド(4)、ベルギー(2)、イタリア(1)、英国(5)、カナダ(1)、米国(2)、メキシコ(1)という感じでした。(※二重国籍らしき人もいましたが省略。)

男女比は19:22で女性がやや多かったです。宗教はムスリムが27人、非ムスリムが14人でした。

年齢については、皆さんにはっきり聞いたわけではないですが、会話内容やら見た目から勝手に判断させていただき、10代が3人くらい、20代が圧倒的に多くて25人くらい、30代が10人くらい、40代が2人という感じでした。

属性についても、会話内容から判断して、大学生・大学院生と社会人がそれぞれ20人くらいと半々だったと思います。学生さんの多くは地元の大学でアラビア語を専攻していたり、言語学、イスラム学、中東政治やアラブ文学を学んでいるという人もいました。

一方、社会人の方は大学でアラビア語の講師をしている人、イスラム学の講師、通訳翻訳業、観光ガイド、フリーランスの語学講師など、アラビア語に関係ある職業の人もいれば、インテリアデザイナー、ITエンジニアのほか、スピーチの講師やオンラインで中高生に数学などを教えてる家庭教師なんていう方もいました。

アラブ系の参加者も

興味深いことにアラブ系ルーツの参加者も何人かいました。特に欧州の参加者は英国人だけどイエメン系、ベルギー人だけどパレスチナ系などのように、ルーツは別の国という移民の家庭出身の方がいて、「アラブ人なのにアラビア語をちゃんと勉強したことがなくて、だからプログラムに参加したの」とのことでした。聞けば大体何を言っているかはわかるけど、母国語はあくまでも英語やベルギー語で、アラビア語の文法などは全然わからないと話していました。

なお、参加者の中には家族連れで来ていた人もいてちょっと驚きましたが、メッカ巡礼に行けるせっかくの機会なので「家族も!」という人がいるのはなんとなく理解できます。もちろん家族分の旅費・滞在費は自腹なのですが。

さて、今回はこの辺で次回はプログラムについて書きたいと思います。

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