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そうだ カップヌードル、飲もう。

 今となっては転生モノは一つの定番ジャンルとなっている。そんな流行に乗ったかどうかは知らないが、カップヌードルもソーダに転生したらしい。

 カップヌードルといえばカップ麺の元祖にして頂点に君臨し続ける日本の国民食と言っても過言ではない食べ物だ。
 そのカップヌードルが発売されてから今年で50年になるという。

 カップ麺などという現代的な食べ物ですらもう半世紀の歴史を持っている事実に驚きを隠せない。下手な創作和食なんかよりもよっぽど伝統料理なのではないか。

 そんなカップヌードル50周年を記念してカップヌードルが炭酸飲料の世界に転生したのだ。
 最近ではご当地サイダーやらで変わり種の炭酸飲料も増えてきているし、やはり時代の流れなのだろう。


 それだけでは飽き足らず、うまい棒にまで転生したらしい。
 ソーダとスナック菓子だなんてカップヌードルだけで永久期間が完成してしまうではないか。

 そんなわけで早速日清の公式サイトからカップヌードル50周年コンプリートセットを購入。

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 定番のカップヌードル8種類に加えてソーダに転生した4種類とうまい棒に転生した8種類が入ったセットだ。

 流石にカップヌードル8種類は多すぎるので、転生体だけに絞ってにるぎりと二人で食べ比べ。


にるぎり
 最近はひたすら第五人格をプレイしているジャムの嫁。推理点の週間上限に達した後でも推理点をもらうためにサブ垢を作った。初心者に混じってプレイする楽しみと苦しみに悶えている。


ジャム
 最近ニーアオートマタ1周目をクリアしたにるぎりの夫。周回性マルチエンディングとは知らずに「どうせお兄ちゃん生きてるか復活するやろw」と軽い気持ちのまま弟を殺したらゲームが終わってしまい言葉にできない罪悪感を背負った。

 まずはソーダの飲み比べから。


あの味がソーダになった!

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 定番の4種フレーバーがソーダに転生。デザインがそのままだから全然甘くなさそうだが一応どれもちゃんと甘いんだなこれが。
 おいしいソーダと言い切っているが本当に?本当においしいのか?


カップヌードルソーダ

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 まずはプレーンから。ジンジャーエールがベースになっている。色はまあ普通のジンジャーエールかな。

にるぎり
 「最初からおいしくないということが想像できるものを口にするの久しぶりなので緊張しますね。ねえ…表面に脂浮いてるけど…?
コップに注がれた時点ですでに生姜と醤油とだしの香りがしててラーメン感すごいんだが???やばい、怖くて口に運ぶことができない。ただじっと見つめるしかない…」
 おそるおそる飲む。
 「うーん、後味が醤油のジンジャーエールって感じかなあ。鶏ガラの風味が強烈。これのせいで(おかげで?)スープっぽさが際立つ。お菓子感が強くて、カップヌードルというかベビースターラーメンみたいな味わい。
 味はまあ許容範囲内というか、スープ風ジンジャーエールと思えば飲めなくもないが、コップを口に寄せるたびにやってくる香りがあまりにもラーメンなのよ。目を閉じて香りだけ嗅いだら生姜の強い中華スープと間違えるレベル。いや、別に好きではないです」

ジャム
 「ほのかに薄〜いカップヌードルの香りがする!
 あー鶏ガラっぽい味がする!ベースは確かにジンジャーエール。ジンジャーエールにカップヌードルのスープを少し垂らしたかのような味。口の中で謎肉の風味が蘇ってきそう。飲む瞬間の香りが一番違和感を覚える。飲んだ後に舌がぽかぽかする。結構生姜が効いている。カップヌードルと混ざらなかったら本格的なジンジャーエールになれたんだろうな。変な因子が混じったばっかりにこんな色物になってしまって……」

 転生モノって転生先で無双するのがお約束だが、これは無双できるのか?話題性という意味では無双できるかもしれないけど。


シーフードソーダ

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 二つ目にしていきなりやばい色の液体が登場してしまった。クリームソーダベース。クリームソーダならもっと澄んだ白色だろうがよ。青黒く濁ってるよ。青どこから来た?ロゴの色かな?せめて中身の具材とかから色を持ってきて欲しかったかな。

にるぎり
 「え…?なんか白濁してるんだが…?乳酸菌飲料…?えっ…すごい…オイスターソースみたいな香りするんだけど…これ怖い、さっきのやつより怖い。
 うーん、ポタージュというか、クラムチャウダーみたいな匂いもするな。ミルキーな香り…。
 うわっwうわわわわわwwwお前はシーフードヌードルではないwww
 ペットボトルのクリームソーダみたいなまろやかな乳っぽい酸味のあとに海鮮の香りがついてくる…いや本当にさっきのやつのベースがジンジャーエールならこっちのベースはペットボトルのクリームソーダなのよ。
 ラーメンっぽさは圧倒的にカップヌードルの方が上ですね。あっちの方がネタとしても味としても完成度上かな。こっちはシーフードヌードルです!って言われて出されても「え?本当に?」って感じで腑に落ちない。ファッションシーフードヌードル。
 こっちの方が飲み干すのつらい。3舐めくらいして残りはじゃむしに託す」

ジャム
 「蓋を開けた瞬間の香りがもうシーフードなのよ。色もクリームソーダと言いつつ青黒く濁ってるし。SAN値下がりそう。
 味は確かにクリームソーダだね。香りの違和感で言えばカップヌードルを超えてきたね。この味の既視感はなんだろう。クラムチャウダーかな。クラムチャウダーのソーダ割りといったところかな。こいつは何よりも青黒く濁った色が気に入った」

 確かに海産物の香りではあるがシーフードヌードルか?いや、シーフードヌードルを甘いソーダにしろと言われればこうもなるか。SAN値チェック入ります。


チリトマトソーダ

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 トマトソーダだそうな。まあ最近ではフルーツトマトとかあるから然程無理は感じない。果汁19%って炭酸飲料にしては結構贅沢だな。けれどもこれを飲もうという人は、そういうフレッシュさは求めていないんじゃないかな。

にるぎり
 「色はアセロラジュース。匂いはトマトジュース。いまのところ匂いでいえば一番まともである。ただやっぱりだしの香りがするのでトマトジュースというかトマトスープっぽさが勝る…脂浮いてるし。
 あっ味も一番まともかも。トマトジュースというよりトマトベースの薄いミックスジュースソーダ味。でもにんにくとコンソメとブーケガルニと胡椒の香りがする。後味はひたすらにんにく。チキンライスっぽいとも言える。
 これで米炊いたら甘めのチキンライスできるんじゃない?知らんけど。
 個人的にはこれが一番おいしく飲めるな。これだったら何とか一本消費できるかも」

ジャム
 「匂いはトマトジュースというよりトマトソース。
 味はトマトで後味がほんのりヒリヒリする。確かにチリトマトだ。ベースはオレンジサイダーかな。チリトマトヌードルの味かと言われれば微妙かもしれないけど、キレのあるトマトブレンドのオレンジサイダーとしては中々良い出来なのではなかろうか。特産のトマトを使ったご当地サイダーとかにありそう。これは普通に美味しいと思う。まあ鶏ガラ醤油やシーフードに比べればトマトはソーダへの転生難易度が低そうだからね」

 これは二人揃って中々良い評価だった。トマトジュースが存在しているのだから一番ハードルが低いのは確かだろう。


カップヌードルカレーソーダ

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 これはコーラがベース。色もコーラそのもの。コーラもいろんなスパイスから作られるからカレーをコーラに落とし込んだのも納得。

にるぎり
 「本当にカレーヌードルの匂いして笑った。匂いでいえばこいつがMVP。原作準拠。解釈違いが起こりにくいタイプと予想。しかしあまりにもカレーの匂いなので飲むのが躊躇われる。
 スパイスの風味豊かなコーラである。カレーコーラ。ガラムマサラとクミンの主張すっごい。香りはマジで本格スパイスカレー。家庭用カレールーは普通に負けるレベル。
 でも思ってたよりまともな味がする。他のやつに比べると肉と野菜のだしの味が弱めでスパイス重視なのでジュース感がしっかりあって、カレーの香りのコーラができたよ〜!という前提があれば普通に好きな人いそう。
 わたしは別に好きではないです」

ジャム
 「香りはまんまカレーヌードル!やはりスパイスの力こそパワー!
 あれ?味はそんなにカレーじゃない。コーラベースだそうだけど、カレーのスパイスをブレンドしたクラフトコーラだね。そう考えるとそこまで奇抜とも言えないかな。個性派クラフトコーラとしてどこかに売ってありそう」

 カレーということで個性が強そうで身構えたけど、意外と普通に飲めた。そういえば横須賀に海軍カレーラムネとかあった気がする。
 最近ではスパイスブレンドでオリジナリティを売りにしたクラフトコーラが人気みたいだし、これはこれでアリかな。


ソーダ総評

にるぎり
 「好きなのはチリトマト>>>カレー>>>カップヌードル>>>>>シーフード。
 完成度の高さはカレー>>カップヌードル>チリトマト>>>>>シーフード。
 つまりシーフードの敗北。お前は原作を踏み躙る二次創作…!!!
 ネタで〜す!!!という態度で出てきたヌードルソーダシリーズ、他者の評価もわりと散々だったので本当にネタとして出したんだろうな…と思いながら飲んだけど、思ったよりちゃんとジュースしてるじゃんと思った。
 ボトルの横に「クリームソーダ」「コーラ」とか書かれてることにレビューを書き終わってから気付いたけど、前情報がなくてもクリームソーダだ…コーラだ…ジンジャーエールだ…と感じたのでベースの作りはおかしくないということだと思う。
 ただカレーとカップヌードルがカレー味のコーラ!カップヌードル味のジンジャーエール!ときれいに味の擦り合わせをしているなかで、やっぱりシーフードだけがよくわからん出来になっていたのが気になった。
 こういう味よりネタで勝負!みたいなやつで面白さがないってどうなんだ。他のやつは味ももっとレベルが高いのに…どうしちゃったんだよシーフード…。
 チリトマトの後味がいまだに口の中に残り続けていて怖い。やはりにんにく…にんにくはすべてを解決する…。
 あとちびちび飲んでたチリトマトを最後に一気に飲み干したら急激に唐辛子の辛味が襲ってきていま胃が熱い。空きっ腹にチリトマトソーダ、ダメ、ゼッタイ」

ジャム
 「味で言えばトマトが一等、次にカレー、プレーンが三等でシーフードが最下位かな。
 シーフードは冷たいソーダだと、もはや生臭いに近くて色と合わせてかなり正気度を下げてくる。これを美味しいと感じられるようになったら既にインスマス面になっているかもしれない。ネタとしては一番好きかも。
 トマトは田舎の農園とかでご当地サイダーとして売ってもいいレベル。良いお土産になりそう。
 カレーもクラフトコーラが認知されつつある今なら普通に売られていそう。長続きするかは分からないけど。
 プレーンは美味しさとネタの中間に位置している。バランスが良いのか振り切れることができなかったのか。
 全体的に味と香りが一致していないから口に含んで脳がバグる系の食品と言えば分かりやすいかな。インパクトあるし誰もが気になるからカップヌードル発売50周年記念としてはとても良いと思う」

 良くも悪くもシーフードが際立っていた。
 そういえばそれぞれのパッケージ左上に「あの味がおいしいソーダになった!」と書いてあるが、「おいしい」だけ文字に色が付いていないのは開発者の良心なのか?


カップヌードルうまい棒

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 甘いソーダを飲めばしょっぱいものが欲しくなるのが人の子というもの。
 そんな欲望を見越していたかのようにうまい棒にも転生していたカップヌードルは、やはりただものではない。

 こちらはカップヌードル定番4種に加えて、それらよりはやや新しい新定番ともいえる4種を合わせて全8種。
 カップヌードルのロゴを取り入れつつちゃんとうまい棒のパッケージになっているのが楽しい。


うまい棒 カップヌードル味

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 うまえもんがカップヌードルのコスプレ?をしたパッケージ。周りには卵やエビやネギといった具材が飛び散っていて紅白のロゴと合わせていかにもカップヌードル。

にるぎり
 「カップヌードルの匂いっていうか醤油ラーメンの匂いなんだが…?あの昔ながらの中華料理屋の、鶏ガラ醤油のタイプ。ナルトとか乗ってるやつ。しかしメンマの匂いすごいな。
 味も醤油ラーメン…?まあ後味がちょっとカップヌードルっぽいかな?
 まずくはないし醤油ラーメン味だと思うと鶏ガラスープ!メンマ!って感じで具の味も思い出されるし悪くないんだが、カップヌードル味で〜す!と言われると…ふ〜んそうですか…って感じかな」

ジャム
 「香りはとうもろこしの方が強くて意外とカップヌードルを感じない。
 鶏ガラ醤油味だね。カップヌードルと言われなければ鶏ガラ醤油味として受け入れそう。味自体は普通に美味しい。レギュラー化してほしいくらい。うまい」

 味は美味しい。レギュラー化してもいいくらい美味しいけど、醤油ラーメン味かな。
 スナック菓子になると普通の醤油ラーメンとカップヌードルの差別化は難しかったのかな。


うまい棒 シーフードヌードル味

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 うまえもんがイカの覆面レスラーにイカ卍がためをキメられているパッケージ。ソーダが中々の問題児だっただけについ身構えてしまう。

にるぎり
 「あっこれは生姜とえぐみすら感じるほどの濃い海鮮だしでシーフードヌードルに近い!あ〜シーフードに入ってるたまごとかイカとかかにかまとかが思い出されるよ〜。おいしいし原作準拠で完成度高い!
 これ、シーフードヌードルの二次創作なんです…って言われずに食べてもシーフードヌードルを思い出せるレベルではないか?おいしい。シーフードヌードル好きな人には是非食べてみてほしい」

ジャム
 「イカの香りがする。
 味もイカだ。そして後味はカップヌードルシーフード味に酷似してる!これはかなり再現度高いのでは。
 美味しいし再現度も高いし、ソーダとは逆にうまい棒のシーフードはかなりのやり手。やっぱりイカはソーダよりもこういう乾燥した食べ物の方が合ってるよね」

 ソーダとはうってかわって二人揃っての高評価。美味しく、かつ再現度が高いという文句のつけようがない出来だった。これは一度は食べておくべき。


うまい棒 チリトマトヌードル味

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 ハロウィン風のトマトと唐辛子がうまえもんを追いかけている。アタック・オブ・ザ・キラー・トマトを彷彿とさせるパッケージ。

にるぎり
 「うおっトマトよりも豚だしの香りがすごいぞ!
 うわっ辛い!チリトマトヌードルってこんなに辛いっけ…?わたしは辛いの好きだけどほんのり辛いくらいがいいです〜という人にはわりとビックリなレベルの辛さではないか?おいしいけども。
 酸味もコクもあるし悪くないけど、トマトが弱くてあんまりチリトマトヌードルで〜す!という感じはない。とにかく辛い。
 コーンスナックとトマトパウダー、相性いいだろうと思ったけどトマトパウダーが負けてる気がする。ドライトマトみたいな風味を期待してる人にはちょっとパンチが弱いと思う」

ジャム
 「思ったよりもピリ辛だ!ていうかカップヌードルのチリトマトって言うほどチリチリしてないよね。うまい棒だと結構チリってるよ。
 トマトの酸味も感じられて普通に美味しい。再現度も本物より辛いことを除けば中々高いと思う」

 うまい棒の中では一番辛いのではないか。チリトマトヌードルってそんなに辛かったか?
 美味しいけれどシーフードヌードル味に比べれば再現度がやや低いか。それでも全体的に高レベルでまとまっていると思う。


うまい棒 カップヌードルカレー味

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 いまだかつて見たことがないレベルのドヤ顔をかますうまえもん。カレーということで直球インド風のコスプレをすると思いきやフレンチシェフのようないでたち。

にるぎり
 「これはミスらないでしょ。カレーは誰と戦っても負けない最強の存在ぞ?
 スパイスの香りはカレーヌードルに比べるとやや弱いかな。でもベースのこっくりまろやかな甘みはカレーヌードルのスープに近くて、食べ始めよりも後味の方がカレーヌードルっぽさを感じる。
 ただコーンスナックなので最後の方になればなるほどより甘い。子供が好きそうな味だ」

ジャム
 「匂いは完全にカレーヌードルですね。もはやカレーという強すぎる特徴に似せない方が難しいのではないか。
 味は、あれ?思ったほどカレーが来ない。カレーが弱いからコーンの甘みを感じる。カレー味のスナックではあるんだけど、カレーヌードルへの期待が強すぎたのかな。香りほどパンチが効いていない。更生した不良みたいな、妙に大人しくなった感じ」

 コーン由来の甘みが際立っていて香りほどのカレーは感じなかった。それでもカレー味のスナックなのでハズレになるはずがない。


うまい棒 カップヌードルしお味

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 あきらかに塩振りおじさん。ちょっと前に流行ってはいたけど、もう旬は過ぎたよねというネタをぶちこんでくるあたりが駄菓子王うまい棒らしくて好き。

にるぎり
 「ここからは原作を食べたことがないので原作に近いかどうかの判断はできない。
 塩、スモーキーでオリーブの香りがして、オシャレな感じの味なんだね。カップヌードルしおもこんな感じなのかな?ちょっとおつまみ感ある。これでお酒飲める人絶対いる。
 おいしいけど、これが原作に近い味ならインスタントの油揚げ麺はあんまり合わなさそうだな〜という印象を受ける。低加水の細麺が合いそう」

ジャム
 「実はカップヌードルしおを食べたことないので再現度については分からない。
 シンプルな味付けでベースのコーンの甘みが引き立つバランスの良い味。甘すぎないコーンポタージュ味みたいな。本物はオリーブが効いてるらしいけど、これはあまりオリーブを感じられないかなあ」

 味は普通に美味しいよ。シンプルイズベストなコーンスナック。しかし強烈な個性が多いうまい棒フレーバーの中ではやや地味かもしれない。


うまい棒 カップヌードルみそ味

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 ヘヴン状態のうまえもん。てまえみその看板通り自分でうまいと言ってしまっている。しかしうまい棒という名前の時点でどんなフレーバーでもてまえみそだろう。

にるぎり
 「うわっすごい!生姜と味噌の強烈な香り!
 味噌ラーメンにコーンは鉄板だよね〜、合う合う。おいしいけど、思ったより当たり障りのないスタンダードな味噌だね?赤とか白とか麦とか、これ!っていう味噌の味ではなくブレンド系の味噌だと思われる。
 カップヌードルみそ、こんな感じなのか…あんまりカップヌードルならでは〜!って感じはしない。
 でもおいしい。カップヌードルみそ食べてみたいな〜と感じさせる良い出来だと思う」

ジャム
 「あ、味噌の香り。
 何か発酵度の高い味噌の味がする。白味噌よりは合わせとか赤味噌よりの味かな。ちょっと納豆を感じなくもない。
 赤味噌の味噌汁みたいで美味しい。いやでもスナック菓子の油分が合わさって豚汁のようにも感じる。今度カップヌードルの味噌も食べてみよう」

 カップヌードル味噌を食べたことがなかったのが悔やまれる。食べてみたいと思わせてくれるだけのクオリティはあった。
 味噌味のスナック菓子というのも希少価値が高いのでカップヌードルを抜きにしても食べてみる価値はある。


うまい棒 旨辛豚骨味

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ヘヴィメタルなうまえもん。バンドメンバーは当然豚。そんなに辛いのか?

にるぎり
 「豚骨…?まあ豚骨か…?なんかガツンと豚骨〜!!!って感じの香りでもないような…???
 あっ味は豚骨でした。ピリ辛だ〜これが旨辛ってことか!豚骨塩に唐辛子って合うよね。みじんぎりの赤玉ねぎとかも合いそうな味。
 おいしいけどあんまり独特な感じはしない。お店ラーメンの豚骨スープは好きなんだけどインスタントラーメンの豚骨スープがあんまり好きじゃないので、カップ麺の豚骨味だな〜って感じで終わる。カップ麺の豚骨味なので当たり前なんですけど」

ジャム
 「ピリ辛だ!昔カップヌードルの豚骨味あったけど、今は旨辛というところで差別化してるのね。
 豚骨スープはインスタントやスナックでの再現がラーメンスープで一番難しいと思ってる。これも豚骨スープというよりインスタントの豚骨スープ味かなあ。うまかっちゃんに似てる。
 本家を食べたことないから再現度は分からないけど、スナック菓子としてはかなり美味しい部類だと思う」

 チリトマトヌードルと同じくらいピリ辛だった。豚骨味は再現が難しいけど、うまかっちゃんに似てると感じたからスナック菓子としては破格の再現度だと思う。


うまい棒 カップヌードル欧風チーズカレー味

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 チーズをすりおろすうまえもん。普通のカレー味の方がよっぽど欧風感ある格好だったぞ。

にるぎり
 「カレー再び。
 あっま!!!なんじゃこりゃ甘!!!最初まろやかチーズカレーだよ〜!という主張で始まったかと思ったらカレーパンのカレーに通ずるめちゃくちゃ甘いカレーが押し寄せてきた。
 えっカップヌードル欧風チーズカレーもこんなに甘いんですか?まあ欧風カレーも時々すっごく甘いのあるからそんな感じなのかな…?ココナッツミルクみたいな風味は何…?チーズのせい?トマトっぽい酸味も感じるな。
 うーん、ゴチャゴチャした味だ。原作食べてみたい」

ジャム
 「あー!カレー味とはちゃんと違う!玉ねぎとか香味野菜を長時間煮込んで出てきた甘みを感じる。洋食屋で出てくるカレーみたいな味。こういうところが欧風なのね。
 これも本家を食べたことないから分からないけど、カップ麺に合うのは普通のカレーの方な気がする。うまい棒なら欧風チーズカレーの方が好きですね。でも言うほどチーズかなあ?」

 甘い。多分野菜由来の甘みが強い。同じカレーでも差別化できているのがうまい棒の凄いところ。


うまい棒総評

にるぎり
 「ソーダよりはこっちのほうがおいしいということは目に見えているので、こっちに求められてるのは「どれだけ原作に近いか」なのかな?と思いながら食べた。
 シーフードが一番シーフードヌードルを感じて、ソーダとは真逆で面白かった。それ以外はあんまりカップヌードルっぽい味はしない。カップヌードルの味を目指して作ったコーンスナックという枠を出てない感じ。
 でも元々がスナック菓子みたいな味の食べ物だから大ハズレはない。
 うまい棒としておいしい!好き!と思ったのは塩と味噌。
 塩のパッケージがヌスレット・ギョクチェさんオマージュで笑った。リスカさん、老舗でクラシックなお菓子を売りにしてるのにこういうところは日清に合わせてモダンな(しかしやや遅れ気味な)演出してくるの上手だな〜。ネット心理がわかっている。
 色んなところとコラボする理由がうまい棒というブランドだけではない感じがして面白かった。謎の感動」

ジャム
 「スナック菓子としても再現度としてもシーフードが頭ひとつ抜け出していた。プレーンも再現度はシーフードに及ばなかったけどスナック菓子としてすごく美味しかった。全体的にハズレとかネタといった味はなかった。
 インスタント食品の味付けとスナック菓子の味付けは近そうだしソーダよりは完成度も高くなるよね。
 どの味もスナック菓子として普通に美味しかったから50周年記念でしか食べられないのは残念。通常のうまい棒のフレーバーと比べても余裕で上位に入ると思う」

 新定番4種の方は原作を食べたことがなかったからただのうまい棒としての評価になってしまったけど、今回購入したコンプリートパックには本物のカップヌードル各フレーバーがちゃんと入っているので後で食べてみよう。
 ちゃんと本物も入れてくれるあたり気が利いていて流石は日清。

 話題性もあって楽しい食べ比べだったけど終わった後にるぎりが「口の中が安っぽい〜」と嘆いていたので、今日のお夕飯は鶏肉ときのこのクリームパスタになります。

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