第四期雀魂Fリーグ結果速報・ファイナル第3節

こんにちは。雀魂Fリーグ広報です。ついに1/16(日)より対局がスタートした第四期雀魂Fリーグ。第四期雀魂Fリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合、セミファイナル全10節20試合、ファイナル全5節10試合のチーム戦です。

本日は7/10(日)に行われたファイナル第3節の結果を対局後の選手のコメントを添えてお伝えいたします。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

第1試合

起家はBlack Cat Codeのあかさた選手。前節でついに首位を明け渡してしまったBCC。今節で取り戻したいところでしょう。
南家はTeam鬼畜流から妙高のとしこ選手こと若山プロ。チームは前節で3位に浮上したものの首位との差はいまだ開いたまま。Team鬼畜流、狙うはトップのみ。
西家は藁科マーライオンズから拝田頼選手。チームの切り込み隊長が再び登板。正念場となる今節、持前の爆発力でチームの推進力となれるでしょうか。
北家は旧Fリーグ連合のハガT選手。チームは前節ついに首位へ。2連覇まで残り3節、一打一打に気持ちと気合が乗っかります。

東1局、ハガT選手は234の三色、萬子の一通、混一を見ながらの進行から、9巡目に目論見通り高目一通の聴牌を入れます。
満を持して放ったリーチは、妙高のとしこ選手の強い押し返しにヒヤリとした場面はあったものの、高目の4mをツモり会心の3000-6000でスタートダッシュを決めました。

東2局はあかさた選手が妙高のとしこ選手から2600をアガり、迎えた東3局、妙高のとしこ選手は配牌1向聴の手から5巡目に絶好のカン6pを埋め5sを切って一旦2s単騎に取ります。
その後1巡空けて引いてきた7sを手牌と入れ替えながらリーチ。5s切りから離れて7s切りという2s待ちをボカす見事な迷彩で、拝田頼選手からリーチ・ドラ・赤・裏の8000を奪い取りました。

南1局、親のあかさた選手は白、1mをポンして78sの塔子落とし。南も鳴ければ満貫となるトイトイを目指します。
しかしこの仕掛けを追い越してリーチを放ったのは拝田頼選手。ようやく手にした本手を全力でぶつけにいくと、あかさた選手も2mを自力で引き寄せて聴牌。迎撃態勢を取ります。
一方で妙高のとしこ選手も黙っていません。ドラ3を手に、遠いながらも3mをチーして前に出ますが、この鳴きで拝田頼選手が待望の和了牌をツモ!渾身の3000-6000でトップも見える3着目へ復活しました。

南2局、親の妙高のとしこ選手は6巡目にカン5sの先制リーチで押さえつけにかかります。しかしあかさた選手の手は自風でドラの北が暗刻の1向聴、地震・雷・家事・親リーと言われるほど怖い親リーに強烈な押し返しを図ります。
ところが2番手に名乗りを上げたのは拝田頼選手でした。4-7sで追っかけリーチを敢行しますが大半を使い切られていて残りは山に1枚。この1枚を妙高のとしこ選手がなんと一発で掴み、拝田頼選手の3900のアガリとなりました。

このアガリによって拝田頼選手は2局でラス目から一気にトップ目に浮上。

南3局、あかさた選手は赤2を武器に早々に2副露。積極的に加点を狙っていたところに、5巡目という早さで妙高のとしこ選手がリーチを放ちます。
あかさた選手は終盤まで粘りますが、妙高のとしこ選手が1300-2600をきっちりアガり、ハガT選手を追い抜き2着目につけました。

オーラス5巡目、跳満ツモ条件のラス目あかさた選手は手牌の形から跳満は難しいと判断し3pをチーします。少しでも加点を、あわよくばダブ南ドラ2を直撃させての着順上昇を狙います。
その間に2着目の妙高のとしこ選手は次々と牌を重ねていきチートイ赤を聴牌。待ちは2mと9mの選択でしたが、妙高のとしこ選手は9mを切って2m単騎でリーチを打ちます。
対するあかさた選手はリーチ宣言牌の9mをポンして7p単騎で聴牌。ダブ南ドラ2の満貫直撃条件を仕上げました。
※2mと9mの待ち選択ですが、5mのスジ引っ掛け、ハガT選手の初打が1m、あかさた選手が4m→8mの切り順で8mが大体関連牌であることを考慮しての2m単騎でしょうか。見事待ちの残り枚数が多い方を選ばれました。

同巡、トップ目の拝田頼選手も2人に追い付きタンピンドラ3を聴牌。アガリトップなためダマに構えるかと思われましたが拝田頼選手は積極的にリーチを選択。チーム順位を考慮し1ptでも多く狙いにいきます。
そして妙高のとしこ選手が掴んだ6mを捕らえ、拝田頼選手が2度目の12000を和了し堂々のトップを飾りました。

トップは拝田頼選手。一度2s単騎の罠にかかるものの、持前の爆発力でチームを救う大金星をあげました。
2着はハガT選手。開幕の跳満ツモの後はひたすら先制される展開となりましたが、点棒をしっかり最後まで守り抜きました。
3着は妙高のとしこ選手。2人の捲り合いに対しても前に出たり、チートイの待ち選択で場況を読み切るなど素晴らしい攻撃センスをみせましたがあと一歩が届かず。惜しい結果となりました。
ラスとなったのはあかさた選手。跳満親被り2回に加え、度々入るチャンス手も結実せず悔しい結果となりましたが、オーラスの配牌が苦しいにも拘わらず細い糸を手繰り寄せ逆転条件を作り上げたのは本当にお見事でした。

この対局の牌譜はこちら!

(記・西向く侍)

第2試合

起家スタートは旧Fリーグ連合・しゅうしょう選手。チームはファイナル絶好調で4位スタートからポイントを積み重ねています。現在首位に上り詰め、初戦トップ獲得でポストシーズン絶好調のしゅうしょう選手を起用、更に引き離しにかかります。
南家スタートは藁科マーライオンズ・藁科あおい選手。魂天計画が始動し早速愛の鞭を受けていた藁科選手。師と仰ぐねじまき鳥@選手をはじめとしたONE CHANCEメンバーに見守られてFリーグでその成果を出しに行きます。
西家スタートはTeam鬼畜流・ブイヤマ選手。ジリジリとポイントを削られ気づけば4位まで落ちてきたTeam鬼畜流。1試合目の妙高のとしこ選手とともにレギュラー大暴れしたチームのダブルエースで浮上に期待がかかります。
北家スタートはBlack Cat Code (BCC)・葉弥さん選手。レギュラー・SF通じて首位を堅く守ってきたBCCでしたがここにきて不調が目立ちます。ファイナル登板で唯一連対しているリーダー葉弥さん選手が自ら仕切り直しを図り後半戦初戦に立ち向かいます。


ブイヤマ選手が軽い和了をして迎えた東2局、葉弥さん選手が図から1mポン。セミブラフ含み清一色仕掛けを入れます。他家は手が整う前に無筋マンズを掴まされ撤退を余儀なくされます。葉弥さん選手の目論見通り終盤に清一色聴牌を取り切りますが、同じく粘っていたブイヤマ選手が切れなかったドラ西単騎で形式聴牌のところに海底で西を手繰り寄せてラッキーな和了。局を進めます。
【記者の目】
葉弥さん選手の手はどうせこのまま進めてもチートイツが関の山。であれば一色移行した捨て牌の圧力で押し切ろうという戦略です。一応一色だけでなくトイトイにも移行できる。守備に自信があるからこその仕掛けでしょう。上級者向けの戦術と言えます。その後の進行に自信のない人は守備で手詰まる可能性があるので真似しないようにしましょう。

次局東3局はブイヤマ選手に123三色がはっきりと見える配牌が入ると、ドラ8m, 1mと引いて123三色確定の聴牌。一旦7p単騎に構え、次巡4mを引いて14mノベタン待ちに取りリーチ。一手代わりチャンタ・ジュンチャン変化に加え、安目1m和了で三色が消える可能性もありましたが、そこそこの待ちでかける早い巡目の親の先制リーチの威力を重く見たでしょうか。
対抗は葉弥さん選手。発・4sのポンを既に入れておりここから降りきれないと判断、3副露目も入れて10巡目にペン7s待ちの発・ホンイツ・赤満貫聴牌。聴牌以降無筋もビシバシ押していきますが、15巡目に掴んだ両無筋の6mで手が止まります。巡目が深く7sの所在が不明なこと、6mで放銃するとドラを跨ぐ可能性があることから、安全に落とせる89sを切って聴牌復帰を目指します。実際この時点で7sは山3でしたがこれは致し方ない判断でしょうか。18巡目に聴牌復帰を果たし、ブイヤマ選手の和了も発生せず流局します。

葉弥さん選手が和了って迎えた東4局、葉弥さん選手の手はこのような格好。一応見た目先制ではあるものの役なしドラなし待ち悪し(カン5s)。しかし葉弥さん選手は臆することなくリーチをかけます。親番で先制ということを重くみました。
これにドラ3高目三色イーシャンテンの藁科あおい選手、タンピンドラ高目三色イーシャンテンのしゅうしょう選手がフルゼンツで対抗。葉弥さん選手は肝を冷やしたでしょうが、両者のリーチの発声前になんとかツモ和了。裏も乗せてトップ目に立ちます。

東4局1本場は葉弥さん選手が下の手からドラの8mをポン。普通に進めていれば789三色などが見えますが、藁科選手としゅうしょう選手の捨て牌の濃さから間に合わないと判断。圧力をかけつつタンヤオへと移行します。これがファインプレーで藁科選手のド急所の牌、3sをしゅうしょう選手に食い流します。
ドラポンを受けて藁科選手はこの3sに渋々チーテンを入れますが、8000点の聴牌を2000点にさせられたのでいい気はしないでしょう。手が整ったブイヤマ選手から和了しましたが、ほくそ笑んでいるのは葉弥さん選手かもしれません。
【記者の目】
ドラポンを見せることで他家の安い仕掛けを誘発し、本手の可能性を潰すことができます。実際に藁科選手が2000点の仕掛けを入れました。相対速度読みに優れたブラフポンだと言えます。記者はここまで考えて反応できる自信がありません。お見事です。

『ヨプくん、「やることないからポン」はこうやるんだよ』という葉弥さん選手の卓外煽り文句が聞こえます。

藁科選手が葉弥さん選手から3900を和了して再び混戦になった南2局、葉弥さん選手は道中チートイツのイーシャンテンになるものの、役牌南を仕掛けて動けるイーシャンテンにします。嬉しい赤5pを引いて58s待ち聴牌、同じく仕掛けを入れて69m聴牌が入っていた藁科選手の5sは止められません。先ほどの放銃にお釣りをつけて取り返します。

オーラス、先制したのはブイヤマ選手。7巡目に平和の聴牌を入れますが、トップには高目ドラ4pツモ裏1条件ということで、赤や一盃口変化を見て黙聴とします。このまま2着でも良しの構えでしょうか。
これに対抗したのはしゅうしょう選手。ドラ4pが浮いており放銃するとラス落ちの危機がありました。しかしそこは勝負強いしゅうしょう選手、リャンカンを嫌いペンチャンを外してでも浮き牌のドラ4pをホールド。これを重ねて奇跡のような58p待ち聴牌を果たします。ブイヤマ選手の直撃かツモで2着に浮上できるため役なしにつき即リーチしました。
このリーチ棒によりブイヤマ選手のトップ条件は高目4pツモに緩和されたため、4pをツモれば良かろうでツモ切り追いかけリーチを打ちます。勝負はしゅうしょう選手がブイヤマ選手の安目和了牌を掴んでアンカンで逃げましたが、その後和了牌は姿を見せず流局。葉弥さん選手が逃げ切りました。

トップを獲得したのは葉弥さん選手。ブラフに本手に仕掛けを駆使して副露派のお手本のようなトップを取り、チームを鼓舞しました。2着となったのはブイヤマ選手。やはりポイントは東3局でしょうか。和了れてれば違う試合展開だっただけに悔やまれるかもしれません。3着はしゅうしょう選手。0和了と苦しく地蔵を余儀なくされましたが、数少ないチャンスの中オーラスもドラの出ない手組みを組んでリーチまで辿り着けたのはお見事でした。ラスとなったのは藁科あおい選手。南場親番での満貫放銃は致し方ないでしょうが、オーラスの手組みで悔いが残るかもしれません。

この対局の牌譜はこちら!

トップ獲得・葉弥さん選手(BCC)の試合後コメント
―トップ獲得おめでとうございます。試合を終えての感想と次の試合に向けて一言お願いします。
何故か4期で一番緊張感0でした。なんで!
―試合のポイントになった局・一打を教えてください。
選択が多い半荘でしたが、結果的に正解出来た局が多かったです。
―最後に一言お願いします。
長かった第4期もあと少し。チーム総合力で優勝を掴みたいです。

3着・しゅうしょう選手(旧Fリーグ連合)の試合後コメント
―試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
・試合の感想 葉弥さんの仕掛けにうまくやられましたね。 手組み自体はもう少し何とかなったかなと思います。
・次の試合に向けて 雀魂Fリーグも後半戦に入ってどこが優勝するか分からない状態ですが、ベストを尽くします。
―試合のポイントになった局・一打を教えてください。
・試合のポイントになった局 南2局で10巡目の7pをチーした場面ですが、現状ライバルとなっている藁科あおいさんに対してドラ6mは打ちづらいため回したいですが、これ以上回っても和了自体がかなり厳しいのでチーして形テンを狙いました。

(記・LSHTM)

本節の結果

今節はトップを獲得した両チームがともにラスも引いたため点数変動の少ない1日となりました。トップラスのBCC、マーライオンズはプラス。2着・3着となった旧Fリーグ連合、Team鬼畜流はマイナスという結果です。
しかしながらBCCは旧Fとの差を11pt差まで詰め、マーライオンズはTeam鬼畜流を抜いて3位となっています。
残すは2節4試合となりましたがまだまだトップと4位の差が100pt以内と、トップラス1回でひっくり返る展開もあり得る痺れる展開となってきました。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。

雀魂Fリーグ広報部では試合結果をまとめたnoteの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。毎週水曜日は公式実況配信を行っていくほか、隔週で木曜日に公式番組"熱闘!雀魂Fリーグ"の配信も行いますので広報部メンバーのTwitterのフォロー、Youtubeのチャンネル登録を是非よろしくお願いします。

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