第四期雀魂Fリーグ結果速報・ファイナル第5節

こんにちは。雀魂Fリーグ広報です。ついに1/16(日)より対局がスタートした第四期雀魂Fリーグ。第四期雀魂Fリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合、セミファイナル全10節20試合、ファイナル全5節10試合のチーム戦です。

本日は7/17(日)に行われたファイナル最終節の結果を対局後の選手のコメントを添えてお伝えいたします。

最終節の対戦組み合わせと出場選手はこちら。

第1試合

起家スタートはBlack Cat Code(BCC)・あかさた選手。前節チーム連トップで最終日を有利な位置で迎えられたレギュラー覇者。若武者魂天を起用しここで優勝を決めるトップを狙いたいところ。
南家スタートはTeam鬼畜流・サイ選手。優勝にはBCCと連続トップラスかつ旧Fリーグ連合の素点も気にする必要のある難しい立場。チームメンバーが軒並み不調に喘ぐ中、ファイナルでは好調のリーダーが希望を繋ぎにいきます。
西家スタートは旧Fリーグ連合・みらくる先輩選手。一時首位に立つも勢い途切れてしまい直近は少し落ち気味。悲願の連覇達成へFリーグの申し子ことみらくる先輩選手が奇跡を起こせるか。
北家スタートは藁科マーライオンズ・とっつあん選手。ここまで調子が出てないとっつあん選手にとって最後にチームの力となりたい思いは人一倍でしょう。チームラストにして最大の危機に立ち向かいます。

ターニングポイントは東3局。あかさた選手が10巡目に3455pから赤5pをポンし34pターツを残して発バックにむかいます。とっつあん選手は形が整っているにつき5pをツモ切るとチー、チームメイトも驚くメンツ食い伸ばし・後付けの聴牌を入れます。しかし他の選手も黙ってはいません。12巡目にみらくる先輩選手がチートイツ中単騎、親のサイ選手も東・西のシャンポン待ちでリーチが入ります。これに一発で無筋3mを引き撤退を決めたあかさた選手でしたが、最後の刺客とっつあん選手も14巡目に中・2s待ち聴牌を果たし5mを叩き切ってリーチ。完全に手詰まったあかさた選手でしたが、総合成績を考えマーライオンズにだけ当たる可能性のある前巡通した2sを選択するとロンの声が。リーチ・一発のみの2600で局が進み、あかさた選手にとっては安く済んだことで胸を撫で下ろしたことでしょう。

次局東4局は親のとっつあん選手が6巡目に最悪と言える入り目でカン7sのリーチのみの聴牌。少考して先制親リーの威力を買ってリーチします。しかしそこに立ちはだかるはサイ選手。1シャンテンから強気に9pをアンカンすると1sツモで聴牌、待ちは47sで高目一気通貫がつくという待ちも打点も完全にとっつあん選手の上位互換と呼べる手で勝負します。7s2枚対47s6枚と枚数はサイ選手が圧倒しており、かつ席順でどこから出てもサイ選手の頭ハネなのでとっつあん選手が勝つには7sツモしかないという細い条件でした。しかし追い詰められた者の意地でしょうか、7sを力強くツモりあげて裏も載せ、チームの希望を繋ぎます。

このリーチ合戦に負けたサイ選手でしたが、らしさを見せてくれました。5800放銃で迎えた南1局1本場、ツモがするすると伸びてピンフドラ1高目三色の69p待ち聴牌。待ちは続々と他家に吸収されましたが、ラスト1枚の高目6pを捉えました。ハネマンで南場からの反撃開始です。

最大の勝負所は南3局。先手を取ったのは親のサイ選手、9mチーテンを取らず2pを引いて高目三色の69m待ち。当然リーチをかけます。その裏で手を育てていたあかさた選手、10巡目にサイ選手の当たり牌6mを引いて自分も聴牌。5sか6sを切れば聴牌ですが親のサイ選手のリーチ宣言牌は4sであり、赤5pもツモ切られていてだいぶ河が濃い状況。しかしあかさた選手は怯まず5sを押し通し、タンピンドラ3・高目三色とドラで倍満の超勝負手をリーチ者現物47s待ち黙聴に構えます。これにはBCCチームリーダーの葉弥さん選手も驚きのプッシュでした。
これに捕まったのはみらくる先輩選手。あかさた選手の5s押しは見えていたと思いますが、リーチに安全な牌を見つけられず拝んで打った4sはまさかの倍満放銃となりました。
【記者の目】
冷静になって考えればリーチには通っていないものの安全度が比較的高い1mや7pを選択する手もありましたが、やはりファイナル最終節の魔物でしょうか。もちろんサイ選手には通っていませんが、どちらも強い押しを見せているあかさた選手に通りそうかつ、放銃しても安い可能性があります。これまで高い守備力を見せてきたいつものみらくる先輩選手ならおそらく止められていた4sだと思います。記者もいつかファイナルの舞台に立ってその景色を見たいものです。

オーラスはサイ選手がトップのためにツモ直条件を満たすリーチを入れ、親のとっつあん選手から和了牌3pがこぼれました。サイ選手は見逃さず和了しこれで終局。トップにこだわるなら見逃す選択もありましたが、親のとっつあん選手の押しに圧力を感じたでしょうか。

トップを獲得したのはあかさた選手。勇気の5sダマ押しは各方面から絶賛の嵐であり、この結果でBCCの実質的な優勝を決めました。2着となったのはサイ選手。オーラスは見逃しという選択もありますが最終戦のブイヤマ選手を信頼して2着取りに徹した格好でしょうか。3着はとっつあん選手。なかなかドラや手形に恵まれない中愚形リーチで道を切り開くとっつあん選手らしさが出せた試合でしょう。ラスとなったのはみらくる先輩選手。あかさた選手の5s押しを見ていたとは思いますが、親リーチへのケアを第一にした結果最悪な結果を引いてしまいました。

この対局の牌譜はこちら!

(記・LSHTM)

1試合目終了時のスコアがこちら。

第2試合

起家はBlack Cat Code、なーいん選手。圧倒的大差で迎えた最終戦は、逆転条件1番手の旧Fリーグ連合から見てもトップラスを許した上で素点で16万点という大差。完全優勝に向けて視界良好です。南家は藁科マーライオンズ、ふみKUN選手。ファイナル中盤戦から苦しい試合が続く藁科マーライオンズ、一縷の望みを掛けて、上位浮上を狙います。西家はTeam鬼畜流、ブイヤマ選手。優勝を狙うには20万点以上叩いた上で並びも作らなければいけない厳しい条件ですが、今期開幕戦で10万点オーバーを見せたブイヤマ選手の爆発力に賭けます。北家は旧Fリーグ連合、しゅうしょう選手。奇跡に近い逆転条件ながら、トータル2番手の席順としては最も望ましい北家。大逆転優勝へ向けて、大連荘となるでしょうか。

試合は開局からふみKUN選手が2600の和了、親番となった東2局ではテンパイで連荘し、1本場では3副露の積極的な仕掛けで大きなトップを狙う不退転の攻めを見せますが、ここはブイヤマ選手が仕掛けに動じることもなく目一杯の構えからリーチを打って、2000-4000のツモ和了。ここでトップ目に立ちます。

東3局、親番を迎えたブイヤマ選手もまた、大トップへ向けて大きく点棒を積みたいところですが、ここでなーいん選手にチャンス手が入ります。ドラ4ながら場に3枚見えてしまっているシャンポン待ちの仮テンから8sを引き入れて役有りテンパイになると、なんとここで思い切ったリーチを敢行。リーチ一盃口ドラ4の高打点、そして山にも残っていそうなカン8sで勝負を決めにいきます。するとブイヤマ選手がすぐさま追いついて追っかけリーチに踏み切りますが、なんとなーいん選手がこのカン8sを一発ツモ。裏を見るまでもなく倍満となる決定的な一撃でトップ目に立ちます。

東4局、親番を迎えたしゅうしょう選手が七対子ドラ3の勝負手をリーチ。本人がインタビューでも語っていた通り、鳴きラグや他家の手牌構成を丁寧に比較した上で残した渾身の9m単騎。読みもピタリと合っており、山に2枚残った絶好の待ちでしたが、裏目の1pを引かされた上に9mはなんと王牌に2枚共眠っているという痛恨の空振りに終わります。

しかしそれでも攻め手は緩めず、しゅうしょう選手は次局もテンパイで繋ぐと、東4局2本場ではペン3pのリーチを自力でツモって4000オール。望みを繋いで3本場を迎えます。

東4局3本場はこれ以上の連荘を許すわけにはいかないなーいん選手がひっそりと白バックのダマテンを入れると、ふみKUN選手も同時にテンパイ。打点的な妥協が出来ないふみKUN選手は4m6mシャンポンの窮屈な形となってしまいますが、これをツモって2000-4000として、再びトップ目に返り咲きます。

南1局はなーいん選手の一人ノーテン、南2局では親番のふみKUN選手がリーチするも、次巡で掴んだ9sがブイヤマ選手への放銃となり、全員が2万点台という大接戦で終盤を迎えます。南3局はしゅうしょう選手が5200の和了を決めて自力で親番を持って来て大連荘を狙いますが、最後はなーいん選手がブイヤマ選手からの8000直撃で終局となります。

トップとなったのはしゅうしょう選手。親番は全て押すつもりだった、と本人が述懐する通り、最後まで優勝を諦めない攻撃的な姿勢で加点を続けましたが、優勝には届かず、という展開でした。2着となったのはなーいん選手。「一番好きな牌」と公言する8s一発ツモの倍満で築いたリードが最後までモノを言う展開で、局回しの安定感は抜群でした。3着となったのはふみKUN選手。特殊な状況での登板ながらしっかりと攻撃手を作っていくも、自身の親番では大きな加点が出来ない苦しい展開でした。4着となったのはブイヤマ選手。最後の最後まで鬼畜流を貫く強烈な攻め手を見せるも、なーいん選手の二度のリーチに沈む結果に終わりました。

この対局の牌譜はこちら!

トップ獲得・しゅうしょう選手(旧Fリーグ連合)の試合後コメント
―トップ獲得おめでとうございます。試合を終えての感想と次の試合に向けて一言お願いします。

20万点弱のトップで逆転できるので親番はほぼ全ツする気持ちで最後まであきらめずにやってみましたがダメでした!
―試合のポイントになった局・一打を教えてください。
東4局の七対子待ち選択で1pと9mのどちらかを選ぶ場面でしたが(なぜか1巡待ってしまった)11巡目になーいんさんが捨てた9mに反応がなかったこと、自分の手に78mが対子で持っていて自分の視点から7mが3枚見えてる事から9m待ちにしました。残り1枚の1pを引いて流局!牌譜を見返したら9mは2枚とも王牌でした!なんでやねん
―最後に一言お願いします。
初めてのチーム戦だったので戦犯になったらどうしようとかを考えてしまって最初は緊張したものの、チームメンバーの皆さんが優しい言葉をかけてくれたおかげで最後まで楽しむ事ができました。

2着・なーいん選手(Black Cat Code)の試合後コメント
―試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。

全部あがって局を消化するくらいの意識で打てました。優勝できて良かったです。
―試合のポイントになった局・一打を教えてください。
東3局です。8sは一番好きな牌なので、救ってもらえて嬉しかったです。
―最後に一言お願いします。
運営の皆様、お世話になりました。1年と少し大変楽しませていただきました。次期も頑張ってください。

(記・銀貨先生)

本節の結果

本節で第4期雀魂Fリーグ全日程が終了となりました。
見事優勝を果たしたのはBlack Cat Code。ファイナルシリーズでは一時首位陥落もあったものの最終2節で3トップと溜めに溜めた底力を発揮し、レギュラーシーズン・セミファイナルを制しての完全優勝となりました。
2位となったのは旧Fリーグ連合。セミファイナルを最もギリギリの位置で通過した形でしたがファイナルでは一時首位にも立つなど前回王者の名に違わぬ素晴らしい戦いぶりでした。
3位はTeam鬼畜流でした。シーズンを通して随所で爆発力を見せつけてきましたがファイナルではやや不発。トップが1回のみと苦しい結果でした。
4位は藁科マーライオンズ。昨季の雪辱を果たすべく臨んだシーズンは見事にファイナルまで勝ち進む快進撃。しかしファイナルでは厳しい展開が続き悔しい結果となりました。
半年間に及んだ第4期雀魂Fリーグを戦った選手の皆様、そして記事を読んできてくださった皆様、本当にありがとうございました。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。

雀魂Fリーグ広報部では試合結果をまとめたnoteの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。毎週水曜日は公式実況配信を行っていくほか、隔週で木曜日に公式番組"熱闘!雀魂Fリーグ"の配信も行いますので広報部メンバーのTwitterのフォロー、Youtubeのチャンネル登録を是非よろしくお願いします。

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