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■74アニメ「Nier:Automata」2bのコンプレックス
ゲームが原作の本作は「ゲームをプレイした人向け」との感想が多いように感じます。私も一度見た限りはちょっと追いつけないところがありました。
しかし二度、観てみたところかなり理解が追いつきました。つまりストーリーや構想は最初からよく練られており、展開が分かりにくいのではなくて、説明が速すぎる作品なのです。私のように原作を知らずアニメから入ると戸惑うというだけで、ただそれだけ、基本的におもしろい作品だと思います。
私なりの理解なのですが、まず冒頭で2bから説明があります。
「私はいつまで戦い続けるのだろう」
「私はいつまで守り続けるのだろう」
「私はいつまで信じ続けるのだろう」
「私はいつまで嘘をつき続けるのだろう」
と。
ここから仮説としまして、
人類は滅亡しておりもはや機械生命体とオートマータによる戦闘のための戦闘となっている
2bはかつて人間だった可能性がある
2bは何度も死亡しては転送される9sの死をもう見たくない
などと推定してみますと、9sの人間に好奇心をもつ様子を、そっけなく否定する2bが理解できるかと思います。人間に近づく9sを思いやる心から、人間というものに対し恐怖心といいますか、コンプレックス(優等感と劣等感)を持つ2b。機械生命体もオートマータも、次第に人間的になってゆくのですね。