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■93アニメ「じいさんばあさん若返る」副題無し
一見、風変わりな着想のアニメに感じましたが、自身の祖父の人生を想起し、何も知らない事に気付かされ、作者ももしかしたら同じ思いなのかも知れないと想像してしまいました。
ここからは例え話ていどに考えて聞いてください。ある男の、爺さまの話になります。
ある男の父方の祖父は一言も喋らない男でした。小さな畑を耕している姿しか知りません。死んで20年もしてから、恩給で生活していた、南方、激戦地の生き残りであると聞かされ、かなり驚きました。同時に、祖父の厳しい顔や寡黙はきっとその死線から来たのだろうとも想像しました。
ある男の母方の祖父は軍人でした。軍人は農業をしないとかで、戦後も軍馬に乗り軍刀を差し、気に入らぬ者を斬った、祖父が歩くと人は恐れて家に隠れたなどと逸話があります。高官だった為、警察も諫めるには苦労されたようです。
ある男は祖父の事をまるで知りません。彼らの人生がなんであったか、ただ少しさみしい気になるだけです。