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&TEAM 1st.Single'五月雨(Samidare)考察まとめ7


1.はじめに

🍀DARKMOONwithENHYPENとの関係

&TEAM 1st.Single'五月雨(Samidare)'のMV考察をしています

&TEAMのMVはDARKMOONシリーズといい、ENHYPENと共に日本ではLINEマンガ『黒の月』シリーズと連動しています
なお、『黒の月』シリーズにはマンガの他ライトノベルもあり、内容が少し異なっています

両方読んだ方も片方しか読んでない方も、そして読んだ事が無い方にも分かりやすいようにまとめています
またENHYPEN、&TEAM共に第一章である『月の祭壇』『灰色の都市』は終了しており、ENHYPENに関しては『ヴァンフィールドの子供たち』という新シリーズがスタートしています

ヴァンフィールドとは、物語の中でヘリ(ヒスン)達が過ごした世間と隔離された館のこと

ENHYPENデビュー曲'Given-Taken'の中でヴァンフィールドの様子が描かれています

ENHYPEN考察は専門としてはいませんが、気になる所は&TEAM考察と併せていくつもりです

既に『ORANGEBLOOD』考察は終えており、
&TEAM First Howling:NOW考察シリーズで&TEAM考察と共に上げてあります

🍀『黒の月:灰色の都市』との関係

前回『人柱は三人いる』として、てるてる坊主三体の謎を考察しました
今回その部分についても深く掘り下げていきたいと思います

&TEAM'君にカエル'MV

人柱とは、誰かの幸せや目的の為に犠牲になる人の事

てるてる坊主の由来とされる中国の少女、新海誠監督『天気の子』の陽菜、スタジオジブリ『もののけ姫』のアシタカもまた人柱なのだと思います

&TEAM 『灰色の都市』ではかつて、カーン(K)も街の人にとって人柱のような存在でした
グレイビル中高一貫校に通うカーンは、悪童クロックにとって格好の標的でした
また街の権力者でありクロックの父のファロウハイドもまたその傍若無人な振る舞いで、街の人から恐れられる存在

しかし実はこの二人は、それぞれ影でヴァンパイアに操られていました
クロック親子はヴァンパイアのララによりコントロールされ、最後には非業の死を遂げます

そしてヴァンパイアは更に街の人達を襲い、グレイビルの街は壊滅的な被害を受けます

ギリ兄さん(坂口健太郎さん)と共にグレイビルの街に流れ着いたナジャク(NICHOLAS)タヘル(TAKI)兄弟、そしてエンジー(EJ)

更には転校生ルイ(YUMA)ルカ(MAKI)の双子の兄弟

かつてはヴァンパイアに幽閉され洗脳を受けていたマハン(FUMA)ルスラン(HARUA)兄弟とカミル(JO)は森でカーン(K)に会い、逃げ疲れている所をカーンによって助けられ仲間になります

そしてルイ(YUMA)ルカ(MAKI)兄弟から『群れのアルファ(リーダー)になって欲しい』と言われたカーン(K)は戸惑いながらも、自分達を守り優しく支えてくれたギリ(坂口健太郎さん)の言葉を思い出しアルファになる決心をするのです

人狼である少年達の中でカーン(K)は唯一、昼夜関係なく狼に変身できるライカンスロープの継承者であり、その証に『シルバーファング』と呼ばれるネックレスを身につけています

人狼の血を集めより強い個体を作り出したいヴァンパイアにとって、カーン達は脅威でもありまた自分達の存続の為に必要な血族

グレイビルの街を守る為、育った街を出て新しい土地を探すと決めたカーン
幼なじみのミカへの淡い恋心は、心の中に閉まったままで

またミカはエンジー(EJ)やナジャク(NICHOLAS)達にも恋心を抱かせる魅力的な存在であり、どこかでまたストーリーに絡む可能性があります

'FIREWORK'の『Light』は直接ミカでは無いと思いますが、もしかしたら20年前のお話である『グレイビル中高一貫校』と現代の『サンシャインシティスクール』との繋がりを考えれば、ヴァンパイアに襲われヴァンパイアと化したミカが『Light』なのかも知れません

&TEAM'FIREWORK'MV

以前『Light』は昔は優しい女性だったのでは無いか?と考察しており、それはギリシャ神話のヘカテーと同じように変わってしまった女性が『Light』なのだと思っています

つまりミカが襲われヴァンパイアとなり『Light』として狼の少年達に近付いた、ヴァンパイアのトップであるセラと思われる人物になったと考えるのはさほど無理がない話なのです

更に'君にカエル'の歌詞の中で出てくる女性もまた、以前は優しかったのだと思います

このようにいくつものMVが絡み合う複雑なお話がDARKMOONシリーズであり、更にENHYPENのお話も絡んできてお話により厚みを持たせています

🍀『五月雨(Samidare)』考察について

またこの一連のDARKMOONシリーズは、主にギリシャ神話(それと関連した太陽系惑星や星座のお話)更に北欧神話、&TEAMなら『ファオランの冒険』なども含まれており多方向から見ていく必要があります

なお、ギリシャ神話等と今回の'五月雨(Samidare)'や&TEAM初アリーナツアー『Second to NONE』との関連について既に考察済です
こちらについてはnoteアプリまたはこちらのリンクからお読み頂ければと思います

また現在&TEAM'五月雨'考察は、北欧神話との関連を見ています
前回からの続きとなりますので、先に読んでいただければ理解が早いかと思います

2.北欧神話と三人の人柱

🍀前回までのまとめ

前回、'君にカエル'のてるてる坊主が実は三体だった事から、人柱のように犠牲になっている狼の少年は三人いるとしました

ひとりは以前よりルスラン(HARUA)ではないかと思っています
かつて『特別な血統を持つ』とされ、ヴァンパイアによって実験のような事をされていました

更にはタヘル(TAKI)
こちらは『ファオランの冒険』のファオランに自分を重ねているように見えるから、そしてタヘルもまた『6』という唯一の完全数の背番号や一人だけ狼の毛皮を被ったりスマホを持ったりしています
こちらについても前回考察させて頂いています

最後はエンジー(EJ)ではないか?としています

エンジーは元々がギリ(坂口健太郎さん)とは違う群れであり更には姉をヴァンパイアによって亡くし、一人で生きていく為に大人を騙して商売していました

そんなエンジーには謎が多く、また'Under the skin'では憂いを帯びた表情をしていた事から何かを抱えているような印象がありました

そして北欧神話を調べているうちに、オーディンという神にエンジーとの繋がりが見えてきました

オーディンは北欧神話では創世の神
ユグドラシルという世界樹で作られた9つの世界を作り出した神であり、ギリシャ神話でエンジーと創世の神ガイアとの繋がりを見つけていたので「もしかしてエンジーは北欧神話ではオーディンがモチーフでは?」と考えるようになりました

オーディンはミーミルの泉で、膨大な知識を得る為にミーミルに自身の片目を差し出しそれと引き換えに知恵を授かりました

その為オーディンは『隻眼』であり、その片目の象徴が満月とされています

エンジーは眼鏡をかけている事が多く、また'War Cry'では満月の前に立っている事から更にオーディンではないか?と考えるようになりました

🍀エンジーの新たな繋がり

ここまでが前回の考察でここからが続きになります

まず、オーディンはつばの広い帽子を被っています
エンジー(EJ)はひとり、バケットハットを被っています
ちなみにタヘル(TAKI)はフードを被っており、'FIREWORK'の狼の毛皮を彷彿とさせます

&TEAM Debut Trailer

更に、オーディンは世界樹の枝を折りグングニルという魔法の槍を作り出し、世界を支配します
それにより世界樹は枯れてしまうのですが、エンジーもまた'FIREWORK'Conseptclip『THIRSTY』の中で植え込みのトネリコの木(世界樹はトネリコの木とされています)に手を入れており、更にその枝で地面に文字を書いています

エンジー(EJ)とオーディンとの関係がより濃くなってきたところで、ではどうしてこの三人が犠牲なのか?という疑問が湧いてきます

ルスラン(HARUA)は元々ヴァンパイアの所にいて、なにやら実験をされていました

'DARKMOON the GLAYCITY' Instagram

タヘル(TAKI)やエンジー(EJ)にも謎が多いのですが、この三人にまつわる『神』にヒントがあるのでは?と考えました

そこで『人柱』つまり人身供物(神に祈りを捧げる為に人間の命を差し出す儀式)を行っていた神について調べると、新たに分かった事があります

それはエンジー(EJ)のモチーフであると考える北欧神話の神『オーディン』、タヘル(TAKI)のモチーフであると考える海王星と繋がりがあるギリシャ神話の『ポセイドン』がまさに人身供物を行ったとされているからです

つまりEJとTAKIのキャラクターを作る上で繋がりを持たせた神達には、誰かの祈りや幸せの為に犠牲になる者がいたのです

更に以前の考察で『守る、守られる』ような関係では?としてルイ(YUMA)はタヘル(TAKI)を、マハン(FUMA)とナジャク(NICHOLAS)はエンジー(EJ)をその関係と考えてきました

'五月雨(Samidare)'Conseptclipでは、それぞれに『見る、見られる』ような関係になっています

タヘル(TAKI)、ルイ(YUMA)
タヘル
ルイ
マハン(FUMA)、エンジー(EJ)、ナジャク(NICHOLAS)
マハン、ナジャク

見つめる視線の先にいるのは、本当に守りたい仲間
つまりタヘルとエンジーには何かまだ謎や抱えている運命があり、仲間を守りたいと思うのがルイやマハンやナジャクなのだと思います

同じようにカミル(JO)はカーン(K)を、ルカ(MAKI)はルスラン(HARUA)を見ていてこちらにも同じ事が言えると思います

カーン(K)
カミル(JO)
ルスラン(HARUA)
ルカ(MAKI)

つまりオーディンやポセイドンの人身供物や『人柱』のように、誰かによって辛い過去を背負っているのがエンジー(EJ)やタヘル(TAKI)ではないか?と考えるのです

カーン(K)も以前、悪童クロックにより辛い過去を背負っており更に育ての親をヴァンパイアにより殺されています

🍀ルスランと新たな神との繋がり

では、ルスラン(HARUA)と『人柱』の関係としてどんな神に繋がりがあるのか?

それは今までルスランと繋がりがあるとしてきたギリシャ神話の神ではなく、北欧神話にもルスランとの繋がりを見つけておりそれがきっかけで三人の神の人身供物を知る事になりました

それは北欧神話の『フレイ』という神です
フレイに関して以前より誰かが当てはまる気はしていたのですが特定出来ていませんでした

しかしようやくルスランとの繋がりを見つけ、フレイを調べているうちに人身供物と三人の神についてたどり着くことが出来ました

では、ルスラン(HARUA)と北欧神話の『フレイ』について見ていきたいと思います

フレイは北欧神話で眉目秀麗の神とされており、雨と太陽の神でもあります
フレイは非常に若く陽気でしたが、その若さゆえ傍若無人に振る舞うところがありよりによって創世の神オーディンの玉座に座ってしまいます

オーディンの玉座は『世界を見渡せる』玉座としてどの神も近付こうとさえしない神聖なものです
その玉座に座ったフレイは世界を見る事が出来、そして巨人の館で一人の娘を見つけるのです

その娘の名前はゲルドといい、その美しい姿に世界は光り輝きすぐにフレイは虜になりました
しかし僅かな光ほどしか見えないゲルドが館の扉を閉めると同時に、姿が見えなくなってしまいました

実はフレイがオーディンの玉座に座ってしまったその罰こそが、ゲルドへの恋煩いでした
その日からフレイは食べる事も寝る事も出来なくなり、終わりのない憧れに苦しみ続けるのです

この若さゆえの行動が、以前ルスラン(HARUA)考察の中で出てきたギリシャ神話の神エピメテウスを彷彿とさせました
エピメテウスもまた若く、パンドラの箱で有名な人間の女性パンドラに恋をします

それで『ルスランはフレイと関係があるのでは?』と考えましたが、フレイについて調べているうちに更に分かった事があります

それはフレイが所持していた『スキーズブラズニル』という帆船です
この帆船は、懐に入る大きさから巨大な神々全てを積むことが出来る帆船にまで、自在に大きさを変えることができます

この『大きさ』に着目すると、ある事に気付きました

それは'五月雨'Conseptclipで全員が乗っていた『電車』です
『電車』をスキーズブラズニルと見立てると、実は小さくなったり全ての神を乗せるほど大きくなっているのです

それをルスラン(HARUA)のシーンで見る事が出来るのです

全員を乗せる電車は大きな帆船、模型は懐に入る大きさと考えればフレイの船と合致します

そしてその模型を持っているのが、他ならぬルスラン(HARUA)なのです

この若さゆえの行動や女性への恋煩い、それはルスランの特徴でありフレイとも繋がるのです

それを心配そうに見つめるのがルカ(MAKI)であり、今後ルスランを助ける存在になるのかも知れません

そしてフレイはそもそも『人身供物』の先駆けとされており、ますますルスランとの関係を感じるのです

これにより更に、てるてる坊主三体つまり『人柱』のように何らかの犠牲を払う存在となっているのがルスラン(HARUA)、タヘル(TAKI)、エンジー(EJ)と考える事が出来ます

そしてその三人を、仲間が救う
そんな展開になるのかも知れません

3.『9』の謎とRoad not Takenとの関係

🍀北欧神話と『9』の謎

これまでカーン(K)のユニフォームの背番号が常に『9』である事から、&TEAMが9人である事、I-LANDの最終審査に残った人数がENHYPEN+ケイ+ダニエルの9人であった事、世界樹ユグドラシルの世界が9つに分かれている事、以前太陽系惑星は9つであった事(冥王星が抜けて現在は8惑星)などから『9』にしたのでは?と考察してきました

&TEAM K

そういえばKが陸上で決まっていた大学進学をけってダンスの道を志したのは、今年27歳になるので9年前になります

そして更に『9』にまつわる新しい事実を知りました

多くのユーラシア大陸の国々で「万物は九を周期にして新しくなる」という思想があるそうです
九という数字に『最も長い、生まれ変わる、新しい』という意味を持たせているそうです

それを考えた時、以前考察した『風の時代』とKの関係を思い出します

今年の秋から冥王星が水瓶座に移動する『風の時代』では、長く続いた物質主義の時代が終わりを迎えます

物質的な喜びより目に見えないものを重視するようになる『風の時代』では、例えば電子マネーが更に普及したり縦社会から横の繋がりを大切にし個人の存在を大切に考えるようになります

アメリカNFLスーパーボウル ハーフタイムショーでのブルーノマーズのパフォーマンスを観て、決まっていた大学進学をやめアメリカにダンス留学したKはひとりの陸上選手がダンサーとして『生まれ変わる』瞬間です
それはこの時から始まっていたのです

これからの新しい時代を担う存在として、HYBEはKに未来を託したのかもしれません

🍀北欧神話と'Road not Taken'との繋がり

ところで北欧神話との繋がりで考えた時、'Road not Taken'を思い出さずにはいられません

'Road not Taken'は何やらトンネルのような所を通り抜け、やがて赤や青に変化する部屋に切り替わります

この部屋は北欧神話での世界を表していて、天井に張り付いた大きな物体は恐らく世界樹の根っこかと思われます
その根は更に3つに分かれており、それぞれ冥府の国、巨人の国、人間の国に続いています

確かに壁際に3箇所、何かを積んだようにも見えるモチーフが見て取れます

そして恐らくはこの場所は『ウルズの泉』という、神聖な泉を表していると思われます
ウルズの泉では、ほとりに住むノルン達が毎日のようにウルズの泉の水と泥を混ぜて世界樹にかけ世界樹が枯れないように世話をしています

その泉は神聖視され、そこに神々の法廷がありました
そして神達は毎日ビフレストという虹の橋を渡り、ウルズの泉に集まるのです

ここでビフレストで思い出した事があります

それは'Road not Taken'のMAKIの序盤でのパフォーマンスです

メンバーの背中を走り渡り大きくジャンプしますが、これがビフレストつまり虹の橋を渡っているところではないか?と思うのです

そしてHARUAとTAKIもそれぞれメンバーの背中の上を走り飛びますが、これは恐らくは『太陽と月』を表している気がします

太陽と月はそれぞれ別の狼に追われ、走り続けています
そして狼に追いつかれた時に、日食や月食になるのだと言われています

このように北欧神話と'Road not Taken'に深い繋がりを見る事ができます

🍀'Road not Taken'と'五月雨'の繋がり

では、北欧神話との繋がりがあった'Road not Taken'と'五月雨(Samidare)'について、何か繋がりがあるのか?

それは歌詞にそれを見る事が出来ると考えています

ずっとやりたかった'五月雨(Samidare)'歌詞考察

以前EJのパート『完璧に同じ ずっとそう思っていた』の部分では、太陽系惑星の地球と火星の関係を見ました

次回はそれ以外の、まだ考察していなかった部分から2つの曲の関係を見ていきたいと思います

それは北欧神話やDARKMOONストーリーの世界を読み解く事で分かるかもしれません

実はまだ考察し切れていないのですが、そこからまた何かが見えてくるかも

今回も長文をお読み頂きありがとうございました

そしてこの考察、いつ終わるのか不明です笑

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