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平野紫耀に出会ってからの10年の記憶⑤


デビューしてからは、とにかくあっというま。

花晴れとシンデレラガールで一躍人気者になった紫耀くんは、一気にファンを獲得していった。


中学時代に「眉毛が太い」「ゴリラ」
と言っていた友達たちがみんな、
インスタのストーリーに
「平野くんかっこいい♡」と載せている。


みんなあの頃には気づかなかったくせに。
みんな気づくの遅いんだよ。
私はずっと前から気づいてたよ。


今ではもう、
私が「平野紫耀くんが好き」と言えば、
「あ〜王道ですよね。人気ですもんね」と
返される。


私が紫耀くんを好きになったのは、
人気者になってからじゃないのに。

私がずっと大好きだった紫耀くんを、
みんなが勝手に王道にしただけじゃん。


こういうことを考えてしまうのが、
私の中の嫌な部分。




デビューしてから時間が経つと、
私の中の「新鮮でキラキラしていてフレッシュな人がいい」という感覚が、紫耀くんを否定するようになってしまった。


世間的に見れば、キンプリはとにかくキラキラしているし、フレッシュだし、絶好調なアイドル。

でも私からしたら、
「デビューして安定してきたアイドル」

もう安定して勢いがあるし、
もう私が必死に追わなくても、彼らはもう人気者。
大丈夫。
なんてめんどくさいオタクになってしまった。

その安定が今となっては幸せなことだったな。

(あとデビュー前の紫耀くんからは、
闇みたいな、負のオーラみたいなものが出ていたんだけど、私はその色気も好きだったのかもしれない…)



「海外進出したい」
ずっと言い続けるキンプリに、
「オタクはそこまで求めてないよ」
って思うようになってしまったし、
そんな自分が嫌だった。


でも、他にJr.を応援してみようと思ってコンサートに行ったら、紫耀くんとの出会いのような衝撃は走らなかった。

やっぱり私はずっと平野担だ。
どういう形だろうが、ずっとファンで居続けよう。


ドラマに出れば録画の容量と戦ったり、
CDが出れば全形態予約したり、
コンサートが始まれば楽しく参戦したり、
SNSが更新されれば騒いだり。

中高生のころと比べたら、
徐々に熱意は落ち着いていってしまったけれど、
世間的に見れば熱狂的なオタクだったと思う。


「毎日情報を追って必死に応援する日々」

「以前よりゆったりとオタクをする日々」
変わってから
しばらく経った2022年、


「King & Prince より大切なファンの皆さまへご報告」


絶対に見ることがないと思っていた言葉だった。

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