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平野紫耀に出会ってからの10年の記憶③


Mr.King vs Mr.Prince

この6名でグループを結成して、
テレ朝夏祭りの応援サポーターになることが発表された。


この日、私は高校に行っていて
まだスマートフォンを持っていなかったから、
そのニュースを何も知らなかった。
部活に行ったら、
ウェブニュースを急いで見せてくる友達。

「なに?デビュー…?」

グループの結成をデビューだと勘違いした私は、
泣いた。
とにかく衝撃で、ショックで。

喜んであげるべきだ、とみんなは言うかもしれない。
でも私はひどいことに、関西ジャニーズJr.の平野紫耀が好きだったから。


グループが結成されただけでデビューじゃなかったことを理解してからも、東京Jr.になった事実を悲しんだ。

許せないことがある。
オタクたちから「紫耀くんは関西を捨てた」とTwitterで書かれる日々。つらい。
紫耀くんはそんなことしない。


…でも私は、紫耀くんにはずっとジーコとニコニコしていてほしいと願ってしまっていた。

世間で言う、「なにきん亡霊」だった。


2015年 夏

この夏は、とにかく六本木に通い詰めていた。

急にかき氷ブースに現れるキンプリたち。
急に庭園に現れるキンプリたち。
屋上でパフォーマンスをするキンプリたち。
とりあえず六本木にいれば紫耀くんに会える。


とにかく会いたくて、毎日六本木に行って、
そろそろ現れるかもしれないという予感を信じながら待ち続けたりした。

毎日通い詰めて、中継に遭遇しすぎて、
近くにいるオタクから
「あの子についていけばキンプリに会える」
コソコソ言われたこともある。


どこからか歓声が聞こえて、
屋上かもしれない、ブースかもしれない、
とにかくあっちに行ってみようかな…と1人で向かってみると、後ろからオタクの大群がついてきたりもした。



その頃の私は、

「どのグループにいても応援する。
グループじゃなくて、平野紫耀という1人のアイドルが好きだから。」

というスタンスになっていた。

そのほうが、心がラクだから。



だからその時の私はキンプリは特に好きではなかったし、グループにはこだわらなかった。
紫耀くんがいるから応援しているだけだし、
紫耀くんのことが見れればそれでよかったんだ。

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