見出し画像

NCT DREAMのコンセプト変遷記 [無邪気な子ども編]

ドリムについて、よくこう言われるのは私だけでしょうか?
「えーなんか可愛いだけだし...」「可愛いイメージしかない...」特に初期ドリムの楽曲ですね。だから、デビューしたばっかりの時期のドリムはあんまり聞いたことないし知らない...と。

その反応、正直言って、悔しいです。なんで!?なんでそうなるの!?「可愛らしさ」が彼らの魅力なのに?これが彼らの全てを物語ってるのに!?もどかしい気持ちになります。

ということで「可愛いのは...ちょっと...」と思っている方に、是非ドリムの良さを伝えたい!ということで、”ドリムのコンセプト”について、お話しします。

今回は[無邪気な子ども編]。曲でいうと、”Chewing Gum”と”My First and Last”です。

とにかく、凄いんです。計算し尽くされている。

■ 今まであったか?こんなコンセプト

ドリムのコンセプトの凄いところ。それは”幼すぎる”ところ。Chewing GumとMy First and Last。これはもはや小学生ですよ。今までにありましたかこんなコンセプト。

かつて誰もやってこなかった領域をドリムはできた。どうして、ドリムはそこに足を踏み入れられたのでしょうか?

注目すべきは「メンバーの年齢」です。これがなっっによりも重要です。一番年上のマークで17歳、マンネのチソンが14歳。デビュー時の平均年齢は15.6歳。見ての通り若い。若いというより、幼いんです。

この歳でのデビューが、”Chewing Gum”や”My First and Last”のような、これはこれは素晴らしい作品を誕生させます。同じ学校コンセプト、少年コンセプトでも、他とはちょっと違う。他のグループには絶対できないことが、できる。それがドリムです。

■ ドリムだけの特権

「年齢との関係性」は、大きく2つに分けることができます。

ひとつめ。他のグループのデビュー平均年齢との比較。ドリムみたいに全員が未成年のグループって本当に珍しい。高校は卒業してるけど20歳ではない(19歳の)長男がいるならまだしも、全員が高校生以下なのは結構レアだと思います。一般的なデビュー平均年齢と比べてだいぶ早いんです。

ふたつめ。年齢とコンセプトは切り離せないということ。”実年齢よりもちょっと下”を演じる。これ、映像作品ではよくあることだと思いませんか。例えば、ドラマや映画とかで、高校生役を演じるのは現役高校生でしょうか?子役が演じる役は実年齢よりも年上でしょうか?どちらかと言えば年下だと思いませんか。学校・学生・生徒が舞台になると、常に"ちょっと年下"が普通だったりすると思いませんか。

これはKPOPの世界でも同じです。自分が知っているグループの学生コンセプトを思い出してみて下さい。高校生ではないでしょうか。平均的な年齢でデビューしたグループができる学生コンセプトは「高校生」が限界なんです。なぜなら、”実年齢よりちょっと下”が原則だから。高校生以下のコンセプトとなると、デビューしてすぐだとしてもちょっときつい人がいる。体格的にも、顔つき的にも。

その限界をクリアしたのがドリム。だから、”小学生”になれるんです。平均年齢が15歳だからできること。マンネが中学生だからできること。他のグループと比べて格段に若いデビューだからできること。
中学生マンネって恐ろしいくらい大人っぽいパターンが多いけど、チソンはちゃんと年相応。

今まで、どこも『しなかった』んじゃない。したくても『できなかった』コンセプトができるグループ。これが、ドリム。あの瞬間の、ドリムにしかできない、最強コンセプト。
(エッセム、これがしたすぎてドリム作ったでしょ?違う?笑)

一言でいうと、可愛い。見て!MV!

Chewing Gum
ピンクが基調となっててポップで可愛い。当たり前のように短パン。パジャマ。
やったらダメ!と言われるとついついやりたくなっちゃう。そんな好奇心旺盛なお年頃。言うこと聞かないのはね、しょうがないんだよ。本気で怒られる1秒前までおちゃらけちゃう。やっちゃった同士で顔を見合わせてニヤニヤしちゃう。ママに「もう寝る時間よ!寝なさい!」と言われても「まだ眠たくない!寝たくない!明日土曜日だもん!」と駄々こねる。

My First and Last
これをやるためにデビューしたんじゃないかと思うくらい、ぴったりすぎて、大好きな曲。担任の先生のことを好きになっちゃう、というこの可愛さ愛しさ。マグカップを取り合い...理科室に忍び込み...先生好きなのかなと思ってダンボールで車を作り...ダンスシーンは体育館...オチは先生、既婚者...と...(笑)
これぞ最強。

■ ただの可愛い、ではない

かわいいを狙った可愛いではなく、愛嬌だらけのかわいいでもない。ただただ、おぼこい可愛さ、幼い可愛さ。「可愛いから子どもっぽい」じゃない、「子どもだから可愛い」これがドリムのコンセプト。ドリムにしかできないこの感じ。他のグループがやると”ファンが喜ぶかわいいコンセプト”になるものが、ドリムの手にかかれば”きちんと消化されたひとつの作品”になる。

■ SM、事務所のマンネたちが可愛いからってやりたい放題

赤ちゃんとか幼稚園行かないくらいの子って、クマ耳ついた可愛い着ぐるみみたいな服を着せられてることが多いじゃないですか。ドリムのスタイリングもノリがそれ。創りたい作品に合わせてやりたい放題(笑)。要は着せ替え人形したくなるくらい可愛いということです。

髪型も衣装も、モチーフがおもちゃなんです。まさにMy First and Lastとか、黒い衣装がおもちゃの兵隊そのまんま。
金髪のマッシュルームもいれば、赤毛もいて、クルクルもいるし、七三にピチッと分けられてて、オン眉もいるし、3本の前髪、金髪フワフワのセンター分け...
言い出したらキリがない。絵に描いたような髪型が溢れてる。これがまた可愛いを生み出すんですよね。

画像1


画像2

■ お遊戯には絶対ならない

こういうコンセプトなのに、凄く子どもっぽいのに、どうしてお遊戯会に見えないんだろう。それはダンスがゆる〜くないからだと思います。結構、忙しいし細かい。この曲調、このコンセプトでダンスが愛嬌だらけでゆる〜いと、どんだけ揃っていようが、誰がどうみても学校の発表会に見えてしまうはずです。

Chewing Gumは、ホバーボード乗ってグルングルン回ってるし、My First and Lastも音全部とります!の勢いのフリ。移動する時はいちいちちゃんと回転挟む。一回じゃちょっと分からない。みんなマネしよう!なポイントダンスがない。センターに来たからといってハートしたりきゅんきゅん愛嬌したりもしない。これが発表会に見えない理由だと思ってます。

でも、ちゃんとコンセプトにぴったりの可愛らしさというか、子どもっぽさはダンスに表れてる。特にMy First and Lastのサビとか、全身を使って、指先までピーンと伸ばさないといけない振り付けになってて、それをパッパッパ!とキレよく踊る。勢いとキレ、これが ”...めちゃ頑張って踊ってる泣...必死感!...可愛い...!!”という感情を湧き出させる。
曲もコンセプトもこんな可愛いのに、ダンスはキレキレでかっこいいんだね!とは絶対ならない。ちゃんと、コンセプトの年齢が見える。お遊戯感を一切出すことなく、でも可愛さは120%残す。もう、正解はこれしかないと思いませんか?そしてそれを見事にやってのけるドリム達、凄すぎる!


この時期のコンセプト、ジェノ曰く、”思い出したくない〜”そうですが、そんなこと言わないで〜〜涙 


「無邪気な子ども編」について書きましたが、いかがでしたでしょうか?
次はWe YoungとWe Go Up!楽しみにしておいて下さい!楽しみにしてくださってる方がいるのかは分かりませんが!笑

追記
My First and Last、ジェミンくんが腰の調子が悪くてお休みしてる時のカムバでいなくて、しょうがないんですけどめちゃ悔しいんですね。この時のスタイリングとコンセプトが好きすぎて。。ジェミンくんがいたらどんな髪色でどんな服着てたんだろうか、と思うと...涙

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?