真栄城潤一

元新聞記者のフリー物書き。主に沖縄のことを。食、音楽、映画等カルチャー全般、社会的なお…

真栄城潤一

元新聞記者のフリー物書き。主に沖縄のことを。食、音楽、映画等カルチャー全般、社会的なお話も多々。“社会派”映画をお喋るポッドキャスト『沖映社』も(基本)毎週配信中。あとドラマー(ex.FUZZY Quartet Row)モットーは「FxxK RACISM」

マガジン

  • 三浦大知長文

    2022年にライブを目の当たりにして衝撃を受けてから追っかけている、三浦大知さんについての文章たち

最近の記事

「投票する人がいない」…だと?

あまりにも市民生活を顧みず、議論も尽くされていないままに、スーツ姿でままごとをするように国を動かしている人たちだけの都合で、投票日が近づいてきている。 そんな状況なので、有権者としても嘆息漏れる気分に苛まれるのは当然なのだけれどやはり、投票はしなければならない。 よく見かける「投票する人がいない」とか言ってるのは、自身の思考停止を表明しているだけだと思う。 巷に溢れる「思想が強い」「意識高い」「政治よりも目の前の生活が…」というフレーズは、政府に対してもの言う人たちやちゃ

    • 写真で切り取る言葉:「あなたの沖縄」ワークショップ【私的備忘レポ】

      ZINEを2冊刊行して精力的に活動しているコラムプロジェクト「あなたの沖縄」が、「私も知らない自分の言葉」をテーマにワークショップを行い、なおかつ第1回目のゲスト講師が写真家の上原沙也加さんだというので、オブザーバー的記録係として写真を撮りながら参加した。 「写真で切り取る言葉」と銘打たれたこの日のワークは、「あなたが今残したいと思う沖縄の風景」を参加者各々で1枚撮影して持ち寄り、その写真についての言葉を紡いだ上で、他の参加者からのコメントをもらうというもの。 居住地付近の

      • 差別とヘイトには立てた中指の花束を 『福田村事件』〜『マイスモールランド』〜『HAPPYEND』

        SNSとインターネットは人類には早過ぎた。 ツイッタやヤフコメなどをみていると、うんざりしながらそんなことを考えてしまう。 もちろん、そこで反吐みたいな言葉を撒き散らかしている人たちが世の中の全てではないとは分かっているのだけれど、言わせておけ、放っておけ、と言われてそうしてきた結果、外国人やマイノリティなどの社会的弱者にヘイトが向けられまくる今の状況が生まれている。 そこまで多くの人たちがそう思っているわけではないにしても、ネットを立ち上げればこうした差別やヘイトが大多数

        • DAICHI MIURA ARENA LIVE2024 OVER(2024.04.03 大阪)|超主観的長文ライブレポ

          4月3日、三浦大知さんのアリーナ公演を見るために大阪に行った。以前福岡でのファンクラブイベントには行ったけれど、ファン歴も浅い上にガッツリとしたライブのセットリストでパフォーマンスを見るのは初めて…ということを前提にして、あくまで好みがガンガンに反映されまくった主観によるライブレポを書き綴っていこうと思う。 ちなみにちゃんとしたライブレポについては、公式で早川加奈子さんによるとても素晴らしい記事が出ているので、こちらを是非。スタンド席から把握しかねたステージのディテールや、

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        • 三浦大知長文
          3本

        記事

          三浦大知『OVER』についてのファーストインプレッション(2024.02.14)【Archives】

          (※以下の記事は、三浦大知さんのアルバム『OVER』発売当時に一聴して受けたファーストインプレッションについて勢いでツイートした文章をまとめたものです) 「能動」「Sheep」そして「Pixleted World」という、既出3曲の楽曲に漂っていた濃密な予感が、その純度を極限まで高めて他の曲とともに「アルバム1枚」という形で結実している(当たり前だけど)。 これまでも、現在も、そしてこれからも、自らの表現の限界を常に越えて(OVERして)いく、というとてつもなく強靭な意志が

          三浦大知『OVER』についてのファーストインプレッション(2024.02.14)【Archives】

          映画覚書 『Ryuichi Sakamoto | Opus』(2024)

          開始1音目から息を呑んだ。鍵盤のタッチ、ペダルの踏み込み、衣擦れ、メガネを直す仕草、楽譜を捲る動作、そして移ろう表情。全てが坂本龍一という音楽家による音楽だったし、坂本龍一という音楽家も丸ごと音楽だった。聴き入っていくうちに、ピアノと指先、身体が音を媒介にして空間に溶け込んでいくような錯覚を覚えるくらいに。全体的にテンポを落ち着かせて、1音1音を慈しむように丁寧に積み重ねられて演奏された楽曲たちは、それぞれが持つ個性的で普遍的な、琴線に触れるような旋律をこれ以上ないくらいに儚

          映画覚書 『Ryuichi Sakamoto | Opus』(2024)

          映画覚書 『チャレンジャーズ』(2024)

          ルカ・グァダニーノ作品は前作『ボーンズ アンド オール』と『君の名前で僕を呼んで』の2作の過去作を観ていたが、今作は何と言うかめちゃくちゃバカみたいに弾けてて、良い意味で期待を裏切られた。潔さを感じてしまうほどに、あまりにもあけすけに欲望をブチまけてプリミティブな次元の感情にまで突入した結果、「欲望」と「愛」との境界線を引き裂いて、その向こう側へ爆進していったんじゃねえかと思うようなハイテンションかつエネルギッシュな魅力を持つ作品で、笑いながら楽しく観た。そして最も感じたのは

          映画覚書 『チャレンジャーズ』(2024)

          三浦大知を初めて体感した日 「沖縄アクターズスクール大復活祭」ライブレポ(2022.10.02)【Archives】

          (※以下の文章は、2022年の10月2日開催された「沖縄アクターズスクール大復活祭」を取材した際に初めて三浦大知さんのパフォーマンスを目にし、あまりの衝撃で記事に入らないくらいの量で書き留めたメモを基に書いたツイートをまとめたもの。読み返すとちょっと恥ずかしいくらいに興奮している…笑) 執筆記事(ファンの青春も“大復活”させた「沖縄アクターズスクール大復活祭」ライブレポ)に三浦大知さんのファンの皆さんがたくさんいいねしてくれてありがたいので、感謝と、備忘も兼ねて、大復活祭の

          三浦大知を初めて体感した日 「沖縄アクターズスクール大復活祭」ライブレポ(2022.10.02)【Archives】

          自己紹介と、仕事依頼について

          2020年よりフリーランスで執筆・編集などの活動をしています、真栄城(まえしろ、と読みます)です。 この名と肖像から分かるかもしれませんが、ゴリゴリに沖縄の人間です。ゴリゴリに沖縄のことを書くお仕事や、ゴリゴリに沖縄ではないお仕事をご用命いただける有り難き方々に向けて、対応できる業務、経歴や実績等をまとめております。 以下、ご一読いただき、お役に立てそうであればGmailもしくはTwitter(現X)のDMにてご連絡・ご相談いただけると幸いです。 経歴 出来る事 バッ

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