第5話|雑記|実る瞬間。
実る瞬間は、いつだって同じ感覚に襲われる。
最初は驚き、そしてじわじわと実感する。
「ああ、実ったんだ」って。
たいていその時は、もう実らせようとした時のことなんて忘れている。
実ったことを実感した後で、種を蒔いた時を思い出す。
セーブポイントはひと休みの場であると同時に、
成長したい人にとっては成長する場でありたいとこっそり願っている。
願いを叶えることが好きだ。
願いが叶った時のその人を見るのが好きだから。
そして、願いが叶うために色々と仕掛けるのが好きだ。
「降りてきちゃったかみさまみたいですね」って形容されたけど、
かみさまと呼ぶには実に地道で人間らしく活動している。
人でも状況でもそうだけれど、
変化は一瞬では起こらない。
実際に、変化自体は一瞬なんだけれど、
変化を起こそうと思った時点から少し経って変化の実感が来る。
人によっては、その「少し」が
1日後の人もいれば、
一週間、一ヶ月、半年、一年、
もっとかかる人もいる。
でも、変化に必要なのは、種を蒔き続けることだし、
水を与え続けることだし、
必要だったら、風とか太陽とか、その他あらゆる手を使って、
芽が出るための環境を整えることだと思う。
芽を出すのは本人であり、
種を蒔いた人ではない。
だから、いつぞや一生懸命蒔いた種が、
いつの間にか目の前で実っていることを知った時、
驚きと感動がじわじわとやってくる。
この実りの時期が愛おしくて、
今日もまた種を蒔いてしまう。
広大な仮想空間の中でこんにちは。サポートもらった分また実験して新しい景色を作ります。