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【漫画エッセイ】母が大動脈瘤破裂で運ばれました【episode18|手術後経過日記・入院10日目】

70才の母が、腹部大動脈瘤破裂で救急搬送され、ステントグラフト手術をし成功しました。

本人や家族の記録として、大動脈瘤によるステントグラフト手術の術後の経過や、退院までの入院生活をマンガにして発信しています。

■このシリーズの続きです■

入院10日目、ついに『手術後経過日記編』完結です。

<入院10日目の様子>

<余談あれこれ>

はい。

手術後経過日記編、今回で完結です。ここまで見守ってくださった方、ありがとうございます。

入院1日目からザーッと振り返ってみると、日に日にどんどん変化して行ったなぁという感想です。マンガでも触れましたが10日目以降は、ほとんど体力回復(リハビリ)と各種検査が続き、入院27日目で退院となりました。


変な話ですが、こういう姿を見ちゃうと、

「お金がないから」とか「今はまだ自信がないから」という理由で


やりたいことや

過ごしたい人生を過ごしていないのが、

本当に馬鹿馬鹿しくなってきますね。


後になってふと思ったことですが、

倒れて運ばれて手術した、入院1日目。

この日に、ドーンと一気に300万円くらいの医療費を使っちゃってるんですよね、母。(あとで点数計算して判明しました。ま、保険は効くけれどさ。)

なんと豪快でかっこいいことか。


ずっと溜め込んでいたものが

溜まって溜まって、育って

大きくなって、ある日爆発して

一気に人生を激変させる。


大動脈瘤破裂も、おんなじ仕組みなのかぁと思いました。


どこかのタイミングで大きく爆発させて、今まで経験したことのない境地に飛び込んだら、一気に周りの環境は変わって、日常は非日常になる。

そうして、先に環境に飛び込んでから、少しずつその環境に慣れて、それが日常になって行くんだなと思いました。

今回、そんな姿を近くで見せてもらうという貴重な体験ができました。

ありがたや。

とはいえ、大動脈瘤の場合は、命の危険を考えると「破裂させないこと」が大事なので、定期的に診断するとか、体のことを気づかって、早めに異変に気付いて対応していくことをおすすめします。

ああ、これもまた、人生や夢と一緒か。

自分のことを定期的に振り返ったり、気づかないところで異変(ストレスや不満)が起きていないかを気にしてしておかないと、突然予期せぬところで問題が起きたりするというね。


こんな感じで、今回メインのストーリー・母の闘病日記とは別に、娘は娘で多くのことを考えたり、発見するもうひとつのストーリーも同時に味わっていました。

手術後経過日記編は、娘視点で感じたことや思ったことは極力排除して、朝顔観察日記のように、ありのまま起きたことを淡々とレポートする方向性で書きました。

例えば、今後、家族が同じ病気になった人が、手術後の経過を検索して、自分の発信を見つけてくれて、

手術後の経過だけザーッと知りたい時に、知らない家族のあれこれエピソードや感想はいらないだろうなって思って、意識的に切り分けてみました。

手術後経過日記編では触れなかった娘視点の話や、「ぶっちゃけ費用はいくらかかったの?」「家族が入院したらこのポイントだけは押さえておけ!」など、もう少し書きたいことがあるので、まだもう少し4コママンガを描いていこうと思います。

どうぞ引き続きお楽しみください。

清水楚央

→次のお話<番外編>本人にインタビューしてみました。

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広大な仮想空間の中でこんにちは。サポートもらった分また実験して新しい景色を作ります。