過去完了進行形
英語には過去完了進行形という文法があることを知ったのは60年ほど前のことであったが、意味がぼんやりしていて分かったような分からないような、そのままにしていた。過去の経験感動が今まで続いている状況である。当時の説明では「日本語にはない表現である。」との説明を受けた記憶がある。
結婚をして妻の実家に同居する形になった。私は九州の生まれでこちらの言葉の真意はなかなか聞き取れなかった。私の同郷の友人は勤務先の先輩に「タワケ」と言われて、全生涯の怒りを持って先輩3人を殴り倒し、入院生活を体験させた。先輩は何気ない日常会話で「タワケ」といったのだろうが、彼は初めて聞く侮蔑の言葉に逆上してしまったのだ。ことさら注意しないと意味が聞き取りにくいので私は会話に気をつけるようになっていた。
ある時、近くの山側に近いところの町にいったところ名物のお菓子があるとの情報を仕入れ、早速その『ゲンコツ』を購入して家への土産にした。義母曰く「あー懐かしい、これうまかりよったよ」
うまかりよった
耳を疑った。全く聞いたことのない文法。どう解釈すればいいのだろう。「昔食べて美味しかったよ。最近も食べたけど美味しかった。まだ売っていたんだね。これ美味しいよ。」完全パーフェクトな過去完了進行形だと思う。なんて素晴らしい言葉だろう。長ったらしい説明はいらない。日本語万歳、方言万歳。 I had been having this "genkotsu" for many years before ......................
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