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歳時記

句会に参加させていただいて1年、句作りに七転八倒している。

先ずは歳時記を読まないことには話が始まらないことに最近気がついた。

五・七・五と字ズラだけ合わせても何の面白味もない。

最近俳句らしきものが出てくるようになったが、重々しさが備わっていない。

季語が重なったり、三段切れをやってしまったり、助詞の使い方を間違ったりと失敗が多く見られる。

そんな時は歳時記が頼りになるが、今回は高浜虚子の新歳時記を購入した。

新歳時記といっても、初版が昭和9年、この改訂版が、昭和51年ものだ。もちろん書店では入手できないので、中古書籍で購入した。

序に基本方針をはっきりと述べていて読んでいて気持ちが良い。

俳句の季題として詩あるものを採り、然らざるものは捨てる。         現在行はれてゐるゐないに不拘、詩として諷詠するに足る季題は入れる。    世間では重きをなさぬ行事の題でも詩趣あるものはとる。           語調の悪いものや感じの悪いもの、冗長で作句に不便なものは改め或いは捨てる。                                   選集に入選している類の題でも季題として重要でないものは削り、新題も詩題とするに足るものは採擇する。(新歳時記 虚子編 三省堂)

暇があるとページを開くようにしているが、日本語の美しさに感動している。


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