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信じる

自分の使う言語を外国語に翻訳することはほぼ出来ない。思想体系が全く違うので翻訳することは不可能に近い。ただ近似的な意味合いには変換できる。

クイーンというイギリスのバンドが歌っていた。『ボヘミアン・ラプソディー』同名の映画の主題歌らしい。

この歌を聴いていて、違和感を覚えた。

「友達にピストルを向けたら玉が出て友達が死んでしまった。どうしよう、お母さん!」「僕はどうなるの?」「死にたくないよ」

徹頭徹尾、自分のことだけを気にしている。殺した友達やその家族のことはまったく気にかけない。

彼らはこういう思想体系なのだと思う。他人のことはどうでも良い。

彼の国の言語は相手に対する思いやりはない。自分の意思だけを相手に伝える道具である。だから主語の後にすぐ動詞が来る。相手の立場を考えたり状況で変化させることなどしない。

『信じる』ことに対しても事情が異なる。我々日本人は相手の立場を考えて自分の意思で相手を信じる。

彼らは初めから相手を信じない。

しかし信じ合わなければ生活ができなくなる。そこで考え出されたのが、『神』だ。相手を信じていないが、同じ『神』を信じている者は仲間として認め社会生活をしている。

だから自分が信じている『神』を信じていない者は仲間ではなく、敵として捉えている。

宗教間争いが絶えない原因がこれだと思う。




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