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味噌

手前味噌とはよく言ったものだ。自分で作った味噌は確かに美味い。秋ごろに仕込んで、翌年の夏を越せば食べごろになる。手作りを始めてから六年くらいになる。

なんでこんなことを始めてしまったのか記憶にないが、『安全で美味しいものを食べたい』と思ったのが始めかもしれない。

食品添加物を食品メーカーに卸している友人から教えてもらったことがある。食品には原材料を明記することになっているが明記したくないものがあるそうだ。そんな時は『等』という文字を使う。例えば『アミノ酸等』。

作り味噌屋の店頭でラベルを見て、アミノ酸等の入ってないものを探す。無ければ店の人に聞いてみよう。自家用に必ず持っているはずである。後はアルコールの入ってないもの『酒精』と書いてあることもある。発酵が進まないように酵母を殺しているのだ。

お腹が空くと腸が食事を摂るように命令を出す。そうすると、脳があらゆる機能を作動させて食料を手に入れようとする。大脳生理学からもわかるが腸が信号を出して脳が次に信号を出す。どうやら人間の主体は脳ではなく腸なのである。

脳は単純なのですぐ騙されてしまう。味覚が似ていれば、違うものでも美味しいと錯覚してしまう。でも腸は栄養になるもの以外は受け付けない。決して騙されないのだ。

最近は消費者が気付いたことに気付いた業者が『アミノ酸等』の代わりの用語として『PH調整剤』を使い始めているようだ。


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