見出し画像

日本製

洗濯機のバックフィルターが壊れてしまった。外れてしまってドラムの中で暴れている。

新しいもの好きでドラム式洗濯機が出た初期の頃買ったものだ。20年以上経過している。

電気屋さんを呼ぼうとしたが、昨日エアコンの調整できてもらったばかり。暑い日が続き、注文が山ほど溜まっているとのことだった。大変忙しそうだったのでまた来てもらうのも申し訳ない。

「自分でやろう」と思った。パーツを取り寄せ取り替えるだけだ。

軽く考えてパーツをネットで注文した。

ドラムに取り残されたネジをドライバーで外そうとしたが、簡単には取れない。届いたパーツに添付されているネジを見て驚いた。

穴に密着するように精密に細工されている。ステンレス製なのに密着性をよくするために樹脂でコーティングされている。

何としても取れないのでインパクトドリルを持ち出した。それでも取れない。ラジオペンチ、やっとこまで持ち出したがなんとしても取れない。

治具を作らなければいけないかなと思いながら最後の手段のピッキングツールを使って見た。

悪戦苦闘して1時間、どうにか取ることができた。

新しいバックフィルターを取り付けようとしたところ、今度ははまらない。

日本製品のすごさを見た気がする。mm の単位ではなく 1/10mm で加工されている。

なんとか取り付け動くようにはしたが、日本製品の精密さには驚かされる。

妻は「新し物好き」と私のことを笑うが、メーカーの人に聞いたことがある。

「新製品を出すときは本当に緊張する。オーバースペックでもいいから故障しないようにこしらえる。市場の反応を見てから汎用品に変えて行く」そうだ。

国産ではないが iPad  も2010年、初代のものを買った。今だに現役で使い道はある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?