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森のクマさん

 あるところに女の子がいました。女の子は義父に虐待されていて、辛い日々を送っていました。
 そんなある日、女の子はついに思いあまって父親を殺してしまい、その死体を森に埋めた。
 誰も見ていないと思っていたのですが、その様子を仲良しの優しいクマさんが目撃してしまいました。
 仲良しのクマさんは言いました。
「この程度の小細工は、警察はすぐに見抜いてしまう。後のことは森に詳しい俺が始末するから、お前はすぐにできるだけ遠くに逃げろ」と言ってくれました。
 女の子はクマさんの助言に従い大急ぎで森を離れようとします。なのにどう言うわけか、クマさんが追ってきます。熊に追われたのです、女の子が逃げ切れるわけがありません。すると女の子を追い詰めた熊さんがハンカチを出して言いました。
「せっかく逃げたのに、現場に証拠を残す奴があるか」と落とし物を届けてくれました。めでたしめでたし。


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