映画鑑賞 8/23分 「世界で一番美しい少年」
本日の作品は「世界で一番美しい少年」。
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この話は、
という作品。
8/17に『ベニスに死す』の本編を見たけど、
その前から予告編の横に必ずこの作品の予告編があった。
宣言通り鑑賞していきます。
ということで鑑賞してこよう。
鑑賞してきた。
衝撃過ぎた。
よくジャニーズの人で、
「親が履歴書勝手に出してました。」
っていうエピソードあるよね。
そういうことが15の彼の身に起こっていた。
彼の祖母はとにかくお金しか目がなかった。
だから勝手に彼をある人物のもとへ送っていった。
その人物はそう。
『ベニスに死す』監督、ルキノ・ヴィスコンティ。
当時、『ベニスに死す』の少年・タッジオ役に
相応しい人物を探すヴィスコンティ。
世界各地の少年を集めてオーディション的な
何かを開いて探していたところに来たアンドレセン。
ヴィスコンティ曰く、
「見た瞬間、『タッジオじゃないか』と思った。」
らしい。
そうして彼はこの少年をこう評した。
"世界で一番美しい少年"
と。
何の悪気もなく、
そう評した。
彼の今後が壮絶なものになると知ることもなく。
彼の話になる前にひとつ質問。
「ネバーマインド赤ちゃん」という単語、
聞いたことあるかな?
バンド・ニルヴァーナのアルバム、「ネバーマインド」
そこに映っている赤ちゃんの事なんだけど。
なんでこの話を持ち出したかというと、
今作のレビューにあった「性的搾取」の話題なんだよね。
監督・ヴィスコンティ自身はゲイであることを
公表した人物であったけど、
「この作品は性的でもエロティックでもない。
純粋な愛の物語だ、言うなれば完璧な愛。」と言い、
プロデューサーの「少女を起用しよう」という提案を
却下するほど凄まじい執念があった。
しかし、その後が・・・
というのも彼をそういう店に連れて行ったのだ。
齢15か16、かなり人間として複雑な時に起きた出来事。
つまりそういう目で見ていたと
思われても仕方ない、と。
しかし、
「世界で一番美しい少年」
「ヴィスコンティ監督に気に入られた」
という情報はどこでもついて回った。
カンヌでも、それこそ日本でも。
「世界で一番美しい少年」に違わぬルックス、
それは間違いなく当時の人々を魅了した。
その魅了された人々の内、
ある作品が生み出された。
「ベルサイユのばら」
主人公はアンドレセンからインスピレーションを受けたという。
本人と対談してました。
ところで、今作ででてきた言葉を引用することにする。
この環境を見てきた人間だから、
この環境を作ってきた人間だからこそ、
紡ぎだされた言葉。
意味をどうとるかはその人次第だけど、
積み上げたもの・積み上げようとしたもの、
不安・恐怖・後悔・・・
本人の感情や状態は容易に想像できない。
結論、
「美しいことは罪か?
魅入られることが罰か?
あまりにも何もかもが悪かった。
この方の今後が多幸である事を祈って」
以上「世界で一番美しい少年」感想でした。
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ここまで読んでくれたあなたに幸せが訪れますように。
それでは、お気をつけて。
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