フェリーに揺られて

久しぶりにバイクでツーリングに

今日はバイクだけではなく東京湾フェリーに乗って横須賀久里浜から千葉金谷まで

気分は遠足
前日は楽しみすぎてあまり眠れず
まるで小学生のようだ

暑さも少しだけ収まりバイクに乗るにはいい季節になり始めてきたのか
それでも10月とは言えない気温である

フェリーに乗りいざ出発
少し風が強いせいかフェリーが揺れる
東京湾内なのでそこまで波は高くならないが船の揺れは苦手だ

潮風を浴びながら船は進む
普段なら見えない景色
40分という短い時間だが何か特別な時間に感じる

船に揺られ過ぎてゆく景色に意識を持っていかれる

横須賀から千葉
海を挟んで見える陸地
こんなにも目で見えるほどの距離なのに陸路で行こうとすればとてつもなく遠い

今は東京アクアラインもあり近くて遠い千葉から近い千葉になった

ふと思う
昔の人はこの広大な海をオールを手に漕ぎ出したのだろう
向こうに見える陸地を目指し必死にオールを漕いでこの海を渡ったのだ

1日では到底辿り着けないであろう
いや、何人もの手で漕げば辿り着けるのか？
しかし長い時間をかけて渡るのは間違えない

手に豆を作り額に汗をかき少ない食料と水を頼りにあの遠くに見える陸地を目指す
時に波が高く襲いかかり、風に翻弄され、雨に悩まされ、強い日差しに焼かれ必死にオールを漕ぐ

その航路を今はたったの40分で渡ってしまうのだ
私たちはこの時代の恩恵に感謝しなければならないだろう
人の知恵と飽くなき探究心に感服する

私たちはこれからも時代の進歩と技術の進展に目をみはるだろう

そしてその時代の流れに逆らわず受け入れ自分自身も新しいものを恐れず受け入れていきたいものだと切に思った

フェリーは静かに接岸し私たちを目的地に運んでくれた

私はこれから鉄の馬にまたがり海の向こうの地に降りる

今日も技術の進展と進歩に感謝
そして最後まで読んでくれた貴方に感謝
「有難うございます」