柳川🚤 2023/12/16

「柳川」と聞いて人々が思い浮かべるものはなんだろう。
川下り？うなぎのせいろ蒸し？井上陽水？

👆昭和っぽい街並みにほっとする

私にとっては柳川といえば北原白秋だ。以前職場の人に北原白秋生家に2回も行ったと言ったら大笑いされたことがあるが、興味のない人にとってはそうなのだろう。

👆4度目の訪問ｗ

北原家は柳川でも最大規模の酒屋で、当時はいくつもの建物があったらしいのが、明治の大火で母屋と土蔵を除く大部分を焼失したという。
残った母屋も他人に売却され、昭和40年代に解体される計画も出たのだが、市民の募金により買い戻され福岡県指定文化財になった。

👆入ってすぐ、長い土間の左手から部屋に入れる。

👆歴史を感じる柱時計

👆勘定部屋

👆父の部屋。家族もなかなか入れなかったという。

👆昔の冬は寒かっただろう。

👆母屋だけでもたくさん部屋がある。

👆お座敷

👆縁側、というか広縁。昔の日本家屋で羨ましいなと思うのがこの広縁だ。

👆白秋のデスマスク。彼の最後の言葉は「新生だ。新生だね」だったという。

👆番頭の食事場

👆男衆の食事場（別なんだねｗ）

👆長土間にもいろいろ白州の作品が展示されてる。

👆井戸？

日本家屋って夏を基準に作られてると思う。通気性がとてもいいのだ。

👆湿気がこもらない構造。高温多湿な日本の気候が生んだ建築様式だと思う。

からたちのとげはいたいよ。青い青い針のとげだよ。♪(´▽｀)

👆からたちの花は… 枯れている。

👆これはからたち… じゃないよねｗ

👆母屋とともに焼失を免れた土蔵。

土蔵の中も展示室になっている。

白秋って芸術的な詩人のイメージが強いけど、校歌や社歌も大量に書いてるのだ。

何度かきて気づいたのだが、白秋生家の展示物って後に出る白秋記念館も含め、毎回展示内容が変わってる。なので何回来ても飽きることはないのだ。

👆階段。2階には上がれない。

👆こんな急な階段、年寄りは登れなかっただろうな。

いつも思うのだが、昔の建物ってなんでアホみたいに階段が急なのか。日本に限らず他の国もそうなんじゃないかって気がする。
以前見た台湾の紅毛城の階段もありえない角度だった👇

👆もはや梯子である。

白秋の「おもひで」に出てくる堀割👇

👆当時はこの右岸に10棟の酒蔵が並んでいた。

👆前来たときは澄んでいたが、今日はやたら白く濁っている。

👆堀割は反対側にもずっと続く。

堀割の奥には白秋記念館があり、その手前に木造漁船が展示されている・・・のだが。

👆なるほど。興味深い。

残念なのは、カバーのガラスが汚れすぎていて中がよく見えないことだorz

👆これきちんと展示できてないのもったいない…

白秋記念館に入る。
まず目に入るのは、あなたが生まれた日（じゃなくてもいいけど任意の日）の読売新聞を発行できる機械だ。

👆「一面」か「テレビ欄」かを選べる。

👆私が生まれた日の新聞（日付隠すの意味あんのかｗ）

1Fは北原白秋というよりこの地方の歴史や風物の展示といった感じ。

👆そういえば柳川城跡って行ったことないな。今回も行きそびれた。

2Fはがっつり白秋の展示だ。

蓄音機で白秋が書いた歌を流してる!?

👆と思いきやラジカセだったｗ どうせなら蓄音機実機を鳴らしてほしかった。

👆表紙の「ドーコレータクビ」がいいね。

昔の本ってほんと表紙の絵が素敵だ！そう思わないか。

素敵✨

素敵✨

素敵✨

水郷・柳川の町を歩く。

👆それにしても水が白く濁ってるのは何かあったのかな。

中国語や韓国語もよく聞こえてくる。けっこうインバウンド需要あると思う。

👆土曜日でも人通りはこんなものだ。

👆年季の入った茅葺き屋根。

👆この辺りの店の半分以上は鰻屋ではなかろうか。それくらい鰻屋だらけだ。

この橋は例の橋だ👇

船頭が「橋越え」のパフォーマンス（たまに失敗するｗ）をするところなのだが、危険だからと市が中止要請を出して物議を醸した。

👆たぶんこのガス管を踏み台にするのがダメってことなんだろうな。

結局どうなったのかは知らないが、今日はやってないようだった。

👆橋からの眺めはいかにも柳川って感じ。

👆綺麗な風車が回ってたがシャッタースピードが短すぎて止まってるように見えるｗ

昼飯。

👆柳川といえば鰻だが、鰻はどこでも食べられるので今日はどじょう鍋定食を食べる（金がないだけ）

ここは柳川最大の見どころ、柳川藩主立花邸「御花」👇

👆しかし今日はパス。

👆史料館もある（ここも今日はパス）

👆「御花」の庭を通って反対側へ向かう。

👆かんぽの宿の看板があるが、かんぽの宿はもうない。

👆橋を渡ったその先は泉源地だ。

川沿いを東へ向かうと、からたち文人の足湯がある♨

👆お湯はけっこう熱い。泉質はぬるぬるした感じ。

👆対岸に「御花」の中庭が見える。

この辺柳川らしい風景。

祠やお地蔵さんがたくさんある。

ここにも。

ここにも。

ここにも。

マイナーではあるが、有明海水族館はおすすめのスポットだ。
安い（300円）し、有明海にはここにしかいない珍しい魚介類がたくさんいるのだ。この地方の食文化は有明海抜きには語れない。

👆営業中はこれがくるくる回るようになってる。写真に撮ってはじめてこれがAsahiビールの空き缶だとわかった。

有明海の説明はこれを読んでくれ。日本最大の干満差を持ち、潮が引くと7キロも沖まで干潟が広がる👇

👆4県（福岡・熊本・佐賀・長崎）に接する海だ。

👆これは淡水魚「オヤニラミ」。白秋の詩歌に登場する「水くり清兵衛」とはこの魚のこと。

👆海のエイリアンとも呼ばれる「ワラスボ」。日本では有明海にしかいない。

👆顔も凶悪そうだ。意外にも(？)食用になるし、美味い。

👆剥製までエイリアンっぽい。

👆「アリアケスジシマドジョウ」。有明海に流入する川にしか生息しない九州固有のどじょう。

👆この可愛い生物は・・・

👆タツノオトシゴの赤ちゃん♡

柳川を舞台にした映画はいろいろあるが、竹中直人の迷作『東京日和』でも荒木夫妻が柳川に旅行する場面がある。迷作と茶化した書き方をしたのは世間一般の評価がそうだからで、私個人はこの映画を2回も劇場に観に行ったほど偏愛しており、中山美穂主演作の中でも最高傑作クラスだと思っている。

この床屋に行きたかったのだ👇

床屋の名前を検索するとグーグルマップにも出てくるので・・・

👆ここで散髪でもしようかと思っていたのだが、

なくなっていた(TT)👇

帰りに大川市に寄ってみる🚗
清力美術館（旧清力酒造株式会社）。

👆1908年竣工の洋風建築

👆1階でやってた企画展はこの絵が気に入った。

👆古い西洋建築好きすぎる。

👆この大広間は酒造時代は事務所として使われていた。

地元の画家の絵「夢」

地元の画家の絵「荒野に泣く女」

入場料は無料だった。