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行章が廃止になったのは、行員の命を守る必要があったから。

関西電力の一連の話をよく読んでみると、
総会屋の構図に似てるなと思い、
昨日、久しぶりに「金融腐蝕列島 呪縛」を観た。

1999年に映画館でも観たが、都市銀行の朝日中央銀行(ACB)による長年に渡る総会屋への不正融資が発覚し、役員総辞職、ミドルによる再生を追うストーリー。以前の第一勧銀(DKB)の総会屋利益供与事件がモデルになっている。

あの銀行本部の空気が懐かしく、思い出して探してみたら、やはりあった。昔のあさひ銀行の行章。

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入行の埼玉銀行は赤の桜の行章で、その後合併した協和埼玉銀行の行章はKSB、そして行名変更したあさひ銀行の行章がこれだ。

以前の行章は全て固有番号が振られており、回収され、新しい行章が渡されたが、不良債権問題が世間で大きくなり始めた頃に、融資課の行員の身の危険を守るために、それまで義務化されていた行章を背広に着ける行則が廃止された。

住友銀行名古屋支店長や阪和銀行副頭取が射殺されたくらいである。

「駅のホーム歩く時は、真ん中歩けよ。」と言うのは穴がち大げさな話ではなかった。

その後大和銀行と合併したりそなの時は、既に行章は無く、未回収のままのあさひ銀行の行章のみがここに残っている。当時の名刺は処分してしまい、もう銀行時代の持ち物はこれしか残っていない。

銀行を辞めて16年経つが、今年でようやく銀行を辞めてからの社会人経験の方が長くなった。

今は銀行は嫌いだけど、銀行時代に培われた経験が、やはり社会人としてのベースとなっていることに感謝する次第。

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