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「職務権限一覧表」を見れば、一目で上場審査に合格出来るか否かが分かる理由。

今日は職務権限規程です。

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規程では、各本部長、部長の決裁権限を明文化することが目的なのですが、それよりも一番重要なのは、この職務権限一覧表を作成できるか否かが、規程作成の勝負を決めるといっても過言ではありません。

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例えばこれは経営企画室長の権限一覧ですが、業務分掌規程から紐付く業務内容を、更に株主総会決議事項、取締役会決議事項、そして職務権限に則り、稟議申請で部長決裁で良いもの、社長決裁で良いもの、社長決裁の後、取締役会決議に附議する事項、稟議申請なしで直接取締役会決議事項となるものを、明確に区別し、起案部、そして起案者はどの職位なのかまで、明記されています。

要は会社で何かを決めなければならないルールマニュアルが職務権限一覧表です。

この一覧表を作成出来るか否かが、組織の動きの実態とガバナンスとしてのあるべき姿、そして各規程、権限者の意思決定に統一感、整合性を持たせることが可能となります。

内部統制がしっかりと運営されているか否かは職務権限一覧表を見れば、一発で分かりますし、上場審査でも、審査官は先ず「職務権限一覧表を見せてください。」と言い、それを手元に置きながら、取締役会議事録、稟議書、業務フローをチェックしていくことになります。

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