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相手の記憶にとどまりたいという欲

5月初め、バイト先のオーナー(60代の男性、じいじのような関係性)と休憩中に他愛のない雑談をいつものようにしていた。「僕は人間の社会的な欲の1番は、歴史に名を残すことだと思う。」とオーナーが言った。オーナーが学生時代に教授に「最終的に目指すものは?」と聞いたときに「歴史に名を残すことかな」と答えたというエピソードがあった。それと政治家が在任期間が歴代で1番長いという歴史を残したり、自分の名前を含んだ経済政策を連呼したことと結びついたそう。社会的な意味は広いが、人が人と関わり何かを表現する立場でいるとき、名を残すまではいかないが、相手の記憶にとどまりたいという欲があるのではないかと気づいた。私も今こうやって試行錯誤して文章を書いているのも、根源の欲はそこにあるのかもしれない。

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