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本をきっかけに。[F&N vol.20 no.6]


1月26日の19時ごろ、西国分寺駅に着いた。いつも出掛けるときは日中が多いから、外が薄暗い中、喫茶店に行くのは不思議な感覚だ。外観はこんな感じ。(もっと引きで撮ればよかった



店内は薄暗く、本が沢山置いてあった。本棚は、お客様が持ち寄った本で構成されており、お客様といっしょにつくりあげていく喫茶店というコンセプトだそう。

今回は胡桃堂喫茶店で"夜のもちよりブックス"
というイベントに参加した。その日のテーマに合わせておすすめしたい1冊を紹介するものだ。(今回は雪☃️)大切だけれど、読みたい人がいるなら読み継いでもらいたい本をもってくる。どんなことをやっているか見てみたい方も、手ぶらの参加もokとのことだった。

恐る恐る2階に上がると、学生さんが1人(喫茶店のスタッフの方)、40〜60代の女性が4人と、60代くらいの男性が1人、進行役の方1人の計7人の参加だった。

皆が紹介してくれた本は詩集、小説などさまざまだった。三好達治の「雪」、かたち自然が創り出す美しいパターン、三浦綾子の「ひつじが丘」、雪のひとひら、堀辰雄の「風立ちぬ」、山川直人の「はなうたレコード」、手ぶくろを買いに、宮沢賢治の「雪わたり」。

雪というテーマで皆さんがその本への想いを語った。時代を経て、教科書に載っていた詩を思い出したり、なぜあの時友人はこの本をプレゼントしてくれたのか、など本をきっかけに世代の違う人が同じ時間を共有して、いっしょに語って聞くというこの場が自分の心を温かくしてくれた。温かく感じたのは、本と喫茶店という場を通して、その人の人生や考え方を知ることができたからなのではないかと思う。本とは少しずれるが、唐突に
"学生さんにとって昭和ってどんなイメージですか?"と聞かれた。

「ん〜。今にはない不便さが愛おしく感じます..連絡したくてもとる手段がないからこそ、熱い想いが生まれたり..」

「不便じゃなくてそうするしかなかったんだよ、今の若い人の感情が希薄になってしまうのもしょうがないよね..」

こんな話もしたり..そんな中、

出会ってよかったと思えた方がいる。


イベント終了後、お話をした彼女、Eさん(仮名)は大企業に勤めた後、何回か転職をし、現在空き家の活用などに興味があり、この喫茶店が管理している国分寺寮に興味を抱いて今回のイベントに参加したそう。Eさんは、1年後に世界一周をして、日本に帰国後、大人のネバーランドのようなコンセプトバーをつくりたいと話してくれた。連絡先も交換をして、

"国分寺寮のイベントがあった時に一緒に参加しよう!楽しいこと沢山探しにいきましょう!"

と言ってくださった。
その言葉で、なんか楽しいことが始まる予感がした。世界が広がっていく感覚を体感できた。

私はまだ自分の興味分野がわかっていない。でも新たな場所にいって、新しい人と出会って話すのはすごく好きだなと気づくことができた。

そうだ。これから楽しいことやってこ。
何かに縛られることなく純粋にそう思った。

その4日後に胡桃堂喫茶店と同じオーナーのクルミドコーヒーの朝モヤというイベントにも参加した。またnoteに書き残します!




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