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「古見さんは、コミュ症です。」の すごいとこ

冬休み中にアニメを見ていて、すげっと思ったので、書きます。note投稿の慣れも兼ねて。
「古見さんは、コミュ症です。」週刊少年サンデーで連載中のマンガのアニメ化です。シーズン1は12話、シーズン2も決定し4月放送に向けて制作中だそうです。
素敵な学園日常アニメは多いですが、古見さんのすごい所は

「マンガは削除!アニメは追加!のエンタメ」


の解りやすい例だからです。ほんとスゴイ。

マンガでは1話目が8Pです。マンガは日常の「時間」や「行動」を削除しながら「考え」「思い」を伝えるので、動き全てを描くとページが多いんですね。
古見さんが下駄箱に立つ → コミさんに気付く只野くん → 古見さんをみる只野君目線 → 「同じクラスの人だねおはよう」 → う → きれいな古見さんの横顔 → う、うわーすごい美人だ!さすが進学校
というような7行程を全部1コマずつ描いたらテンポ悪いんですよ。なので、マンガのような情報をまとめる「削除(情報を集約する)」ことがマンガには必要不可欠です。しかもこのショートストーリーがテンポよくていいんですよ!大好きっ!

そして、アニメで驚愕したのが、その8ページを5分程度にまとめてあるんですが(正確に測ってないんですが)その古見さんの動きや、細かい仕草はマンガの中には描かれていないんですね?
古見さんなら、こんなテンポで黒板に近づくだろう!モブの皆さんはコミさんに対してのあこがれをこんな感じで表現するだろう!古見さんが話すまではこれくらいの間だ!(これ計り間違えると放送事故になりかねない(笑))など
アニメーターは、原作の「考え」や「思い」はそのままに、「時間(間)」や「行動」を足して、「動き」、「演技」を付けるわけです。演出で「音楽」、「ライティング」が入り、「声優」の間が入るわけです。
この仕事が本当に神がかっているなと、古見さんでは思いました。

特に4話目、コミュ11「恋です。」です!!なんです!!
そのお話の後半(17,23秒から!)古見さんに只野君は声をかけられ、二人は階段の踊り場で会話をします(ていうか筆談?)
ここのカメラアングル!、ノートに書いてる文字の演出、音楽、光と演出!
ずっと「階段の踊り場」なんです!3分程度ですがっずっと。
こんな場面を観た時に、本当に絵コンテの人の力とアニメーターの演出力に脱帽します!
ただ同じ定点で描いていたら、場所は伝えられても、感情や心地よさは、全然違うと思います。ちなみにこの後、なじみと山井ちゃんも来て、事の顛末が終わるまでずっと踊り場(笑)。これを楽しく見せるのがクリエイターの腕の見せ所です。

学園ゆるやかコメディライフものが好きな方にはぜひ、おススメの作品です。マンガもアニメも必見!ぜひ応援してください!
ではごきげんよう!

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