葉読 五式

ど田舎県福井に生まれ、アニメ、映画、ミリタリー、旅、カメラ、競馬などあらゆる沼に足を突…

葉読 五式

ど田舎県福井に生まれ、アニメ、映画、ミリタリー、旅、カメラ、競馬などあらゆる沼に足を突っ込んでいる一般学生おたくです Instagram https://www.instagram.com/hayomigoshiki/

最近の記事

Traveler with finder 2. 永平寺

旅と写真は楽しい。8月に初めて一人旅をして、僕はそれをよくよく実感した。それからというものの、僕はこの、高校生の寂しい財布事情に強烈な右ストレートをかましてくるこの趣味に取り憑かれ、気づけば常にスマホで旅情報を検索するようになっていた。 かくして11月、いよいよ紅葉が赤くなるその日に、僕はまた旅に出た。 今回の目的地は永平寺。仏教、曹洞宗の大本山である寺だ。福井県には多くの紅葉スポットがあるが、中でもここは格段に美しい紅葉が見られるそうで、前から一度は訪れたいと思っていた。

    • Traveler with Finder 1. 三国・越前松島水族館

      始まりはいつからか、僕は長い間「旅」と「カメラ」に憧れていた。いや、僕の一家は旅行好きでよく県内外に行っていたし、今やスマートフォンにカメラが付くのは当然の時代なのだから、そういう意味ではカメラもすでに持っていた。 しかし、僕が憧れていたのはそういうのではなく――一眼レフを首から下げ、肩から下げたバッグに旅行道具を詰め、一人でローカル線に乗り込む、そういうものだった。影響を受けたのは「キノの旅」か、「水曜どうでしょう」か、あるいは他の――まあ、いずれにせよ一人旅ではないのだが

      • 自家製麺、秘伝の醤油、極上野菜の名門「細田ラーメン」ただし、ダシを入れ忘れた。「竜とそばかすの姫」感想

        悶々とした思いを心に抱えたまま、夕方の町を自転車で進んでいた時にふと思いついたこのタイトル。決してしばらくの睡眠不足続きでぶっ壊れたテンションで書いているわけではなく、エンドロール後に残ったモヤモヤをどうにか言語化したくて頭を捻った結果の産物だ。 そんなわけで、僕は先日「竜とそばかすの姫」を劇場に観にいった。「サマーウォーズ」「時をかける少女」などの人気作を生み出した細田監督の最新作として話題となっていた本作だが、しかし実のところ、僕は細田監督作品にそこまで興味がなく、これ

        • ゴジラは、この「特異点」を必要とした ゴジラSP

          人間の核実験で姿を変えられ、その文明を憎むかのように人の営みを焼き尽くす大怪獣――地球の平和を脅かす悪い怪獣を、蒼い熱戦でやっつける正義のヒーロー大怪獣――地球という星の王、神にも等しい存在―― 日本を代表する映画「ゴジラ」。その主役怪獣であるゴジラは、どうも人によって全く違うイメージを持たれる怪獣であるらしい。 だが、それは当然といえば当然なのである。ゴジラ映画の長い歴史で公開された全35作のゴジラ映画(ゴジラSP公式サイト「ゴジラ映画ヒストリー」に掲載されたもの)におい

        Traveler with finder 2. 永平寺

          エヴァの呪縛に憑りつかれたばかりの高校生が、シン・エヴァンゲリオンを2週した話

          初めてのルーヴルは なんてことは無かったわ 私だけのモナリザ もうとっくに出会ってたから この一節を初めて聞いた時の衝撃は、今でも忘れられない。他者への愛を紡ぐ言葉は、何千年も前から様々な表現が練られ、積み重ねられてきた。もはや人の想像力の中では出尽くされたのではないかとも感じる2021年に、このような言葉が創造されるのは、何とも凄まじいものだと思う。 もとより二足歩行ロボットものに興味を持てなかった僕がYouTubeでシン・エヴァンゲリオンの予告編を見て、そしてOne

          エヴァの呪縛に憑りつかれたばかりの高校生が、シン・エヴァンゲリオンを2週した話